F1 イタリアGP
2018年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPの予選が9月1日(土)にモンツァ・サーキットで行われ、フェラーリがフロントローを独占した。

午後3時の予選開始直前、雨がぱらつき始めましたがコースコンディションには影響なく、予選がスタート。終始ドライコンディションでポールポジションをかけたバトルが展開された。

ポールポジションを獲得したのはフェラーリのキミ・ライコネン。コースレコードを更新する1分1秒119を記録。フェラーリドライバーが母国イタリアGPでポールポジションからスタートするのは12年ぶり。2番グリッドにもセバスチャン・ベッテルが並ぶ。フェラーリが母国レースでフロントローを独占したのは、2000年のミハエル・シューマッハ&ルーベンス・バリチェロ以来18年ぶりとなる。

1番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「クルマは週末ずっといい感じだったし、接戦になることはわかっていた。3つのセクター全てが重要だった。ここまでトップ3の差は非常に小さかったし、誰がうまくやれるかだけの問題だった。今日はそれが僕だったね! 僕たちのホームグランプリでティフォシの前でポールポジションを獲得できるのは素晴らしいことだ。走っているときは彼らの声援は聞こえなったけど、応援してくれているのは見えたし、彼らは僕たちに多くのサポートを与えてくれた。チームとしてとても良い仕事ができた。今日はすべてを出し切った。この結果にはとても満足しているけど、残念ながら、これで明日がなにか保証されるわけではない。仕事の半分を終えることはできたけど、重要なのは明日だ。僕たちに良いクルマがあるのは確かだし、最高のスタート位置を得ることができた。レースは長いし、多くのことが起こり得る。完璧な仕事をする必要があるし、明日もまた良い一日になることを願っている」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日ポールポジションを獲れなかったのはちょっと残念だ。いくつかミスをしてしまったし、僕のラップはまとまっていなかった。でも、2台でフロントローを独占できたのはチーム全体にとって素晴らしい結果だ。明日に関しては、僕たちにはレースのための良いスピードがあると思うし、良いスタートを切れることを願っている。特にここではそれが常に重要だ。レースは長いし、何が起こるかわからない。でも、僕たちは懸命に仕事をしてベストを尽くしていく。クルマは強いので問題ないはずだ。ティフォシと同じくらい結果を嬉しく思っているし、明日も同じ結果を残せることを期待している」

3番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「エキイサイティングな予選だったね! 僕たちは一晩かけてクルマを改善させたし、今日の位置には本当に満足している。懸命にプッシュしてくれたスタッフのことを本当に誇りに思う。今日、僕たちはクルマから完全にすべてを搾り出した。Q3の2日目の走行にむけて、フェラーリがもう少しタイムを引き出せるかもしれないことはわかっていたけど、今日は2番手も可能だったと思っている。最終コーナーで0.05秒失ったかもしれない。それが3番手と3番手の差になったと思う。明日は懸命に戦わなければならない。フェラーリのロングランのペースは僕たちよりも速そうだし、簡単にはいかないだろう。それは確かだ。スタートが僕たちにチャンスを作りだしてくれることを願っている。1周目に少なくともフェラーリの1台の前に出る方法を理解するために今夜は懸命に研究しなければならない。バルテリが僕の後ろにいるのは素晴らしことだ。赤いクルマにプレッシャーをかけることができるからね」

4番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「僕にとってはかなり難しい一日だった。FP3に向けていくつかセットアップを変更した。その後、クルマはコーナーで良くなったけど、ブレーキングでのパフォーマンスを失ってしまった。とてもホイールがロックしやすくなってしまった。当然、高速トラックではブレーキを信頼できなければならない。残念ながら、あまりそれができなかった。予選ではFP3と比較してクルマの感触は少し良くなったけど、まだまだだった。Q3の最初のラップのターン1でミスをしてしまったし、2回目の走行ではコーナーをうまくまとめるのが難しかった。でも、まだ予選に過ぎない。今週末は終わっていないし、レースは明日だ。フェラーリにプレッシャーをかけて、彼らに挑戦するためにあらゆることを試みるつもりだ。戦略面でも何かできないか見ていくつもりだ。ターン1までに少しトウ効果を得られるかもしれないので、1周目は面白くなると思う。

