フェルナンド・アロンソ 22回目のF1モナコGP 今季初ポイント獲得への7つの鍵
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)にとって、2026年F1モナコGPは今季ここまでで最も大きなチャンスとなるかもしれない。

2026年シーズンのアストンマーティンは厳しい戦いを強いられている。AMR26はグリッド後方に沈み、アロンソはいまだポイントを獲得できていない。しかし、モナコという特殊な舞台は、その流れを変える可能性を秘めている。

今週末、アロンソは自身22回目となるF1モナコGPに臨む。

「僕はまだ最速だ」 アロンソの揺るがぬ自信
アロンソは、自身の能力に対する確信をまったく失っていない。

「何かを測る必要はない。僕は最高だからだ。何かを証明する必要もないし、自分が正しいレベルにいると信じるために何かを感じる必要もない」とアロンソは語った。

2013年スペインGPでの勝利以降、優勝からは遠ざかっている。しかし、本人の考えは変わらない。

「僕はチャンスを待っている。その間もチームを助け、F1で必要な競争力を失わないようにしている」

「その間もいろいろなカテゴリーで、いろいろなクルマを運転して、自分自身を試している。もしカートコースへ行って最速でなければ心配するだろう。GTカーに乗って最速でなければ心配するだろう」

「でも今のところ、僕はまだ最速だ。だからF1でその週末が訪れるまでは、より良いクルマが手に入るのを待つだけだ」

その言葉を裏付ける数字も存在する。

アロンソは2024年ハンガリーGP以降、41戦連続で予選でランス・ストロールを上回っている。ストロールはF1でポールポジション1回、表彰台3回を獲得した経験を持つドライバーだが、そのチームメイトを約2年にわたり予選で圧倒し続けている。

モナコがアストンマーティンに与える最大の好機
今季のアストンマーティンにおいて、光るパフォーマンスを見せているのはほぼアロンソだけだ。

カナダGPではQ2進出を果たし、レース序盤には10番手まで浮上した。しかしマシンの根本的な競争力不足により、最終的には後退を余儀なくされた。

ところがモナコは事情が異なる。

このサーキットは低速コーナー中心で、パワーユニット性能の影響が小さい。さらにオーバーテイクが極めて困難なため、予選順位の価値が他のどのサーキットよりも高くなる。

アストンマーティンが苦しんでいる高速コーナー性能やパワー不足の影響は大幅に薄れ、比較的良好な低速コーナー性能が前面に出る。

アロンソの予選での速さとモナコでの経験を考えれば、トップ10争いに加わる可能性は十分に存在する。

モナコがアロンソに有利な7つの理由
1.エンジンパワーの重要性が低い
モナコはカレンダー中で最も低速なサーキットであり、長いストレートが存在しない。そのためホンダ製パワーユニットの出力不足が表面化しにくい。

2.電力デプロイメント規則の変更
2026年モナコGPではFIAがエネルギーデプロイメント規則を変更している。通常より早い速度域から電力出力が制限されるため、高効率なパワーユニットを持つチームの優位性が縮小される。

3.アクティブエアロの無効化
安全上の理由からアクティブエアロが使用されないため、空力性能差が縮まり、追い抜きもさらに難しくなる。

4.メカニカルグリップ重視の特性
モナコでは空力効率よりもメカニカルグリップやサスペンション設定が重要となるため、絶対性能で劣るマシンでも競争力を発揮しやすい。

5.エネルギーマネジメントの負担が小さい
頻繁なブレーキングによって回生エネルギーを確保しやすく、ホンダが他コースで苦戦してきたエネルギーマネジメントの問題も目立ちにくくなる。

6.オーバーテイクが極めて困難
一度前に出れば後方の速いマシンを抑え続けることが可能であり、予選順位の価値が非常に高い。

7.アロンソの豊富な経験
モナコで2勝を挙げ、20年以上にわたって走り続けてきた経験は大きな武器となる。ドライバーの自信と精度が問われるコースだからこそ、その価値はさらに高まる。

鍵を握るのは土曜日の予選
理論上、モナコはアストンマーティンにとって今季最高のポイント獲得機会と言える。

ただし、そのためには完璧な週末が必要になる。

まず金曜日のプラクティスで十分な周回数を重ねなければならない。モナコでは周回を重ねることで少しずつ限界を探り、自信を積み上げていく必要がある。

土曜日午前の最終プラクティスも重要だ。各チームはここで予選シミュレーションを実施し、最終調整を行う。

そして勝負の瞬間は予選だ。

モナコではトラフィックの影響が大きく、1周のアタックをクリーンにまとめられるかが結果を左右する。アストンマーティンはセッション運営を完璧にこなさなければならない。

最後はアロンソ自身の仕事になる。

モナコで2勝を挙げ、20年以上にわたってこのコースを走り続けてきた経験を持つスペイン人ドライバーが、予選でどこまでマシン以上のパフォーマンスを引き出せるか。

決勝では好位置を守り切るだけでポイント獲得の可能性が大きく広がる。

難しい挑戦であることは間違いない。しかし、少なくともこれまでのサーキットとは違い、今回は現実的な希望が存在する。

それだけでも、2026年のアストンマーティンにとっては大きな前進と言えるだろう。

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / ホンダF1 / F1モナコGP / アストンマーティンF1チーム