F1:新型コロナウイルス対策として新たな行動規範を制定
F1シーズンの再開に向け、FIA 世界モータースポーツ評議会のリモート会議が開催され、新型コロナウイルスの感染リスクを最小限に抑えるための対策ガイドラインとなる「COVID-19行動規範」を国際スポーツ競技規則に加えることが承認された。

新たなプロトコルとして、レース中断時および再開時、表彰台の手順、チームスタッフのカーフュー期間などが調整される。

「COVID-19行動規範」として追加された主な項目は以下となる。
・スチュワードは、例外的な状況においてリモートで作業することが可能
・ソーシャルディスタンスを保った労働条件を考慮したチームのカーヒューの調整
・FIAとピレリに運用上の柔軟性を与えるためのタイヤ割当規則の修正
・スターティンググリッドでのチーム人員制限の導入
・特定のレース手順(スタート、レース再開時など)の調整
・新型コロナウイルスに対応するための表彰式の明確化

これらは、新型コロナウイルスの新たな発生からF1パドックを保護するために設計された「Return to Racing」パッケージを構成する多くの対策の一部となる。

F1オーストラリアGPは、アルバートパーク・サーキットで働いているマクラーレンのチームメンバーが新型コロナウイルスで陽性反応を示した後、開始の数時間前に中止された。

F1は、来月のオーストリアでシーズン再開でそれ繰り返さないようにするため、週末にチーム、レース役員、イベント参加者が行えることを変更した。

F1マシンは、レースのためにグリッドに並ぶが、ソーシャルディスタンスを増やすために、手順が調整される。

F1チームは、両方のマシンでグリッド上に以前の人数の半分となる合計40人のスタッフのみが許可される。ピットレーンの出口は、レース開始の40分前ではなく30分前にオープンとなり、スタートの20分前にクローズする。

F1マシンはタイヤをレースの5分前(3分ではなく)に取り付ける必要がある。その時点で「チームの人員と機器のトロリーがグリッドから出る必要がある」

新しいルールでは「3分間の合図が表示された場合、グリッド上では各競技者につき16人以下のチーム要員しか許可されない」と記載されている。

グリッドに残ったチーム人員には、フォーメーションラップでマシンが出発する前にトラックを離れるよう通常15秒間の警告が出される。それが違反された場合、ドライバーはピットレーンからスタートするかペナルティに直面することになる。

ただし、レース後の表彰式では、ルールがやや柔軟になっている。「表彰式の手順は、レースディレクターが発行するイベントノートに詳細が記載されている」と新しい規則は述べている。

7月と8月のシーズン序盤のレースは、新型コロナウイルスと闘う地方、地域、および国の要件に従って、無観客で開催される。しかし、観客が会場に入ることができるオープンイベントの場合、表彰式は確立された手順で行われる。
また、カーフュー(夜間外出禁止令)の条件が調整され、9時間から8時間に短縮された。

「FP1とFP3の予定開始時刻の11時間前に始まる2つの8時間の制限された期間中、何らかの方法で自動車の運転に関係するチームスタッフは許可されない」

「FP2の終了から2番目の制限期間の開始までの無制限時間が9時間を超える場合、超過分は2番目の制限期間に加えられる」

「各チームは、チャンピオンシップシーズン中に上記の2つの個別の例外が許可される。ただし、これらの例外の両方を1つのイベントで使用することはできない」

FIAはまた、特定の要件に準拠している場合はリモートでの作業が可能となり、旅行または検疫の問題によりレーススチュワードが会場に到着できない問題にも対処する。

「例外的な状況では、スチュワードがイベントの開始時に存在しない場合、その職務を遂行するために、いつでも利用可能で連絡可能でなければならない」

また、2020年のF1世界選手権の週末に配分する3つのコンパンドについて各ドライバーがそれぞれのタイヤ数を選択することができないことが正式に決定した。

「タイヤ配分はFIAとサプライヤーの合意により別途決定されない限り、各イベントの2週間以上前に発表される」

「各ドライバーには、各イベントで2組のタイヤのハード仕様、3組のミディアム仕様、8組のソフト仕様のドライウェザータイヤが割り当てられる」

修正されたルールは、追加の実験用タイヤに関する問題にも対処している。テストは、フリープラクティス2の最初の30分間ではなく、最後に行われる。

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カテゴリー: F1 / FIA