F1
2014年の最初のF1プレシーズンテストが終了した。

ヘレステスト最終日は雨。ウィリアムズのフェリペ・マッサがトップタイムを記録し、フェラーリのフェルナンド・アロンソが2番手、フォース・インディアのリザーブドライバーを務めるダニエル・ジュンカデラが3番手タイムにつけた。

最初のプレシーズンテストでは、クルマを理解する上で、タイムよりも走行距離が重要となっていくる。

そういった意味では、エンジンメーカー、特にメルセデスとルノーの間では大きな差がついたプレシーズンテストとなった。

次回のプレシーズンテストは2月19日(水)からバーレーンで行われる。

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「今週はあまり走れていなかったので、今日の午後にさらに走る時間を得られてよかった。今の段階ではどんなことも役に立つからね。チームにとっては最高の一週間だった。多くのラップを走れたことは素晴らしい成果だと思う。はっきりしたことを語るにはまだ少し早いけど、今はクルマの感覚はとても良い。毎年そうだけど、まだまだやることはたくさんある。今シーズンは新しいチャレンジだし、作業量はこれまでの年よりも多いかもしれないけど、誰にとっても新しい経験だし、僕は楽しんでいる。今週はとにかくクルマのマイレージを稼ぐことが重要だった。僕たちはかなりうまくやり遂げられたと思うし、今回のテストでは信頼性が最もポジティブなことだったので、本当に励みになる。今のところはいい感じだ。これからも懸命に作業を続けてバーレーンでどうなるか見てみよう」

ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「今日もそうだし、今週は全体的にかなり多くの周回数を走れて驚いている。冬季テストの4日目にして完全なレースシミュレーションができたし、それについては本当に満足できる。昼休みで僕のドライビングは辞めるべきだということになった。その時点でルイスより僕の方がかなり走行距離を稼いでいたので、彼にバトンタッチすべきだった。基本的なチーム判断だ。最高のチーム力だったと思う。ブラックリーとブリックスワースの両ファクトリーをはじめ、パートナーのペトロナスは最高のワーキンググループだ。素晴らしいスタートだったけど、このような新車は信頼性を得ることが大きなミッションだし、今後6週間でやるべきことはまだたくさんある。パフォーマンスに関しては、自分たちがどの位置にいるのかはわからな。他のクルマと比べることはできないあし、今はまだそこに焦点を当ててもいない。今週は多くのことを学べし、励みになるスタートだった」

フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「忙しくてかなり要求の厳しい一日だったけど、今回の初テストの目的だった多くの走行距離は走れることはできた。路面コンディションはダンプとドライの間だったので、ウェットタイヤの挙動をはっきりと掴むのは難しくかった。インターミディエイトのパフォーマンスを理解するという点では最悪のコンディションだったかもしれない。午後はうまくいった。様々な空力やメカニカルの構造を試したし、多くのデータを集めることができたので、クルマ開発を継続するために有益になってくるだろう」

ダニエル・ジュンカデラ (フォース・インディア)
「チームと働く初日だったけど、トリッキーなコンディションだったので、とてもチャレンジングだった。ウェットでF1マシンを走らせたことがなかったので、かなり慎重にいった。路面は一日中濡れていた部分があった。自分の自信を高めてつつ、チームのオペレーションを学んだ。最高の経験だったし、最大限に生かせたと思っている。多くのラップ走れたし、昨日はフラストレーションが溜まる一日だったのでかなりの改善だと思う。クルマを本当に理解し始めるためにバーレーンテストまでにチームには多くの走行距離を重ねることが必要だった。チームに感謝したい。残りのシーズンを楽しみにしている」

エイドリアン・スーティル (ザウバー)
「グリップが低かったし、ダウンフォースも低かった。さらに今日の路面コンディションはトリッキーだった。今日はブレーキ・バイ・ワイヤの機能にとても満足している。もっと理解しなければならないけど、分析するためのデータはたくさん集めることができた。今回のテストは僕たちにとってロールアウトの意味合いが強かったので、今のスペックは最終的にクルマに搭載される予定のものとかなり違っている。今回のテストは、ドライバーにとってもチームにとっても大きな課題だった。ここでは多くのラップをこなせているし、パワーユニットにとっては非常に重要なことだ。トラブルはそれほど多くなかったけど、やるべきことはまだたくさんあるし、クルマはまだかなり若い。バーレーンではマシンパフォーマンスの作業を始められると思う。気温もレースコンディションに近いものになるだろうし、クルマのパッケージも変わっているはずだ。楽しみにしている」

ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)
「学ぶことがたくさんあるルーキーとして、ヘレスでの今週は自分が望んでいたスタートとはいかなかった。でも、僕はチームを信じているし、ルノーを信じている。ハードワークにとって、次のテストではもっと良い状態になってキャッチアップしていけると確信している。いくつかポジティブなこともある。走行は制限されてはいたけど、いくらか有益なデータを集めることができた。疑問のいくつかはすでに答えが得られているし、ウェットコンディションでのマシンの感覚を掴むこともできた」

フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「雨が降っていたので素晴らしい一日ではなかったけど、ウェットコンディションで何周か走れたし、タイヤや新しいパワーユニットを搭載した状態でウェットでクルマの挙動を理解することは興味深かった。今日はこれまでの3日間よりも多くのラップを走れたし、それは重要なことだ。クルマには何の問題もなかったし、それも前進だと思う。バーレーンでは1日にもっと多くの周回数を走れるように集中して準備していく必要がある。全体的にはウィリアムズとの出だしに満足しているし、今週、チームで確認できたことにも満足している。競争力が重要なのは確かだけど、テストはテストだ。今はバーレーンへに目をむけて、開幕戦に向けて準備していく必要がある。それが最も大事なことだ」

ジュール・ビアンキ (マルシャ)
「新車MR03の初走行は本当に興奮した。とっても気に入ったよ! このクルマは走っていてフィーリングが最高だし、それなりの走行距離も稼げたので満足している。もちろん、常に多くを求めてしまうものだけど、まだやらなければならないことや理解していかなければならないことはたくさんあるし、忍耐強く適切にプログラムに取り組んでいかなければならない。特に今日は濡れた路面にも対応する必要があった。最後にシステムの機能に満足してからはスリックを履いてラップをまとめられたので良かった。まだ始まったばかりだけど、このようなコンディションでのペースやプログラムにはとても満足している。悪いスタートではない」

小林可夢偉 (ケータハム)
「発表からまだ短い時間しか経っていないですが、チーム全員のおかげですぐに馴染むことができました。新車で初めてのテストはルノーエンジンのトラブルで予定よりも短くなってしまいましたが、それでもこのテスト序盤の状況から考えると54周を走行できただけでもよかったです。F1を再び運転出来るだけでなく、一緒に過ごしていて楽しいチームと働けることがうれしいです。今朝は路面が非常に濡れていたのでウエットタイヤでテストを始めたあと路面が乾き始めた午前10時30分頃からインターに履き替えました。その間いくつものエンジンマップをトライし、改善されていく手応えがありましたが、お昼を過ぎたときにまたエンジンにトラブルが起きてしまい、テストを切り上げることになりました。午後はもう少し長い連続走行を予定していましたので、さらにいろいろと進めることができたと思いますが、とにかくこれからファクトリーに戻ってこのテストのデータをしっかりと検証して、バーレーンテストに反映させたいです」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー