フェラーリ、ブロウン・ディフューザーはまだ発展途上
フェラーリのブロウン・ディフューザーの完成形がみられるのはまだ先になりそうだ。

フェラーリは、ヨーロッパGPでレッドブル型のブロウン・ディシューザーを投入した。

しかし、ドイツの Auto Motor und Sport によると、ヨーロッパGPでF10に搭載されたブロウン・ディフューザーは何段階もある開発ステップの第一弾に過ぎないという。

第一段階は、フェリペ・マッサのマシンに搭載された新しいギアボックス。チームメイトのフェルナンド・アロンソは、ギアボックス4レース使用規定の途中だったため、ヨーロッパGPではマッサのマシンのみに新しいギアボックスが搭載された。

フェルナンド・アロンソは、今週末のイギリスGPから新しいリアサスペンション・レイアウトを含めた新しいギアボックスを搭載できるようになる。

新しいレイアウトの採用によってディフューザーにより角度をつけられるようになるが、ダウンフォース面でのアドバンテージが得られるのは、エキゾーストからの排気ガスを直接ディフューザーに流せるようになってからだという。

現在、フェラーリはブロウン・エキゾーストによって拡散した気流がグリップへ影響しないようにすることに取り組んでいるという。

したがって、ブロウン・ディフューザーが完全な効果を発揮するにはまだ時間がかかりそうだ。

ただし、シルバーストンではF10には新しいギアボックスとサスペンションのハウジングが投入されるため、最終的なブロウン・ディフューザーの準備が整えば、フェラーリはギアボックスの4レース使用規定を気にしなくてもよくなる。

「バレンシアで僕たちはF10にかなりのアップデートを投入したけど、シルバーストンとそのあとのレースでももっと投入する予定だ」とアロンソはコメントしている。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