F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント
2025年F1 バーレーンGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。5月18日(日)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われた。

波乱の展開となったF1エミリア・ロマーニャGPでは、VSCとセーフティカーのタイミングが明暗を分けた。ポイントには届かなかったものの、アロンソやヒュルケンベルグら中団勢は奮闘を見せ、リアム・ローソンやフランコ・コラピントといった若手たちも貴重な経験を積んだ。

母国での初F1レースとなったアンドレア・キミ・アントネッリは無念のリタイアに終わったが、次戦モナコへの意欲を燃やす。11位以下のドライバーが語った、それぞれの苦闘と手応えを紹介する。

11位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「マシンの調子はすごく良くて、いいレースができていた。でもVSCで流れが完全に崩れた。あれがなければP6かP7を争えていたと思う。リスタート後に9周で3台抜けたけど、時間が足りなかった。本当に悔しいレースだった。次はツキが味方してくれることを願う。」

12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「今シーズンの中では良いレースだった。週末を通して他より競争力があって、今日はマシンの感触もよかった。VSCのタイミングがハマって、ポイント圏を争える位置にもいた。でも終盤のセーフティカーは逆に不利だった。リスタート後はタイヤが新しいクルマたちに囲まれて、角田やアロンソを抑えきれなかった。ペースはまだ物足りないけど、差は小さいし前進できる手応えはある。」

13位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「正直、自分のレースには満足していない。スタートは良くて9番手まで上がったけど、ルクレールとのバトルでターン9を外しすぎて、グリップを失ってコースアウト。5ポジション落とした。2ストップ戦略は悪くなかったけど、終盤のセーフティカーで他のドライバーが無料でタイヤ交換できたのは痛かった。予選の一発は良かっただけに、モナコではそこを活かしていきたい。」

14位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「全体的にすごく悔しい週末だった。マシンのポテンシャルはあったのに、セーフティカーのタイミングで全てが崩れた。速さは見せられていたし、何かを掴める可能性はあっただけに残念。毎週マシンには慣れてきているし、前進できている実感はある。このまま努力を続けていく。モナコは初めて走るけど、特別な場所だし、早く慣れて思い切って攻めたい。」

15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「レース序盤は悪くなかった。ガスリーを引き離して、アルボンにもついていけてた。でもVSCの入り方が悪くて、展開が自分たちにとって厳しくなった。あれがなければポイント争いできたかもしれない。今日は残念だったけど、モナコではアップデートが効いてくれることに期待してるし、チームとしても良くなってきてると思う。」

エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

16位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日はけっこういいペースだったと思うけど、戦略的には運がなかった。序盤は順調で、ミディアムタイヤの持ちも良くて、1ストップで行く予定だった。でもピットしてからすぐにVSCが出て流れが崩れた。そこからは厳しい展開で、セーフティカー後も新品タイヤの連中に抜かれてしまった。悔しいレースではあったけど、学べたことは多かったし、モナコに向けて自信をつけていきたい。」

17位:オリバー・ベアマン(ハース)
「正直、内容自体は悪くなかった。ただピットストップで問題があって、それでレースが台無しになった。1ストップで行く予定で、VSCのタイミングでミディアムに替えたら、ラッセルのすぐ後ろに出られた。P7を走っていたから、すごくいい位置だった。でもそのときホイールがしっかり装着されていなかったせいで、再度ピットしないといけなかった。マシンの感触は良かったし、特に最後のスティントのペースはすごく良かっただけに、チャンスを逃したのが悔しい。」

18位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「今日は簡単なレースじゃなかった。ポジティブだったのは、特にハードタイヤでペースが良かったこと。最初のスティントも順調だった。でもVSCのタイミングが最悪で、リズムを完全に失った。以降はチャンスらしいチャンスもなくて、ずっと後手に回る展開だった。結果としてはかなり悔しいけど、ペースの面で少し前進できたのは収穫。何が悪かったのかしっかり分析して、モナコで取り戻したい。」

DNF:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「ホームレースだっただけに、ここでリタイアは本当に残念。しかもF1初めてのDNFだから、悔しさも倍増だ。でもファンの声援がすごくて、毎周応援してくれていたのが力になった。ハードタイヤでスタートしてポジションを上げたけど、その後はスピードが足りなかった。VSCのタイミングでミディアムに替えて粘ったけど、スティントの後半でスロットルの問題が出てきて、直線でどんどんパワーを失った。最後はもう完全にダメでリタイアするしかなかった。来週のモナコで立て直したい。」

DNF:エステバン・オコン(ハース)
「ターン7の出口でエア供給系のトラブルが出て、クルマを止めるしかなかった。原因はまだ調査中だけど、正直レース展開としても厳しい内容だったと思う。スタートはすごく良くて、何台かポジションを上げられた。でもピット戦略で変化をつけようとしたら、思ったよりもデグラデーションが激しくて、あっという間にタイヤが終わった。今日は色々とうまくいかなかった。モナコではなんとか流れを変えたい。」

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カテゴリー: F1 / F1エミリア・ロマーニャGP / F1ドライバー