F1 メキシコグランプリ
2018年 F1メキシコGPのフリー走行が9月28日(金)にソチ・オートドロームで行われた。

初日のトップタイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の1分16秒720。2番手にも0.153秒差でダニエル・リカルドが続き、レッドブルが両方のセッションで1-2を記録する好パフォーマンスを披露。だが、セッション終盤にフェルスタッペンはハイドロ系のトラブルでストップしている。

3番手には午前中に続いてルノーのカルロス・サインツ。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグも5番手タイムを記録しており、レッドブルと同じパワーユニットを積むルノーが好調な週末のスタートを切っている。フェラーリはセバスチャン・ベッテルが4番手、キミ・ライコネンが8番手タイム。メルセデスはルイス・ハミルトンが7番手、バルテリ・ボッタスが9番手。両チームともタイヤに苦労しているようだ。

1番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日は本当に良い感じだったし、予想以上に良かった。僕だけでなくダニエルもね。トップに僕たち2台が並んでいるのは素晴らしいことだ。僕たちにはこのサーキットでとても良いクルマがある。ダウンフォースもメカニカルグリップもいい。これはシーズン序盤のモナコからすでに明らかだったし、ここでもまた本当にうまく機能している。良いグリップがあれば、すぐにかなり大きなギャップを築くことができる。路面はとても滑りすいからね。いつものように改善しなければならないエリアはあるけど、今のところは良さそうだ。日本ではF1で最悪の金曜日のひとつだと言ったけど、今回は最高の金曜日のひとつだ。去年もここでクルマは速かったけど、今日を終えてみて2017年よりも競争力があると思う。最後はハイドロリックの小さな問題だと思っているけど、まだクルマをチェックできていない。明日に向けてはあまり心配していない。スタッフが今晩調査するけど、すぐに修正されることを期待している」

2番手:ダニエル・リカルド(レッドブル)
「今日は両方のセッションで僕たちのクルマは軽い燃料で本当にうまく機能していたし、予選に向けて良いポジションにいるはずだけど、明日はメルセデスとフェラーリがパワーを上げて僕たちをプッシュしてくるだろうから初心なことは言いたくない。このままなら、ポールをかけた6つ巴の接戦になるだろうし、全員にとってかなりエキサイティングなものになるはずだ。明日はレースペースと重い燃料での走行にもっと取り組みたい。僕たちはそこがあまり競争的ではなかったからね。ここでは高度によって全員のパワーレベルが近くなっていると思うし、明日全員が予選モードで走ればわかると思うけど、今日はデータ的にも僕たちはいい感じだった。予選の鍵はクリーンなラップを得ることだ。まだかなり滑りやすいし、小さなミスをしやすいからね。ハイパーソフトはグレイニングが激しい。実際それはかなり素晴らしいことだ。今シーズンのほとんどのレースが簡単に1ストップ戦略で行けてしまっていたからね。実際、今週末は2ストップで行くことになるかもしれない」

3番手:カルロス・サインツ(ルノー)
「メキシコのトラックを走るのは常に素晴らしいフィーリングだし、ライバルに対するラップタイムが良いときはさらに気分はいいものだ。3番手に記号的な価値しかなかったとしてもね! 全体的に良い金曜日だった。午前中にいくつかのことをテストして、午後には素晴らしいプログラムを問題なく完了させることができた。日曜日はタイヤの理解とマネジメントが重要になるだろうし、そこが分析しなければならないメインの事柄のひとつだ。明日を楽しみにしている」

4番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「今日はクルマを適切に機能させるのが難しいかった。でも、午前中に行ったパッケージの比較は興味深かった。午後のセッションは予選セッションとレースの準備に重点を置いたけどいい感じだった。でも、速いラップで正しいバランスを見つけてタイヤからすべてを絞り出すことに苦労している。グリッドとダウンフォースがないのが難しい部分だ。かなり滑りやすいし、タイヤがきちんと機能していない。それがラップタイムに大きなギャップがある理由の一つだと思う。明日に向けて全てを修正していく。それがやらなければならないメインの仕事だ。明日は全員がまだ改善できると思うし、僕たちもできる限り懸命にプッシュするつもりだけど、鍵を握るポイントはタイヤだと思う」

