F1エンジンペナルティ、グリッド降格に代えてバラスト搭載を検討
F1は、エンジンペナルティによるグリッド降格の代わりにバラストを搭載する方法を検討している。

F1は、開発コストを抑えるためにシーズン中にドライバーが使用できるエンジンコンポーネントの数を制限している。ドライバーがその制限を超えるとグリッド降格ぺナルティが科せられる。

しかし、この方法はV6ターボハイブリッド時代となってから批判されてきた。特に2014年に新しいエンジンが導入された直後にはグリッド数を超える数十グリッドもの降格が発生して混乱をもたらした。

F1の最近の会議でルールーメーカーは、グリッド降格に代わる選択肢を検討してきた。

現在、F1は『Fan Voice』サービスを使用して、ファンに意見を求めている。

既存のグリッド降格システムは人気はないが、後方グリッドに降格したドライバーが戦える範囲をも提供している。

しかし、グリッド降格が決定した場合、チームがさらなる戦略的な変更を加えることもあり、規約の精神に反しているとの見方もある。

バラストは、例えば、ターボチャージー変更の場合は5㎏、エンジン交換の場合は15㎏などコンポーネントに応じて段階的に変更されることが提案されている。これは現在のグリッド降格ペナルティと同様にレース結果に影響を及ぼすと推測されている。

バラストを適用すれば、複数のマシンが同じレースでペナルティを科せられた場合の混乱を排除し、予選時のグリッドからスタートすることが可能ができる。

しかし、状況を理解できていないファンには、ドライバー、特に同じチーム間でなぜ遅いかを不思議に思う可能性もあり、レース解説者やグラフィックによる表示が必須となる。

エンジン使用基数の制限を排除することは選択肢として検討されてはいない。なぜなら、大規模チームと小規模チームとでは予算に差があるからだ。

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カテゴリー: F1 / F1マシン