F1オランダGP技術分析:レッドブル含む3チームが空力アップデート
2025年F1オランダGPを前に、レッドブル、アルピーヌ、キック・ザウバーの3チームが新たなアップデートを投入した。いずれも大規模な変更ではないが、ザントフォールト特有の中高速コーナーや強風への対応を意識した調整となっている。

各チームの狙いは異なり、レッドブルはフロントのダウンフォース強化、アルピーヌとザウバーはリア周辺の流れの最適化に重点を置いた。

空力効率のわずかな改善がラップタイムやタイヤマネジメントに大きく影響するだけに、今回のアップデートは予選・決勝でのパフォーマンスを左右する重要な要素となりそうだ。

レッドブル・レーシング:フロントウイングのコード延長
レッドブル・レーシング F1 オランダGP
レッドブルはフロントウイングに改良を施し、フラップのコード長を延長した。これはザントフォールト特有の中高速コーナーと強風に対応するためのもので、フラップ角度による局所的なダウンフォースを増やす狙いがある。結果としてフロントのグリップを高め、旋回性能を強化するセットアップだ。

アルピーヌ:リアブレーキダクトの再設計ウィングレット
アルピーヌF1チーム オランダGP
アルピーヌはリアコーナーに新たな空力処理を導入。リアブレーキダクト周辺の付加部品を更新し、再設計されたウィングレットを追加した。これにより後輪で発生する乱流(リアホイールウェイク)の処理を改善し、ディフューザーやリアウイングへの悪影響を低減することを狙っている。

キック・ザウバー:リアダクトベーンで後方流れを制御
ザウバーF1チーム オランダGP
キック・ザウバーはリアブレーキダクトのベーンデザインを変更。これによりリア周辺の空力場を調整し、ディフューザーと後輪周辺の流体挙動を安定化させることを目指している。後部の効率改善により、直線速度とコーナリング性能の両立を図る小規模ながら重要なアップデートだ。

総括:ザントフォールトに向けた最適化
今回のアップデートは大規模なものではないが、各チームがザントフォールトの特性に合わせた細やかな調整を施している点が特徴的だ。レッドブルはフロントのダウンフォース強化、アルピーヌとザウバーはリア周りの乱流制御に焦点を当てており、それぞれマシンの強みを引き出す方向性を選択している。高速かつ風の影響が大きいこのサーキットで、こうした空力的な微調整が決勝での安定性と競争力に直結する可能性が高い。

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カテゴリー: F1 / F1オランダGP