F1オランダGP ピレリ初日総括「戦略は1ストップも2ストップも開かれている」

初日のザントフォールトでは、複数のマシンがコースアウトしバリアにクラッシュする場面もあり、両セッションとも赤旗中断が発生した。ラップタイムに注目すると、ランド・ノリスが明確な速さを示し、FP1を1分10秒278、FP2を1分09秒890で最速。2回目のセッションでは、ノリスとチームメイトのオスカー・ピアストリ(1分09秒979)がそろって1分10秒の壁を突破したが、その間に割って入ったのはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソで、1分09秒977を記録した。
初日のトラック上の状況
2回目のセッションでは雨の可能性があったものの、ウェットタイヤが使用されることはなかった。今大会で使用可能なハードタイヤ2セットのうち1セットを実際に投入したのは、延べ9人。FP1では角田裕毅が使用し、FP2ではシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、ジョージ・ラッセル、リアム・ローソン、アイザック・ハジャー、アレクサンダー・アルボン、カルロス・サインツが走行に使用した。レーシングブルズのフランス人ドライバー(ハジャー)はC2タイヤで1周も走行できず、走り始めてすぐにテクニカルトラブルでマシンを停めざるを得なかった。同様の事象はFP1のメルセデスのイタリア人ドライバー(アントネッリ)にも起き、序盤にグラベルへ飛び出した。
2回目のセッションでは、アントネッリはソフトタイヤ(C4)に専念し、2セットを投入。この結果、残りの週末を通してハード2セット、ミディアム2セットを保持する唯一のドライバーとなった。他の10人は、ミディアム2セットとハード1セットという組み合わせを選んでおり、もちろん予選で使用されるソフトは別に残している。

「非常に興味深い一日になった。2回のフリー走行は複数回の中断で制約を受けつつも、各チームは利用可能な時間を最大限に活用しようと努めていた。今日の最大の収穫は、3種類すべてのコンパウンドがレースにおいて役割を果たせそうだということだ。ハードは最も耐久性が高く摩耗も少なかったが、今日のような気温条件ではウォームアップやパフォーマンス面でやや不利になる可能性がある。ミディアムはパフォーマンスとデグラデーションのバランスが最も良好で、ソフトもいくつかのマシンではロングランで競争力を示した。C4は、C3からのステップとして我々が予想していた以上に大きなパフォーマンス向上をもたらし、しかも先に触れたようにロングランでも大きな問題はなかった」
「トラックは、風で飛ばされた砂が走行ライン上から除去されるにつれて、セッションを通じて大きく改善された。セッション間の改善はそれほど顕著ではなかったが、その間に走ったサポートレースは1カテゴリーのみだったことも影響している。タイヤ使用に関しては、残り週末をミディアム2セットとハード1セットで臨むか、C3を重視するかでチームの戦略がほぼ半々に分かれた点が興味深い。これにより、3回目のフリー走行は特に注目されるだろう。戦略面では、これまで以上に1ストップと2ストップの選択肢が拮抗しており、ソフトが有効なオプションとなった今、その傾向は一層強まっている」
カテゴリー: F1 / F1オランダGP / ピレリ