F1 V10エンジン復活を議論でFIA「電動は将来の検討事項であり続ける」

世界選手権では、ハイブリッドパワーの使用をエンジン出力の50パーセントに増やすという新しいルールを来年導入することが決定している。だが、F1は、現在使用されている持続可能な燃料を考慮し、自然吸気エンジンに戻す可能性が示唆されている。
しかし、それは考慮すべき事項の1つに過ぎず、他にも優先事項として挙げられている重要な分野がいくつかある。
「FIAは2026年のF1レギュレーションにしっかりと取り組んでいる」とFIA(国際自動車連盟)の声明は発表した。
「FIA技術部門は、多数のステークホルダーとともに、100%の持続可能燃料を使用するハイブリッドパワーユニットに関する2026年のレギュレーション策定に多くの時間を費やしてきた」
「マイナーな改良や調整については、現在もすべてのステークホルダーと建設的な話し合いが続けられている」
アウディ、フェラーリ、フォード、ゼネラルモーターズ、ホンダ、メルセデス、レッドブルの代表者が会議に出席したが、具体的な解決策には至らなかった。
その代わり、コスト削減が最優先事項であり、それにシンプルな設計が続くという、特に注目すべき分野が特定された。
現在のハイブリッドユニットは、主にバッテリーが必要なため、高価で重量があり、複雑である。
その一部は、2025年のレギュレーションとMGU-Kシステムの削減によって対処されている。
しかし、次世代パワーユニットの重量に関する懸念は依然として残っており、安全性の観点から重量を削減したいという要望もあった。
重要なのは、少なくとも大まかな方向性は、これまで通りスポーツを続けていくという要望であった。

F1の技術的方向性に関する議論を継続する意向が示され、「電動化は、将来のあらゆる検討事項の一部であり続ける」という主張がなされた。
2000年代初頭の甲高いV10エンジンなど自然吸気エンジンへの回帰という考え方は、少なくとも当面は遠い記憶にとどまることになるだろう。
その代わり、自動車メーカーの希望に沿う形で、効率的で持続可能な動力に焦点を当て続けることになるだろう。
しかし、このスポーツが厳しい立場に置かれているという認識が広まるにつれ、何らかの変化が起こる可能性が高い。
「どのエンジンロードマップが決定されたとしても、FIAは環境への配慮を考慮し、研究開発費のコスト抑制を確保しながら、チームとパワーユニットメーカーを支援し、スポーツとファンの利益を最優先に考えて行動する」とFIAは結論づけている。
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