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「モンツァは僕たちにとって最も難しいトラックなので、5番手は週末前にすでに予想していた結果だ。僕たちの位置としてはかなりノーマルだし、失望もしれない。自分たちにできるベストな予選をしようと頑張った。あまりできることは多くなかったし、ストレートで失っている部分はかなりの痛手だけど、仕方ないことだ。今日は新しいエンジンの違いに気づいた。0.5~1秒くらいの小さな改善かもしれないけど、少なくとも満足はしている。でも、実際に競争力を発揮するにはもっと大きなステップが必要なのは確かだ。結果を最大化しようと頑張ったけど、前のドライバーからかなり離されてしまった。Q3ではトウを使えなかった。それがあったとしても最終ポジションは変わらなかっただろうけど、もう少し近づけたと思う。明日多くのことを成し遂げるにはメルセデスとフェラーリとのギャップはあまりに大きいけど、何が起こるか見てみるつもりだ。前のドライバーに何が起こるかは決してわからないし、とにかくそこにいる必要がある。僕たちは1ストップ戦略に採ることになると思うし、それはみんなも同じだと思う。長くとどまるか、短くするかはあまり重要ではないと思っている。とにかくクリーンなスタートを切って、そこから進めていかなければならない」

6番手:ロマン・グロージャン (ハース)
「いい結果だ。Q1は少しギリギリだった。あまりうまくいかなかった。突破するためのマージンは望んでいたほど大きくなかった。でも、Q2はかなり良かった。Q3は素晴らしかったし、全員が改善していたけど、非常にタイトになることはわかっていた。最後はもう少し余裕があると思っていた。ルノーがかなり速くて驚いていたし、フォースインディアも上がってくると思っていた。6番手スタートはとても嬉しいし、もちろん、明日やらねければならない仕事はいくつかあるけど、僕たちには良いレースペースがあると思っている。非常にタイトな中団バトルになると思うけど、僕たちはそれが大好きだ」

7番手:カルロス・サインツ (ルノー)
「これ以上の誕生日プレゼントはないね! 結果にとても満足している。予選前にリアイングを変更したので、少し未知なままでセッションに臨んだ。すぐに良いペースを発揮したし、リアウイングからのより高いダウンフォースを最大限に活用するためにスリップストリームも少し使った。今日はクルマをより快適に感じることができたし、Q3の戦略もパーフェクトだった。僕たちはより多くのパフォーマンスを見つけるためにスパとは反対の戦略をとったし、今日は嬉しい最終結果になった。チームは本当に懸命に働いているし、僕たちは明日ポイントを獲得するための良いポジションにいる」

8番手:エステバン・オコン (フォースインディア)
「とても僅差なセッションだった。実際には8番手よりもう少し上を期待していた。今日は6番手も可能だったと思う。残念ながら、正しいタイミングでスリップストリームを最大化することができなかったし、それによってトップスピードが少し犠牲になった。明日はそのポジションを取り戻せることを願っている。僕たちのクルマのペースは強いし、オーバーテイクの機会もあるはずだからね」

9番手:ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ)
「信じられないぐらいうれしい予選だった。予選前はQ2までも行けるかどうかと思っていたのに、Q3に進むことができた。9番手からスタートできるなんて最高の気分だ。すべてがうまくいった予選で、他車との間隔やスリップストリームをうまく使って今シーズン一番うまく走れたラップだった。この予選で狙えたベストの結果を出すことができたし、それをトロロッソのホームであるイタリアで見せることができて本当にうれしい。昨日はマシンのセットアップにあまり満足していなかったけど、昨晩かけて改善され今日はよりいいフィーリングで走ることができた。今日の予選はまだ半分で、明日の決勝にこのレースウイークで成すべきことが半分残っている。グリッドから1コーナーまでの距離が長いので、いいスタートを決めることが不可欠だし、その後もタイトな争いになるので、ミスなくこなしていく必要がある。スタートで順位を上げようとするのはリスクがありそうなので、クリーンなスタートを切り、それからできる限りプッシュして追い上げていきたいと思う」

10番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「今夜はこのような良い結果を実感して、本当に良い気分になるだろうね。スタッフのところに抱擁しにいくつもりだ。ヘルメット内で笑みいが止まらなかった。単にトラックによるものだとは思わない。どのトラックも毎日変化するからね。リズムを掴めんでまとめられることがあるし、今日はそんな感じだった。僕たちはQ1から良い状態だったし、とにかくそれを積み重ねて、Q3に進出ためにQ2で良いラップができた。そのあとも全力を尽くしたし、10番手は最大限だった。明日がチャレンジングな一日になるのは間違いない。僕たちは直線スピードに苦労しているし、明日はライバルが攻めてくるだろうけど、僕の考え方はいつもと同じだし、全力を尽くしていくだけだ。なるようになる」

関連:動画 | F1 イタリアGP 予選 ハイライト

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP