レッドブルとメルセデス 2025年F1前半戦はATRルールで開発面で優位
2025年のF1世界選手権では、7月まではトップ4チームの中でマクラーレンとフェラーリが不利な立場となる。

2021年以降、F1チームはエアロダイナミック・テスト・リミテーション(ATR)ルールに従ってマシンを設計することを余儀なくされている。最も成功を収めたチームが風洞やコンピューター設計に費やす時間を制限するというのがその考え方で、選手権の順位に応じて時間をスライドさせるというものだ。

例えば、コンストラクターズタイトルを獲得したマクラーレンは、最下位のザウバーよりも風洞での時間で45%少ない。

幸いにも、6か月ごとの6月30日に順位がリセットされ、7月1日からその時点でのコンストラクターズランキングが反映され、新しい空力走行の時間が開始される。

以下の表では、1月1日~6月30日の期間のデータが示されている。チームは、2026年の大幅なルール変更と「25台のマシン」の両方に合わせてマシンを設計するというさらなる課題を抱えている。

2024年のランキングで両チームとも2つ順位を下げたことで、レッドブルとメルセデスは、チャンピオンのマクラーレンと2024年の準優勝チームであるフェラーリに対して、大きなアドバンテージを得ることとなった。

2026年にF1参戦を予定しているキャデラックは、現時点では制限を受けず、風洞やCFD(数値流体力学)の研究を思う存分行うことができる。

2026年1月1日にF1参戦となると、ルールに縛られ、ルールで認められている最大限の開発量で参入することになる。このルールは、2025年シーズン終了後の4年間の期間が終了すると、再編成される予定である。

2025年のF1チームの風洞実験時間

チーム風洞内での時間(時間)CFDコンピュータシミュレーションの数
マクラーレン8401400
フェラーリ9001500
レッドブル9601600
メルセデス10201700
アストンマーティン10801800
アルピーヌ11401900
ハース12002000
レーシングブルズ12602100
ウィリアムズ13202200
ステークF113802300


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カテゴリー: F1 / F1マシン