角田裕毅も「他人事ではない」 レッドブルF1のホーナー解任劇にシュタイナー

レッドブルは7月10日(水)、20年にわたりチームを率いてきたホーナーを「即日付けで業務から解任した」と発表。その理由についての具体的な説明はなかったが、F1界に大きな衝撃を与えた。
ホーナーの下でレッドブルはドライバーズタイトル6回、コンストラクターズタイトル8回を獲得し、F1で黄金時代を築いた。今季はマックス・フェルスタッペンが依然として勝利を重ねており、チームも2勝を挙げているものの、マクラーレンの躍進と2台目マシンの不振により、勢いはやや鈍化していた。
レッドブルは現在、ホーナーの後任として、レーシングブルズで代表を務めていたローラン・メキースを新チーム代表に据えている。
シュタイナーはポッドキャスト番組「Red Flags」に出演し、ホーナーの電撃解任について次のように語った。
「私もかなり驚いた。もちろん、レッドブルで何かが起きていたことは皆知っていたが、まさかこのタイミングで、しかもこういう形で解任されるとは思っていなかった」
「去年の冒頭からずっと問題がくすぶっていたけど、普通レッドブルはこういう事態をうまくコントロールするはずだった。今回の決定は本当に突然だったように思う」
その上でシュタイナーは、角田裕毅にも「パフォーマンス次第で見限られる」という現実を突きつけた。
「角田裕毅はポイントを獲らなければいけない。そうでなければ、年末までに放出されるかもしれないし、それより早くてもおかしくない」
「我々は皆、彼のことが好きだ。私も彼を愛している。でも、結局は結果なんだ。レッドブルはホーナーを切ったし、リアム・ローソンも替えた」
「だから、彼が結果を出せなければ、長くはいられないと思うよ」

角田裕毅は2025年シーズン開幕2戦を終えた時点でレーシングブルズから昇格し、レッドブルのレースシートを獲得。しかし、昇格直前の中国GPでローソンが2戦連続予選20番手という成績に終わった後を受けての「緊急昇格」だった。
だがその後、角田も10戦でわずか7ポイントの獲得にとどまり、現在は5戦連続ノーポイント。フェルスタッペンがチームの172ポイント中165ポイントを稼ぐ一方で、チームはコンストラクターズ選手権4位に沈んでいる。
レッドブル内部が激変するなか、角田裕毅にも厳しい現実が突きつけられているようだ。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング