F1ドライバーたちの冬休み ~2025年オフの素顔~

スイッチオフして家族と過ごす時間から、休養、旅行、トレーニング、そしてお祝いまで。ここでは、フェスティブ・ホリデー期間中にグリッドがどのようにリフレッシュしていたのかを、ソーシャルメディアの投稿をもとに振り返る。
忙しかった2025年シーズンを終え、F1ドライバーたちは1か月にわたる待ちに待った冬休みに入っている。では彼らはどこへ行き、何をして過ごしているのだろうか。F1.comが、その多彩な過ごし方をまとめた。
■ オージー(的)なアッシュズ観戦
クリケット好きのオーストラリア人ドライバー、オスカー・ピアストリは、“グリッド公認オーストラリア人”のバルテリ・ボッタスとともに、オーストラリア対イングランドのアッシュズを観戦するため母国に戻っていた。ピアストリはオーストラリア代表チームの選手たちとも交流し、母ニコールがコーディネートしたシャープな装いも相まって、そのままチームに加われそうな雰囲気だった。
一方のボッタスも、いつも通り現地文化を存分に満喫。新たにマレットヘアに刈り込み、観客席で過ごしたりファンに挨拶したりしていた。2人にとっては祝杯をあげる理由も十分で、オーストラリアはアッシュズの保持に成功した。
■ アドレナリン中毒者たち
2025年最終戦のチェッカーフラッグからまだ1か月も経っていないが、多くのドライバーはすでに再び刺激を求めていた。それは四輪であれ、それ以外であれだ。
F1とGT3レースを両立させた成功の年を経て、マックス・フェルスタッペンの仕事はアブダビで終わらなかった。4度のワールドチャンピオンはポルトガルへ向かい、メルセデスGT3をテスト。これまで使用していた33から3へとカーナンバーを変更したことを発表して以降、その新しい「3」を初めて走らせた。F1から離れる時間の過ごし方も、人それぞれというわけだ。
同じく四輪で限界に挑んでいたのがフェルナンド・アロンソで、XCクロスカーに乗り込みダートトラックを豪快に走破した。あの男に運転できないものがあるのだろうか。原点回帰という点では、エステバン・オコンとガブリエル・ボルトレトがそれぞれのカートコースに足を運び、懐かしの走行を楽しんだ。一方、キミ・アントネッリは偽名を使ってデイトナのミルトンキーンズに忍び込み、ウエットコンディションで驚異的なペースを披露していた。
また、カルロス・サインツは全面的に父をサポート。ラリーレジェンドであるカルロス・サインツSrが1月のダカール・ラリーに挑むのに同行し、2週間にわたる壮大な戦いを見守った。2010年、2018年、2020年、2024年の優勝経験を持つサインツSrは、今年も好結果を狙っている。
今冬、ゲレンデに向かった人はいるだろうか。F1グリッドは、まさにその通りだった。ジョージ・ラッセル、ピエール・ガスリー、シャルル・ルクレール、ランス・ストロールらは、フェスティブ期間中にスキーを楽しんだドライバーたちだ。山で過ごす時間は、トレーニングに変化をつけつつスピード感を味わえることもあり、ドライバーのお気に入りとなっている。
■ 家族との大切な時間
過酷なF1シーズンは、さまざまな意味でドライバーにとって厳しいが、家族と離れて過ごす時間こそが最も辛い部分かもしれない。そのため、冬休みが自宅での家族時間中心になるのは自然な流れだ。ラッセルとリアム・ローソンは“叔父役”として活躍し、フェスティブ期間中に姪たちと過ごす様子を楽しんでいた。
アントネッリとボルトレトは、クリスマスツリーの下で家族と過ごす写真とともにホリデーの挨拶を投稿。ストロールはカナダでの休暇の様子を公開し、卓球や雪遊び、そして微笑ましい家族時間を披露した。パドックの日常とはまた違った、穏やかな時間だ。
■ 休暇と冒険
F1カレンダーを転戦する中で世界を旅するドライバーたちだが、休暇中も旅が止まらない者もいる。グリッドは冒険好きで、もしルクレールの南極旅行がキャンセルされていなければ、彼らは全大陸を制覇していたことになる。
フェラーリのルイス・ハミルトンは「お気に入りの街」だというニューヨークを訪れ、ハリウッド俳優のマイケル・B・ジョーダンと時間を過ごした。ボルトレトは母国ブラジルでの休暇中にもジムでのトレーニングを欠かさず、新レーシングブルズ・ドライバーのアービッド・リンドブラッドはインドのムンバイへと飛んだ。
タイ国籍のアレクサンダー・アルボンは、自身が代表する国でリラックスした後、壮大で人里離れたブータンを探索。オコンはパートナーのフラヴィ・バルラとともにディズニーランド・パリでクリスマスを過ごし、マーベル作品を満喫した。メルセデスのラッセルは、寒い山岳地帯と温暖な砂漠の太陽を組み合わせ、ケニアでのサファリを楽しんだ。実に多彩な目的地が並ぶ。
■ 表彰の場で
冬は、過ぎ去った一年の成功を祝う機会でもある。新たにワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリスは、ウズベキスタンで行われたFIAプライズギビングでその栄誉を祝福された。ノリスは「人生でずっと待ち望んでいた夜」と表現し、舞台裏の様子をSNSで共有している。
一方、ガスリーは社会貢献に光を当て、メイク・ア・ウィッシュ・フランスのガラに出席。年間アンバサダーとして活動してきたなかで、自身のヘルメットの1つがチャリティオークションに出品された。フランス人ドライバーが自身の影響力を使い、支援を必要とする子どもたちを助ける素晴らしい形だ。
■ 復帰への渇望
メルボルンでのスタートを誰よりも心待ちにしているのは、ボッタスとセルジオ・ペレスかもしれない。1年のブランクを経て、2人は2026年に新設のキャデラックチームで待望のF1復帰を果たす予定で、その準備に余念がない。
ボッタスとペレスは“サバティカル”を十分に満喫してきたが、最近ではレース復帰に向けたハードワークの様子をSNSで共有している。待ち時間はもう長くない。
■ 振り返りの時間
12月らしく、ドライバーたちは人生を変えたこの1年を振り返る時間も持っていた。特に2025年のルーキーたちだ。アイザック・ハジャーとオリバー・ベアマンは、節目の年を締めくくる年末リキャップを投稿。印象的なデビューシーズンを経て、2年目となる来季に彼らが何を成し遂げるのか、今から楽しみでならない。
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