KERSの開発に苦戦するフェラーリ(画像)
フェラーリは、KERSの開発に苦戦していることを明らかにした。

KERSは、2009年にF1に導入される予定だが、一部のチームは初期開発に苦労しており、2009年の開幕戦に間に合わないのではないかと懸念されている。

フェラーリのエンジン技術ディレクターであるジル・シモンは、全チームが2009年のスタートの時点で信頼性の高いシステムを持っていることはあり得ないとの見方をみせており、フェラーリもKERSに苦戦していることを認めた。

「KERSは複雑な課題であり、多くの新しく複雑な分野に対処しなければならない。一方で、我々はまだ今年のマシンの通常の開発プログラムに必要なあらゆる努力をさ捧げている」。

「来年このシステムを実施するは本当にチャレンジングなことだ。我々は、毎日学んでいるが苦労している。全てのチームが2009年の開幕戦から新しいシステムの信頼性に苦労すると思う。」

「来年は、KERS同様、フロント・ウィング上の電子的フロント・フラップ調節装置の使用を認める規約変更があり、エレクトロニックは非常に大きな役割を果たすだろう。これらの新しいエレメントをうまく動かすためには、共通ECUを完全に理解しなければならない」

シモンは、全チームがKERSの使用によって平等に恩恵を得るとは思わないと語る。

「ブレーキング中にシステムの再充電することが、当然のことと思うべきではない。システムの信頼性と同じだ。レース中の80bhpという数字は、レースの終わりでも同じだろうか?」

「このプロジェクトに成功したチームが、とてつもなく大きなアドバンテージを手に入れるだろうね」


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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