F1
FIA(国際自動車連盟)は、中国での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月21日に予定されていたフォーミュラEの三亜E-Prixを中止にすることを決定。4月に開催されるF1中国GPについても引き続き状況を観察していく。

中国を中心に感染が広がる新型コロナウイルス。中国本土での死者は300名、感染者は1万4000人を超え、WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」だと宣言した。

この事態を受けて、FIAはフォーミュラEの三亜E-Prixを中止にすることを決定。4月17日~19日に開催が予定されているF1中国GPに関しても引き続き、状況を監視していく。

「今年初めに中国で発生したコロナウイルスの流行を受け、FIAはFIA医療委員会会長のジェラール・サイラン教授の指揮のもと、関係当局とメンバークラブとともに状況の展開を注意深く監視している」

「FIAは、今後のレースカレンダーを検討し、必要であれば世界的なモータースポーツコミュニティと一般の人々を保護するために必要な措置を講じる」

今後、感染者は重慶や北京、上海、広州などで急増した後、4、5月ごろにピークを迎え、6月ごろから減少するとの見解が示されている。この試算が正しければ、4月17日~19日に開催が予定されているF1中国GPは、新型コロナウイルスの拡大がピークの時期に開催されることになる。ウイルスの震源地である武漢は、F1中国GPが開催される上海からわずか800kmの距離にある。

日本やアメリカ、欧州連合(EU)、オーストラリア、韓国などはすでに、市民の帰還に乗り出している。多くのF1チームが拠点を構えるイギリスでの外務省は、先週金曜日に初の感染者が確認され、中国本土全体での“最も重要なな旅行以外のすべて”を取りやめるよう勧告。大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズは中国本土とイギリスを結ぶ全ての直行便を当面の間、運休すると発表している。

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カテゴリー: F1 / F1中国GP