F1バルセロナテスト2日目 : 全F1ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権のプレシーズンテストが2月20日(水)に2日目を迎え、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで全F1チームが精力的に走行を重ねた。

2020年のF1世界選手権はプレシーズンテストの日程が8日間から6日間に削減。昨年からレギュレーションの大きな変更点はないが、例年以上に多くの周回数を重ねることが重要になる。

2日目のトップタイムを記録したのはキミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)。ホンダF1エンジン勢では、レッドブル・ホンダのアクサンダー・アルボンがRB16での初走行を行って4番手タイム、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが5番手タイムで2日目のセッションを終えた。

1番手:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
「僕にとって最初のテストデーは問題なかった。重要なことは、大きな問題がなく。すべてがうまく機能していることだ。当面のフィーリングはかなりポジティブだけど、まだ初期段階だ。まだまだ長い道のりがあるが、昨年に比べて一歩前進したと思う。これが僕たちをどの順位に連れて行くかはわからないけど、今のところはいい感じだ」
2番手:セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)
「今日、多くの走行距離を走ることができた。650kmを超えた。限られたテストを考えると、それが僕たちの最優先事項だった。今後数日間で取り組むべき多くのことがまだあるけど、良いペースと信頼性で正しい軌道に乗っていることを示した。オーストラリアへの準備が続く中、明日も車に乗るランスとチームにとって良い日になることを願っている。まだ非常に早い段階だ。あまりにも早いけど、堅実な基盤だと思っている。でも、これからレースとシーズンのスタートにむけて取り組んでいけることはある」

3番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日は僕としては問題なかったし、クルマでいい気分だった。僕たちが完了した作業には満足している。ターン9の立ち上がりで縁石にヒットしてフロアに小さなダメージを負ってしまい、予防措置としてチェックしなければならなかったので、走行に小さな遅れがあった。チームにまともなフィードバックを提供するために十分な走行を完了できたので、ポジティブだし、明日にむけて良いベースラインだと思う」


4番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)
「RB16での初めての走行となった今日は、いい一日になった。昨日のマックス(・フェルスタッペン)の走行から得たフィードバックを反映して、作業を継続した。マシンについてはマックスと同じく、おおむねポジティブな感触を得ている ランチタイム前後にPUに関する確認を行っていたためいくらかの時間を失ったが、それを除けばスムーズな一日になった。チームは冬の開発期間の間に、昨年問題だと感じていたエリアの修正を図ったが、マシンに乗ってすぐに改善されていることを感じた。いつのときもサーキットに戻って来た初日はうれしいものだが、今日はさらにマシンの力強さを感じられたことをうれしく思っている」

5番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
「(オフシーズンで)走行がなくてさみしい思いをしていたので、今日はうれしかった。今年はプレシーズンテストが例年より2日少ないので、できる限り多くの周回を重ねることが目標で、効率よくさまざまな項目をこなしていく必要があった。予定していたプログラムを完了できて、満足していますし、マシンに乗ってすぐ快適な走行ができた。昨年に比べてテスト項目は増えており、僕のドライビングに関してもすべてを引き出すにはどうしたらいいか理解を深める必要があったが、どちらもいい結果が得られたと思う。新しいマシンで新パーツも試しているので、まだ伸ばしていかなければいけない部分は多くあるし、解析が必要な領域もある。残りのテストに向けていい方向性を見つけられたので、今日はかなり習熟が深まったと思う」

6番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「やっとSF1000をドライブすることができた。気分が悪くなり、昨日のほとんどをベッドで過ごしていた。車に戻って慣れていくことができたのはうれしいね。間違いなくポジティブな午前だった信頼性の問題はなく、73周を走ることができた。新しい車を扱っているときはそれが最も重要だ。SF1000は、確かに昨年の車と比較して一歩前進している。明日の目標は、できるだけ多くの走行時間を確保し、できるだけ多くのデータを収集して、作業プログラムのなかで僕たちがどの位置にいるかをより深く理解できるようにすることだ」

7番手:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「生産的な一日だった。すべてが風洞とCFDと相関しているかどうかを理解するために多くの空力アイテムをテストした。今朝、たくさんのレーキランニングを行った。これは短期的には有益であり、長期的には生産的だ。昼食時に問題があり、今日の午後の走行が遅れてしまった。すべてが計画通りに進んだわけではないが、それでも生産性が高かったし、これが冬季テストで重要な部分だ。この6日間のテストを最大限に活用するために今後もプッシュしていく」

8番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
コメントなし

9番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「またバルセロナでの美しい一日だった。今日は新しい車で素晴らしい走行距離を重ねることができた。チームとして、午前中にレースランを完了した。これは信頼性が優れており、僕たちがスタートしている基盤を示している。覚えているなかでテストセッションを終了してまだ続けたいと初めて思った。残り20分で最大化してもっと多くのラップを走りたかったけど、タイヤが足りなくってしまった。今日は気持ちよかったし、身体的にも素晴らしいと感じた。レースランを消化してもそんな気分だったし、また100周走ることができるたのは良い気分だった」

10番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「良い日だった。僕たちは137周を走り、やりたいことはほぼすべて完了した。この車のフィーリングはいいし、ハンドリング面お去年とあまり変わらない。それは良いことだ。多くのことを学んでプログラムを消化でき、僕とチームの両方にとって明日と来週に向けて良いスタートが切れた。改善する必要があるとわかっている領域もあるが、全体としては生産的な一日だった。そこが肝心だ」

11番手:ロマン・グロージャン(ハース)
「今朝、何周するかの予定を見て、かなり頭のおかしい走行プランだと思った。いい意味でだけどね。車に信頼性があることを示している。今年は2週間で2日少ないテストなので、できる限りのことをやろうとしている。早朝は、タイヤが暖めるのが大変だったし、太陽が沈んだ終盤も同じだった。タイヤの温度が下がってしまうからね。多くのテストできたポジティブな一日だった。これから明日の午前中に何をテストしたいかを見ていく」

12番手:エステバン・オコン(ルノー)
コメントなし

13番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「今日の午後に77周を完了した。良い数字だ。でも、問題が原因でランニングが短くなり、少しトリッキーな一日になっしまった。車についてより多くのことを学べた良い一日でした。走行距離を重ねて、完全なレースシミュレーションをほぼ完了した。それによって多くの良い経験が得られたし、明日まで調査するための多くのデータを収集できた。個人的には、そのレースシミュレーションから離れてさらに検討する多くの学習がある。車は調子が良かったので、明日も走行を続けることを楽しみにしている。クリーンな一日になることを願っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー