F2 フォーミュラ2
FIA F2選手権 第10戦 ロシア大会のレース2が9月30日(日)にソチ・オートドロームで行われ、ジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)が優勝。福住仁嶺(BWT Arden)は7位、牧野任祐(RUSSIAN TIME)は11位でレースを終えた。

朝から厚い雲に覆われたソチで、F2シリーズ第11戦のレース2が行われた。前日のレース1で8位となった福住仁嶺(BWT Arden)は、リバースグリッドによりポールポジションからスタート。牧野任祐(RUSSIAN TIME)は5列目10番手からスタート。

午前11時20分、気温23度、路面温度25度のコンディションで、レースはスタートした。スタートダッシュを決めた福住はトップをキープ。1周目に上位2台が絡むアクシデントが発生し、牧野は9番手となった。このアクシデントでセーフティーカーが導入される。2周後レースは再開され、福住は逃げきりを図る。しかし、6周目にトップを奪われると、8周目、10周目、11周目に後続にポジションを奪われ、6番手にダウンした。

その頃、厚く黒い雲から雨が落ち始め、コースの一部ではかなり強く降り、ドライタイヤでは厳しい状況となった。14周目、ほとんどのマシンがピットインし、レインタイヤに交換する。一斉にピットインが行われたことで、かなりの混乱が起きたが、福住は8番手でレースに復帰。牧野はこのピットインでポジションを8番手から12番手に落としてしまいる。

レース終盤、タイヤ交換を行わなかった2台のペースが落ちてポジションを落とし、福住は7番手に、牧野は11番手となり、21周のレースをフィニッシュした。福住は、第8戦ハンガリー以来、今季2度目のレース1、2での連続入賞を果たした。

優勝はジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)。2位にはセルジオ・セッテ・カマラ(Carlin)、3位にはアクレサンダー・アルボン(DAMS)が続いた。

ジョージ・ラッセルは合計ポイントを248ポイントとし、ランキング2位のアレクサンダー・アルボンに37ポイント差をつけてチャンピオン獲得に王手をかけた。

F2第12戦はUAE・アブダビで、11月23日(金)~25日(日)に行われる。

福住仁嶺 (レース2・7位)
「スタート自体はそんなに悪くなかったですし、そのあとも久しぶりにアグレッシブな走りができて、何とか首位をキープできました。そこからは後ろとの差を広げようと思ったのですけど、ジョージ(ラッセル)は異次元の速さでしたね。抜かれてからプッシュしても、全然付いて行けませんでした。いろいろ試しながら走ったのですが、今日はペースが伸びませんでした。前半プッシュすると、後半よくないです。それはわかっていたのですが、どうしようもなかったです。シフトパドルに問題が出て、ボルトが一つ外れてガタガタする状態でした。シフトダウンのときに、パドルが引っかかってくっついてしまいます。時々ブレーキングでロックしていたのは、そのためでした。モータースポーツの世界では結果しか見ないのは十分承知しているのですけれど、ここまでいろんなトラブルが出ると、ちょっとメゲますね。もしこの問題が出てなかったとしても、表彰台は難しかったかもしれません。でもああいう(雨の)コンディションでしたから、僕らのクルマでも上位入賞は可能でした。それだけに残念でした」

牧野任祐 (レース2・11位)
「雨は、余計でしたね。ドライ路面のままでしたら、僕はタイヤをセーブして走っていたので、前を行く何台かはそのまま抜けそうな勢いでした。グリッドでもポツポツは来ていたのですけど、本降りは急に来ました。ピットでのタイムロスも痛かったです。マルケロフの後ろで、待たされました。だからといって、もう1周スリックで走るのも、相当きつかったでしょうけれども。昨日のダメージは完全に直してもらって、マシンのフィーリングもよかったです。あの時点で8番手でしたから、ドライのままだったら少なくとも6位にはなっていたと思います。ウエットタイヤでの挙動は全然ダメで、全くグリップしませんでした。アンダーもオーバーも出まくりで、立ち上がりでトラクションがかからないし、ブレーキも踏めない。ハンガロリングのウエットでも、そういえばダメでしたね。雨のセットアップで、何か改善すべき点があるのだと思います。次のアブダビはテストでコースも知っていますし、雨も降らないので、何とかしたいですね。レースもタイヤのマネージメントもかなりできるようになってきましたし、あとは結果を残したいですね」

2018年 F2 第10戦 ロシア レース2 結果

PNoDriverTeam
18ジョージ・ラッセルART Grand Prix
218セルジオ・セッテ・カマラCarlin
35アレクサンダー・アルボンDAMS
44ニック・デ・フリースPERTAMINA PREMA Theodore Racing
51アルテム・マルケロフRUSSIAN TIME
615ロベルト・メルヒCampos Vexatec Racing
712福住仁嶺BWT Arden
89ドリアン・ボコラッチMP Motorsport
921アントニ・フォコCharouz Racing System
1011マキシミリアン・ギュンターBWT Arden
112牧野任祐RUSSIAN TIME
123ショーン・ゲラエルPERTAMINA PREMA Theodore Racing
1320ルイス・デレトラズCharouz Racing System
1414ルカ・ギオットCampos Vexatec Racing
1516アルジュン・マイニTrident
 19ランド・ノリスCarlin
 7ジャック・エイトケンART Grand Prix
 10ラルフ・ボスチャングMP Motorsport
 6ニコラス・ラティフィDAMS
 17アレッシオ・ロランディTrident


このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / FIA F2