F1新時代:メルセデスからフェラーリへ覇権交代は決定的?
F1新時代を迎え、メルセデスF1の8年間による支配は終わりを告げ、覇権はフェラーリへと交代したかもしれない。元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、今シーズのフェラーリは「非常に速い」とティフォシに励ましの言葉を伝え、「新しいメルセデス」と称した。

今年、史上最多の23戦のチャンピオンシップはまだ3レースが終わった段階だが、あらゆる兆候はフェラーリ、特にシャルル・ルクレールの素晴らしいシーズンを示している。

シャルル・ルクレールは、3つのグランプリのすべてで表彰台に上がり、バーレーンとオーストラリアで優勝。サウジアラビアでは2位と、まだ2位以下の成績は収めていない。ルクレールは3戦すべてでファステストラップを記録し、タイトルレースで34ポイントのアドバンテージを築いている。

元F1ドライバーのジャック・ヴィルヌーズは、今年はフェラーリのシーズンになる可能性があると語る。

「イタリアで『今年、それは本当に起こるのだろうか?』とよく聞かれる。ティフォシは信じられないでいる。『いつ物事がうまくいかなくなるか』と考えている彼らを目にする。彼らはアロンソとベッテルの年月を経てそれに慣れている」とジャック・ヴィルヌーヴはFormule1.nlに語った。

「しかし、フェラーリは非常に速い。実際、新しいメルセデスだ!」

これまで最強のF1エンジンを誇っていたメルセデスだが、開発が凍結された時点でフェラーリが一歩先を行っており、多様なアプローチが見られたサイドポッドも、フェラーリの形状が最適解であることが浮き彫りになってきた。

昨年は、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンがレースを勝利を争っていたが、今シーズンはレッドブルRB18は信頼性にかけ、“ゼロポッド”のメルセデスW13はポーパシングに苦しんでいる。

レッドブルRB18は3回リタイアしている。マックス・フェルスタッペンはバーレーンとオーストラリアでリタイア。セルジオペレスもバーレーンでリタイアし、レッドブル・レーシングは開幕戦でダブルリタイアを喫した。

「レッドブルの人々は不満を感じている。他に方法はない」とジャック・ヴィルヌーブは語った。

「車は速いが、運転するのは難しい」

「フェラーリとの戦いで最後の0.1秒を獲得するために、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスはすべてのストップを引き出す必要がある」

「フェラーリの方がわずかに高速だが、明らかに運転が簡単で、調整も簡単だ。彼らは劣っている週末でも最前線にいるだろう。それはレッドブルにとって心理的に厳しいことだ」

「彼らはメルセデスを追いかけることに慣れているが、今、彼らはチャンピオンだ。それは別のプレッシャーをもたらす」

「彼らは両方のドライバーがトップ4に入り、コンストラクターで2位になれるはずだが、そうなってはいない」

レッドブルがリタイアで失ったポイントは、マックス・フェルスタッペンだけで34ポイント、チーム全体では49ポイントであり、シャルル・ルクレールの独走を許している。

「これらは非常に高くついたDNFだ。シャルル・ルクレールが引き続き勝利しているためだ。現在、彼はチャンピオンシップをコントロールしている」

「もちろん、まだ20のレースがあり、まだやるべきことがたくさんある。しかし、彼のチームメイトは遠くにおり、チームは多かれ少なかれ彼の後ろにいて、彼の主なライバルであるマックス・フェルスタッペンとのギャップがある」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / メルセデスF1 / ジャック・ヴィルヌーヴ