2016 F1 カナダ 決勝
FORMULA 1 GRAND PRIX DU CANADA 2016

優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「スタートで何が起こったのかはわからない。フォーメーションラップ前のスタート練習では完璧だったし、『今回は楽勝で発進できる』と思っていた。でも、本番はまるで駄目だったし、何が起こったのか解明する必要がある。あらゆる方向からマシンが攻めてくるターン1の進入でアンダーステアが酷くて、不運にもニコと接触してしまった。その後はセバスチャンを追い詰めるだけだった。彼の1周目ですごかったし、そこからは僕たち二人ともペースが良かった。ターン10での小さなロックアップ以外はレースを通してミスはなかったし、それには本当に満足している。今日はタイヤを管理することが本当に重要だったし、チームが戦略をきっちりとはめてくれた。レースはとても楽しかった。何もかも信じられないくらいスムーズだった。セバスチャンが近づいてきても、ギャップをキープするのに十分なだけの速さがあった。良いリズムに乗れていた。最後の10周〜15周はモハメド・アリのことばかりを思っていた。『蝶のように舞い、蜂のように刺す』。本当に舞っているような感じだった。皆もそうだと思うけど、僕にとっては本当に大きな影響を受けた人だ。だから今回の勝利は彼に捧げる。ここでは2007年以来の優勝だし、今回も同じように素晴らしい気分だ。本当に幸運だ。今日、見に来てくれたみんなに感謝する。ここでは毎年、本当に最高の週末を過ごさせてもらっている」

2位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日は素晴らしいレースだった。全ラップを楽しむことができた。トロフィーが本来よりも大きくないのは残念だけどね。戦略に関してチームを批判する理由はない。最初のピットストップはもっと素早く終わるものだと思っていたので喜んではいった。もちろんタイヤが長持ちすると思っていなかった。良いニュースはマシンが機能していたことだ。土曜日を普通に過ごせたことが素晴らしいレースに繋がった。スタートは完璧だったし、シグナルにうまく反応できた。自分のことだけに集中して他のクルマは見ていなかった。ターン1までに先頭に立てていた。先頭でレースできたことに満足しているし、うまくプッシュできていた。そのあとの最後のコーナーでちょっとプッシュしすぎてしまったかもしれない。もちろん、1周あたりあと1〜2秒、いやコンマ3秒、コンマ7秒縮めることができればよかったけどね。でも、素晴らしいレースができたし、戦略に関して批判すべきでないと思う。僕の意見だけど、戦略に関しては僕たちには最高の人材がいるのはわかっている。このクルマが進歩しているのはわかっているし、まだポテンシャルがあることもわかっている。僕たちはまだ望んでいるところにきていないこともね。僕たちは勝ちたいがために自分たちを僕たちは勝ちたいからこそ自分たちにプレッシャーをかけている。チームとして全力を尽くしたし、惜しいところまでいった。来週はそこにいられることを願っている」

3位:バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「今日、チームとして僕たちが達成したことにはとても満足している。フェリペに起こったことは残念だけど、これは今後数レースにむけて僕たちに大きなモチベーションを与えてくれる結果だ。今日は僕たちが良い結果を出せる強いチームであることを示したと思う。僕たちの戦略は素晴らしかったし、再び僕たちのピットストップは本当に優れていた。間違いない僕のベストレースのひとつだ。今日には本当に満足しているし、次のレースを楽しみにしている」

4位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「今日はやれることはやったし、素晴らしい仕事ができた。ウィリアムズの前に出て表彰台でフィニッシュしたかったけど、すぐにタイヤデグラデーションにあまりに苦労していることを思い知った。今日は少し雨が降れば助けになると思っていた。序盤は前の2人についていけないとわかったので、タイヤと燃料をセーブした。ダニエルが迫ってきたとき、そこがプッシュする時間だと決断した。自分のパフォーマンスと新しいパワーユニットにはとても満足しているし、メルセデスがロングストレートで抜くのが厳しいことがわかったので、僕たちは良い進歩を果たしたと思う。最後の10周は本当に楽しかった。実際、人生で最も厳しい10周だったと言える。とても長い間4位にいたので、ポジションを諦めたくなかった。レースの最後はとても激しいバトルだったし、彼(ロズベルグ)のペースはとても強かったけど、なんとか抑えることができたし、最終ラップはかなり素晴らしかった。モナコの後、自分の顔に笑みをうかげてこのレースを去れるのは嬉しいことだ。今はバクーに目を向けている。全員にとって新しい経験なので、グリップレベルがどんな感じか様子を見てみなければならないけど、今日は僕たちにとって間違いなくポジティブだった」

