F1 ブラジル 決勝
FORMULA 1 GRANDE PRÊMIO DO BRASIL 2016

1位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「初めてブラジルGPで勝った! アイルトン・セナが1991年に優勝したとき、『いつか僕も勝ちたい』と思ったことを覚えている。あの日に僕は彼の感動を共有して、ついに今日、彼がどう感じていたかを理解した。今年はここの44回目のグランプリでもあるし、僕にとっては本当にスペシャルだ。この観衆の前で、セナ・コーナーで優勝を決めることができたのは...決して忘れることのない感動の瞬間だ。やっと優勝することができた。クレイジーだ。このレースで勝つために何年も頑張ってきたけど、今日はこれまでで一番簡単なな勝利の一つだった。もちろん、このようなコンディションでは、いつミスを犯してもおかしくなかった。でも、全体的に今日はとてもリラックスしていたし、完全にコントロールしていると感じていた。雨の中でドライブするのは大好きだ。子供の頃からイギリスでレースしているからに違いないね! すべてが僕の心の中にある。落ち着いて、ミスをせず、素晴らしい反応をして、どこでマシンを走らせるかを理解する。純粋にドライビングだけに集中できたレースだった。1セットのタイヤで走り続けてもまったく問題はなかったし、マシンの感触は本当に素晴らしかった。このように素晴らしいマシンをつくるために頑張ってくれたふたつのファクトリーの全員に心から感謝したい」

2位:ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「今日のコンディションは本当にトリッキーだった。上り坂では酷いアクアプレーニングがあったし、多くのドライバーがコースアウトしていた。僕も一度スピンしてちょっと危ない場面があったけど、幸い高速ではなかったので、またクルマを立て直すことができた。ルイスは今日僕よりもいい仕事をしたし、優勝にふさわしい。だから2位で満足しなくてはならない。マックスもいい仕事をした。レッドブルがウエットで強いことはわかっていたけど、彼は素晴らしいレースをした。正しい戦略を選び、フルウェットタイヤで走らせ続けてくれたチームに感謝したい。去年のいい思い出があるアブダビが楽しみだ。優勝するために全力を尽くすつもりだ」

3位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「今日は『エキサイティング』の一言に尽きると思う。ターン3のアウトサイドからニコをオーバーテイクのは本当に楽しかった。あそこでは少しグリップが多かったように思う。そのあとはルイスを追いかけていったけど、最終セクターでかなり危ない場面があったし、ガードレールにぶつからなかったのは本当にラッキーだった。恐ろしい目に遭ったあとでも、僕のペースはまだよかったので2位を守ることができた。そのあと、リアがグリップを失い始めて、ダニエルがインターミディエイトに交換して速そうだと聞かされたので、僕もそのプランに従った。1周くらいは本当によかったけど、そのあと雨が激しくなって、最終セクターではまったくグリップしなかった。そのまま走り続けることはできなかったので、またピットに戻ってウェットタイヤに交換しなければならなかった。そこからのレースは本当に楽しかったし、アウトサイドからたくさんオーバーテイクした。他のマシンの後ろにいると、水しぶきがあまりに多いので、別のラインを見つけなければならなかった。残りの周回ではかなりのマシンを抜くことができた。エンジニアが無線で話しかけてきたとき、観客が大騒ぎしているのが聞こえた。僕を応援してくれたブラジルのファンにとても感謝している。最終的にフィニッシュラインを越えたときは、優勝したような気分だった。バルセロナのレースのときと同じくらい素晴らしかった」

4位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「なんて楽しくて、緊迫したレースだ! 残り2周で表彰台を失ったのは残念だけど、マックスはちょっと異なるペースを持っていた。彼はトラックで最速だったし、彼を抑える術はなかった。ちょっと残念ではあるけど、それでも僕たちは素晴らしいレースと驚くべき結果を祝うことができると思う。今日のコンディションを考えれば特にね。このような日にフィニッシュラインまでたどり着いて、非常に重要な結果を持たせたことは、勝利のような感覚だ。ミスをしやすい状況だった。常にハイドロプレーニングのリスクがあった。フィニッシュラインを横切るたびに安堵のため息が出たよ。僕だけでなく、チームにとっても重要な結果だ。4位争いのための重要なポイントをもたらせたからね。アブダビでもまだ多くのことが起こるだろうけど、僕たちはこの結果に満足できると思う」

5位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「もちろん今日は理想的な一日ではなかった。レース序盤でスピンしてしまった。アクアプレーニングが起きたけど、それは僕だけではなかった。最後にはうまくリカバーできたとは思うけど、取り戻すのは大変だった。それに、サインツを抜くのに苦労した。クルマの中で本当に良い感じがしてくるまで、なぜ多くのラップがかかったかわからないし、遅すぎた。フェルスタッペンとのバトルについては、彼とサイド・バイ・サイトでレースをしていて、彼は僕を見たと思う。まだ僕のノーズが少しだけ前に出ていたけど、彼の方がずっと速かったので、コーナーを曲がるところで彼に抜かれてしまった。難しいパッシングの動きではなかったけど、完全に正しかったとは思わない。でも、今日は何か文句を言うつもりはない。アクアプレーニングにつかまったのは僕ひとりだけではなかったし、クラッシュしなくてラッキーだった」

