FIA会長 12番目のF1チームとして中国メーカーの参入を望む
FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、中国メーカーが12番目のチームとしてF1に参加することを望んでいることを明らかにした。

2024年11月、F1とキャデラックは、2026年に11番目のチームとしてグリッドに参戦する条件で合意した。これは、FIAが主導したF1チーム入札プロセスにマイケル・アンドレッティが自身の名を冠したチームを立ち上げたことから始まった長い物語に終止符を打つものとなった。

アンドレッティはFIAの審査には合格したが、フォーミュラ・ワン・マネジメントとの条件面で合意に至らず、彼が身を引いて入札がゼネラルモーターズの公式キャデラック参戦として再ブランド化されるまで、アメリカF1参戦の夢は実現しなかった。

アメリカの自動車市場の大手企業がF1グリッドに参入したことで、ビン・スライエムはさらに別の大手企業にも参入してほしいと考えている。

「大きな国々がF1に参加することが、ここ2年間の私の夢だった」とビン・スライエムはフランスの出版社『フィガロ』に語った。

「アメリカはゼネラルモーターズとともにあります」

「次のステップは、中国のメーカーを迎え入れることだ。我々はすでにドライバーもいる」とFIA会長は周冠宇について付け加えた。

しかし、ビン・スライエムは「量か質か、どちらを重視すべきだろうか? 質の高いチームが必要だ」と述べ、量より質を重視する必要性を強調した。

国際自動車連盟 F1モハメド・ビン・スライエムは、F1参戦にあたってはあらゆる観点から「質」を重視する必要があると強調している。

どの中国ブランドがF1に参戦できるだろうか?
F1が複数の国際市場でその魅力を広げる努力をしていることを考えると、F1に中国ブランドが参戦するのは理にかなっている。

中国グランプリは2030年のF1シーズンまで契約延長が決定しており、同国の自動車市場は世界最大である。

2023年には、中国は3000万台以上の自動車を生産しており、これは米国、日本、インドの3か国を合わせた生産台数よりも多い。

もし中国ブランドがF1に参入するとしたら、吉利汽車のような名前がふさわしいだろう。同ブランドは国際市場で広く認知されており、ボルボやロータスへの出資を通じて、他の複数のブランドと関わりを持っている。

さらに、吉利とルノー・グループは2024年に提携し、HORSE Powertrainsという会社を設立した。この会社は、各ブランドが50%ずつ出資し、各ブランドに加えてボルボ、ダチア、プロトン、日産、三菱、Lynk & Co.のエンジンを生産する。

また、周冠宇はブランド・アンバサダーとしてすでに吉利とつながりがあり、同ブランドがF1に関心を持っていると主張している。

「もちろん、彼らはモータースポーツ、特にF1に高い関心を抱いています」と周冠宇は語った。

他にF1に12番目のチームを望む者はいるだろうか?
ビン・スライエムが中国メーカーによるF1参戦と12番目のグリッドを望んでいるという希望を越えて、元アルピーヌチーム代表のオトマー・サフナウアーは、昨年、参戦を検討しているチームと仕事をしていることを明かした。

James Allen on F1ポッドキャストで、サフナウアーは次のように語った。

「私は、将来の12番目のチームについて、アメリカの投資家やマシンメーカーと検討を重ねてきた」

「プロジェクトを始めた当初は11番目のチームになる予定だったが、今ではキャデラックが参入したので、11番目のチームが決まった」

「12番目のチームを追加するプロセスが開始された際には、私が資金を提供している人々や、私が協力しているメーカーに12番目のチームを参加させることができるよう、説得力のある理由を提示できればと思っている」

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)