5番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
「今日のクルマの感触はいい感じだった。バランスとフィーリングに関しては期待通りだ。特に金曜日に僕たちがこれほど速いのはうれしい驚きだった。当然ながら、タイヤデグラデーションはレースに向けて調べていなければならない部分だ。ハイパーソフトは良いペースを与えてくれるけど、そのパフォーマンスは長くは続かない。いくつかセットアップに取り組まなければならないエリアがあるし、明日もっと引き出せるポテンシャルがある」

6番手:ブレンドン・ハートレー (トロロッソ・ホンダ)
「今日はとてもポジティブな一日だった。両セッションでトップ10フィニッシュ、そしてP2では6番手に入れてすばらしい気持ちだ。このトラックでは何度か走ったことがあり、F1マシンではこれが2度目だ。今日は新しいエアロパーツのテストを集中して行った。今日は走行するごとに自分が求めているマシンに近づいていけたので、この新しいパッケージは僕の走りのスタイルにとてもよく合っていると感じている。ここ数戦はいいレースができているし、今週末に向けても前向きな気持ちだ」

7番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「クルマはいくつかの場所では良かったけど、他の場所ではそれほど良くはなかった。1つの特定のエリアというわけではない。改善できる点はたくさんある。高い路面温度によって難しかったし、タイヤが解けてグレイニングができていたけど、今日は多くの人がそれを経験していた。僕たちはこのトラックで最大のウイングをつけているけど、それでも高度のおかげでストレートではかなり速い。でも、コーナーではハイパーソフトではグリップがあまりない。いくつかの部分はキャッチアップできたし、これからブリーフィングで全てを話し合って、答えを見つけるために詳細を調べていくつもりだ。現時点でレッドブルは僕たちの手の届かないところにいると思うけど、フェラーリは僕たちとだいたい同じところにいると思う。でも、僕たちは競争するためにここにいるわけだし、リアルなレースをするために全力を尽くしていく」

8番手:キミ・ライコネン(フェラーリ)
「このトラックはとてもローダウンフォースなので開始時はいつもトリッキーだし、今日はそこは変わらなかった。メキシコでのノーマルな金曜日だった。コース上のグリップが非常に限られているのでミスをしやすいし、タイヤにフラットスポットを作りやすい。それによってクルマに多くの振動があったし、そこは理想的ではなかったけど、終盤は良くなっていった。他に対して僕たちがどれくらい良いかは明日見てみるつもりだ。セッションを通して改善していたのは確かだけど、まだ完了させなければならない作業がある」

9番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「かなり難しい一日だった。両方のセッションでペースに苦しんでいたし、他のほぼ全員がタイヤライフに苦労していた、両方のコンパウンドがすぐにタレきててしまっていたし、全体的にグリップが不足しているように感じた。クルマがかなりスライドしてタイヤが摩耗している。まだペースが得られていないことの明確な答えは得られていない。そこを分析していかなければならないし、あらゆる角度から調べていかなければならない。明日に向けてやらなければならない作業はたくさんあるうし、現時点ではちょっと困惑しているけど、夜には答えを見つけて、明日はもっと強くなると確信している」

10番手:セルジオ・ペレス(フォースインディア)
「学習の金曜日だったし、良い情報を得ることができた。午前中にタイヤのパフォーマンスは少し驚きだったし、レース結果に大きな影響を与えることになるだろう。タイヤを理解できれば、大きなアドバンテージになると思う。ここは予選も重要ではあるけど、強力なレースペースを持つことはさらに重要だと考えているし、そこが今夜僕たちがエネルギーを集中させていく部分だ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1メキシコGP