5位:ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「今日のレースは本当にタフだった。スタートでルイスのスタートが悪くかった。僕はまずまずだったし、セバスチャンは素晴らしいスタートを切った。僕はルイスと並んで、アウトサイドを回ろうとしていた。仕掛けるか、彼の後ろを受け入れるかしかなかった。バルセロナではうまくいったけど、今回はうまくいかなかった。彼の操作は激しかったけど、それがレースだし、次は自分がもっと良い仕事をする必要がある。エスケープロードに出て多くの順位を失ってしまったし、それで僕のチャンスは失われてしまった。そこからはベストを尽くして反撃したし、表彰台のチャンスはあった。でも、そのあとパンクに見舞われて、再びピットインしなければならなかった。くそ! その後もポジションを取り戻すために懸命にプッシュしたけど、ブレーキの警告ランプが点くようになり、おまけに燃料も少なくなって、とにかくマシンを労らなければと思った。マックスとのバトルは楽しかった。ギリギリだったけど、良いレースだった。彼を抜くために全力を尽くしたけど、最後に大きなスピンを喫してしまった。最終ラップはどうにかキミの前で5位に転がり込むことができた。クルマは素晴らしかったので残念な結果だったけど、こういうこともある。これから家で2日間を準備して、バクーでまた頑張るよ」

6位:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「簡単な週末ではなかった。その中で最大限を尽くしたけど、もちろん、結果には満足できない。クルマの挙動はかなりOKだったけど、他の部分、気温の低いコンディションなどによってタイヤに苦しんだ。自由にプッシュできるときは良い感触だったけど、燃料をセーブするためにスローダウンしなければならなかったときにタイヤが温度を失ってしまったし、タイヤが冷えると再び働かせるのが難しかった。レースの大部分でそうだった。今、来週末に何を期待すればいいかはわからない。バクーのトラックのレイアウトはシミュレーションで見ただけだけど、トリッキーなサーキットのは確かだ。新しい場所に行くのは嬉しいね」

7位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「スタートはOKだったし、メルセデスが本当に遅くて、どこにも行き場所がなかったし、ターン2の出口でロズベルグが戻ってきて、インサイドに行かなければならず、マックスがアウトサイドにいて、ポジションを失ってしまった。その後のウルトラソフトでの第1スティントはマックスよりも少し速かったし、クリーンエアーならば僕の方が速く走れると言ったけど、1回目のピットストップの後、ソフトタイヤでロックしてしまい、そのセットを駄目にしてしまった。再びピットに入って、キミの後ろになってトラフィックにはまったけど、彼についていくことはできた。ただ、タイヤをかなり傷めたことがオーバーテイクに影響したと思う。今日はベストなレースができなかったけど、幸い、一週間後にまたチャンスがある。バクーではもっと良い日曜日を過ごさなければならない。新しいトラックに行くのはいつも刺激的だ。それにストリートサーキットだから、きっと楽しいに違いない」

8位:ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)
「ポイントを獲れたのは嬉しいけど、同時にもう少し良い結果を期待していた。僕たちはトップ6にチャレンジできると本気で思っていたからね。何らかの理由で今日のクルマはプラクティスや予選ほど感触が良くなかった。たぶんかなり気温が低くて風が強いコンディションのせいかもしれない。スィートスポットを見失ってしまったし、クルマは運転しづらかった。そこはもっと詳細を調べて、理解していく必要のある部分だ。スタートではあまりうまく発進することができなかったけど、1周目はかなり良かったし、いくつかポイントを取り戻すことができた。その後の僕のレースのストーリーはシンプルにタイヤマネジメントだった。タイヤ戦略に関しては正しい判断ができたと思う。1ストップ戦略にトライしたかったけど、最終的にそれは不可能だったからね」

9位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「今日のここモントリオールは僕にとって本当に良いレースだったよ! レース前に20番手からスタートして9位でフィニッスすると教えられていたら、すぐにサインしただろうね! ポイント圏内まで戻れて本当に満足しているし、走っていてかなり楽しかった。僕たちは1回目のピットストップに正しいタイミングを選んだし、アンダーカットして、ソフトタイヤで5〜6周の予選ラップをやった。それで5〜6台をオーバーテイクできたし、フォース・インディアについていくことができた。昨日の予選でのミスがなくても、今週末は8位以上は不可能だったし、自分たちの週末に満足していいと思う。今日のような結果は僕たちの強さを示したと思うし、僕たちが絶えず改善していることを示している。今日は正しい戦略を採ることができたし、良いピットストップができたので、今週末はチーム全体を祝いたい。素晴らしかったよ!」

10位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「難しいレースだったし、振り返ってみれば、最適な戦略を選べていなかったと思う。他のみんなと比較して異なるルートを進もうとしていたけど、気温が低くなった路面コンディションは助けにならなかった。第1スティントではソフトタイヤに熱を入れるのがとても難しかったし、それによってスタートでいくつかポジションが犠牲になってしまった。2台のマクラーレンの後ろで身動きが取れなかったし、それがレースに影響した。最後のピットストップでクルマがストールして数秒失ってしまい、クビアトの後ろに下がってしまったけど、ターン1の進入でオーバーチエクしてなんとかポジションを取り戻すことができた。いずれにせよ、2台をポイント圏内にも℃タスことができたのはチームにとって良い結果だ。あまり思い通りに行かない週末では特にね。僕たちはベストを尽くしたし、ポイントを持ち帰ることができた」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1カナダGP