6位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「まぁ、雨乞いダンスが効いたのは確かだね。なんてレースだ! 本当にハッピーだよ! 予選15番手から6位でフィニッシュするなんて本当に驚くべきことだ。インターミディエイトを履くのはあまりにリスクがありすぎると思って、チームにエクストリームのままでいさせてくれるよう頼んで、それがうまくいった! 今日は良い戦略が重要だったし、ノーピットストップでミスなく強いペースを発揮できた。このような難しいコンディションでそれができたのは、さらに良かった。今日は運転がとても厳しかった。マシンをコースに留めておくのもとても難しいときがあったよ! 本当にトリッキーだった。ターン13やターン14のアクアプレーニングは特にね・・・とりわけ、セーフティカー後のリスタートでは時速300kmでレースしているのにまったく何も見えない。リスキーだよね! とは言え、今日はとても楽しかった。雨は大好きだ。カートをやっていた子供の頃からずっとウェットで速かった。今日も例外ではなかったね。僕たちはチームとして誇りに思っていいと思う。ウェットでトップチームのペースに匹敵していたのは、僕たちのマシンが実際にとても良くて、週末を通してエクセレントな仕事をしたということだ。全員におめでとうと言いたい! それほど期待していなかったレースでまた8ポイントを持ち帰ったのは素晴らしいニュースだし、本当に嬉しい。後半戦は僕らにとってサプライズだらけだけど、もちろん大歓迎だ!」

7位:ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)
「緊迫したレースだったし、笑うべきか、泣くべきかわからない。今日は表彰台の可能性が逸してしまったと思うからね。クルマにはかなり自信があったし、快適に感じていた。プッシュして、オーバーテイクするためのペースはあった。レースでは恐ろしい瞬間がいくつかあった。僕の前でキミがクラッシュしたときは特にそうだった。彼のデブリが僕のクルマに当たって多くのダメージを負ってしまった。少なくとも、生き残ることはできたけど、デブリによってパンクしてしまったことはかなりフラストレーションを感じた。フィールドの後方に落ちてしまったからね。パンクがなければ、どの位置でフィニッシュできたは誰にもわからないけどね。満足しているし、自分とチームを誇りに思う。僕たちは素晴らしい仕事をしたけど、ちょっと運に恵まれなかったね」

8位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「フラストレーションが溜まるレースだったし、戦略面でラッキーだったようには全く感じなかった。タイヤを交換するたびに、セーフティカーが出動したり赤旗が出たりした。順位を落としたけど、もちろん、何が起きるかは予想できないし、ちょっと劣勢に立たされたように感じた。でも、今日本当に難しかったのは視界だった。バイザーが曇り続けて大変だった。バイザーを開けて拭き取ろうとしたけど、こんなことは初めてだし、それに妨げられた。クルマは8位よりずっとよかったし、トラックがクリアであればスピードはよかったので残念だ。トリッキーだった。例えばキミが僕の前でクラッシュしたのが見えなかった。ピットに戻るまで気づかなかったし、リプレイを見て彼がクラッシュしたのを知った。その観点からすると、赤旗を出したのは適切な判断だった。レースをして、完走できたこと、それに何台かクラッシュしたにもかかわらず、全員が無事だったことのはよかった。長い午後を我慢してくれたファンに感謝したい」

9位:フェリペ・ナッセ (ザウバー)
「今の自分がどれくらい幸せかは言葉にできない。今日、天気予報を見たとき、チャンスかもしれないと思った。チャンスはやってきたし、そのための準備はできていた。今日、僕たちは並はずれた仕事をやり遂げた。チームは路面コンディションについて本当にうまく伝えてくれたし、僕も彼らに自分のフィードバックを与えていた。ある時点では路面コンディションがとても難しかったし、トリッキーなレースだった。チェッカーフラッグの後、最後にグランドスタンドで僕を応援してくれているファンを見たときは驚くべき気分だった。母国でこのような重要な2ポイントを獲得することに勝る感覚はない。ブラジルの家でこれ以上の日曜日は望めないよ」

10位:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)
「今日、僕たちはもっといい結果を目指していたと思う。10番手からスタートし、10位で完走した。前方のマシンが数台リタイアしたにもかかわらず、目の前に差し出されたチャンスを生かすことができなかった。今日のコンディションは非常に難しかった。マシンをコース上でなんとか走らせるだけで精一杯なときもありました。視界が非常に悪く、サーキットの水はけもあまりよくなかった。アクアプレーニング現象が発生したために、マシンをプッシュして、前方のマシンとの差を詰めることは容易ではなかった。最終的には、1ポイントを獲得することができました。アブダビでは、いいかたちでシーズンを終えられることを願っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ブラジルGP