カルロス・サインツJr. 「フェラーリに戻ればより歓迎されるだろう」とF1専門家
ルイス・ハミルトンのフェラーリ加入は、カルロス・サインツが2025年シーズンのシートを明け渡すことを意味した。30歳のスペイン人ドライバーの離脱は一部の人々に苦い印象を残したと考えられていたが、F1専門家のスコット・ミッチェル=マルムは、サインツとフェラーリの間にはまだ橋が残されていると指摘し、彼がマラネロで歓迎されるだろうと語った。

サインツは2021年にフェラーリに加入し、初年度にはシャルル・ルクレールをドライバーズランキングで上回った。しかし、グラウンドエフェクト規定が導入されると状況は逆転し、以降のシーズンではモナコ出身のルクレールが優勢となった。

それでも両者のポイント差は比較的僅差であり、サインツはマラネロで良好な関係を築いていた。ハミルトンの加入によって在籍は途絶えたものの、サインツ本人はその決断を受け入れていた。

両陣営の関係について、ミッチェル=マルムは『The Race F1』ポッドキャストで次のように語った。

「カルロス・サインツは、人々が思っている以上にフェラーリに歓迎されると思う。ファンの間では意見が分かれていて、サインツと彼の周囲が有害で、悪い形で去ったという見方もある。しかし、私は実際にカルロスや彼の関係者がフェラーリのホスピタリティやガレージ周辺の人々と行き交うのを見てきた。そして彼は組織内で非常に高く評価されている。だから、彼は再びそこで歓迎されるだろう」(21分20秒〜)

サインツはハミルトン加入に伴ってシートを失い、複数年契約でウィリアムズに移籍した。

カルロス・サインツJr. F1 スクーデリア・フェラーリ

カルロス・サインツ、フェラーリ復帰の可能性を否定せず
サインツは2024年シーズンに複数回の勝利を挙げ、キャリアで最も成功したシーズンを過ごした7人のドライバーのひとりとなった。しかし、現在のウィリアムズには勝利を狙えるマシンはなく、チームは中団での激しい戦いに挑んでいる。

夏休み時点でサインツはわずか16ポイントしか獲得できておらず、直近の入賞はカナダGPにさかのぼる。そんな状況でも彼はウィリアムズのプロジェクトに取り組む姿勢を示している。

しかし、フェラーリ復帰の可能性について問われた際、サインツは『Beyond the Grid』ポッドキャストでこう語っていた。

「そうだね、なぜダメなんだろう?起こり得ないことだとは思わない。ただ、すぐに実現するとは思えない。僕がF1にあと10年残るとしたら、その間に再びフェラーリが僕を必要とすることだってあり得るだろう?」

現在、サインツはドライバーズランキング16位につけている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / スクーデリア・フェラーリ