F1オーストリアGP 金曜フリー走行 : トップ10ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権が再開。7月3日(金)にF1オーストリアGPの2回のフリー走行が行われた。

両方のセッションでメルセデスF1のルイス・ハミルトンがトップタイムを記録。メルセデスが1-2体制で新シーズンのスタートを切った。3番手にはレーシング・ポイントF1のセルジオ・ペレスが続き、ライバル勢に脅威を与えている。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「戻ってこれてとてもうれしかった。久しぶりだ。新車は2週間前にシルバーストンでテストした2018年マシンとは明らかに違った感じたするけど、僕たちは去年と比較してマシンは改善し続けることができていると思うし、それは本当にポジティブなことだ。路面は少し脂っぽかった。グリップが出てくると思うけど、路面はほんの少ししか改善されないように感じた。今日はいい感じだったけど、プラクティスからあまり多くのことはわからない。他チームがどれくらのパワーや燃料で走っているかは決してわからないからね。だから、僕たちは今日の結果を鵜呑みにするつもりはないし、明日の戦いのために今夜マシンを改善していく

2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「クルマに戻ることができて最高の気分だ。1周1周、全ての走行を本当に楽しんだ。長い休みの後に予想できるように1日を通して一歩ずつ良い進歩を果たせた。クルマは終盤に小さなトラブルがあったけど、全体的に悪くない1日だった。今日はグリップレベルがかなり低かった。でも、週末の間に路面は良くなっていくはずだ。それがこのコースでのセットアップを大きく変える可能性があるので完全に把握しておかなければらない。主なチャレンジは高速と低速コーナーの両方でバランスを取り、レースペースも念頭に置きながら、土曜日のシングルラップのためにクルマを微調整していくことだ。まだ金曜日だし、ラップタイムは路面の改善によって上がるだろう。どのチームもパフォーマンスアイテムを追加してドライバーたちもハードにプッシュするので、自分たちがどの位置にいるかを知るのは興味深い」

3番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「興味深い1日だった。とても短いコースなので、みんなすごく接近している。マシンの感触はいいし、満足している。チームはファクトリーで途方もない仕事をしてきた。今の僕たちにはうまく機能しているマシンがある。今夜と明日の朝にやるべきことはまだたくさんある。でも、僕たちはそれなりの状態にあると思う。マージンはかなり狭いので、予選では本当にクリーンなラップをまとめることが非常に重要にるだろう」

4番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「まずまずの1日だったと思う。特にマシンにトラブルはなかった。みんながトラックに集まり、かなりすぐに調子を取り戻して、何の問題もなく仕事を進められたのはよかった。スピードと競争力に関しては興味深い1日だった。僕たちはトップではないし、優勝候補ではないことが分かったと思う。でも、舞台裏ではいろいろなことが起きているし、とても接戦だ。だから、明日は大切な一日になると思う。ポールポジション争いには加れるとは思わないけど、その後ろのバトルではベストになれるよう努力しなければならない。正直、周りのチームのことはあまり気にしていなかった。いつものようにどのくらいの燃料で走っているか予想するのは難しいからね。明日になれば分かる。今日はまだ勢力図ははっきりしていない。もっとクルマが速くなるように開発して仕事をするのは僕たち次第。他に比べて僕たちはグリップとダウンフォースが不足している。それらすべての組み合わせだ」

5番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「まず、再開できて本当によかった。オーストラリアの後、戻ってこれるかどうか、僕たちみんなが少しナーバスになっていたので、またこうやってできることがうれしい。マシンはすぐにいい感じだったし、1日を通して良いリズムを築けたと思う。ロングランのペースは取り組むべきことがあると教えてくれたけど、燃料を軽くした状態のペースはまずまずだったので、それに関してはとても満足している。タイムシートを見れば、マシンの進歩を感じるし、ポジティブな気分だ。予選を楽しみにしている」

6番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「チームにとってはポジティブな金曜日だったし、MCL35に戻ることができてうれしかった。いろいろと難しいこともあったし、ここの黄色い縁石には注意しなければならない。フライングラップで乗り上げてしまい、最終セクターのタイムに影響が出た。セッション終盤には別の問題でガレージにとどまらなければならなかったけど、それまでマシンはまずまずのペースを発揮していた。少しだけ順位を上げ始めていると思うし、土曜日はタイトになりそうだ。明日どうなるか見てみよう!」

7番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「またマシンに戻って、スピードに上げて、F1マシンのドライビングに慣れていくのは本当にいい感じだ。最初の数周は体がちょっとびっくりしていたけどね。F1マシンをドライブすることに勝ることはない。でも、戻ってくることができて最高だ。走行プランを完了して、かなりの周回数を走り込めたし、マシンにもとても満足している。僕自身もマシンも改善できることは常にあるけど、全体的には良いスタートだったと思うし、満足している。再開してまた調子を取り戻していけることがとにかくうれしい。明日また戻って改善していくことを楽しみにしている」

8番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「再びマシンに乗れていい気分だったし、最初の数周ですんなりリズムに乗れた。全体的にいい一日だったと思う」とマックス・フェルスタッペンはコメント。マシンのハンドリングはよかったし、長期の中断明けですから周回数をこなせたことにも満足している。プッシュしていたラップでフロントウイングを破損して別のものに交換しなければならなかったので、今日のラップタイムは何かを表したものではない。少しアグレッシブにいきすぎたようで、スピンとコースオフを喫してしまったが、大きな問題はあなかった。このサーキットでは縁石が特徴的で、みんな条件は一緒だが、黄色の縁石でフロントウイングを傷めやすいので、注意が必要だ。僕らは自信を持っているし、まだ向上の余地もあるが、今日はいい感じだったので、明日が楽しみだ」

9番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「マシンに戻ってうれしかったが、その一方で、僕たちにとっては素晴らしい日ではなかったので、全面的に楽しむのは難しかった。くのマシンがとても拮抗しているので、見ている方はワクワクするけど、その一方、僕たちはもう少し上の順位を争いたい。バランスはそれほど悪くない。今のところ完全にずれているわけではないので、追いつくためには全体的なパフォーマンスとしてかなり努力する必要がある。ペース不足は、特定のものが原因ではないので、明日は違う方法を試して、パフォーマンスが上がるかどうかを確認したい。かなり多くのチームが接戦になるので、予選は見応えがあるだろう。僕たちは頑張るつもりだけど、明日もっと強いマシンにするためには、今夜正しい選択をすることが重要だ」

10番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「またドライブできて本当にエキサイティングだったし、チームにとって良い1日だった。冬季テストのバルセロナでクルマの感触は確かめられたけど、他のみんなと比べた位置が見えてうれしい。僕たちはコンペティティブだ。何カ月もクルマに乗れなかったので、感覚を取り戻せて良かった。僕の記憶にある中でもかなりいい金曜日だった。いい兆候だ。今日の僕たちにはペースがあった。明日にどうなるか見てみよう」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1オーストリアGP