シャルル・ルクレール F1ハンガリーGP予選「何が起きたのか分からない」

予選Q1ではギリギリの通過、Q2でもミスを抱える中、ルクレールは「正直、今日のF1はまったく理解できない」と困惑を隠さない。
これまでハンガロリンクでは苦戦してきた経験があり、本人も「統計的に最も得意でない」と語っていたが、終盤にすべてがかみ合った。
ポール獲得を想定していたかと問われると、「今日は本当に分からないことばかりだった。全体を通して、予選はとても、とても難しかった。Q1では何とか突破できたものの、突破自体が大変だった。Q2ではターン4で大きなミスもしていたし、そこでもギリギリだった。正直、Q3にたどり着いたことすら驚きだった」と打ち明ける。
そのうえで、「Q3では路面状況が一変していて、すべてがさらに難しくなっていた。あの時点で僕ができることは、ただクリーンなラップをまとめることだった。狙いは3番手だった。それが最終的にポールになった。まったく想定していなかったよ」と語り、思わぬ結果に驚きを隠せない様子だった。
Q1とQ3で急激に変化したコンディションについても、「明確に感じ取れた」と述べている。「僕はローダウンフォースのセットアップで走っていたから、Q2で雨が降ってきたときは本当に焦ったよ。これが残ったら、僕たちはおしまいだと思った。幸い止んでくれたから助かったけど、コンディションがコロコロ変わる中で、何が正しいのか判断するのが本当に難しかった」と振り返った。
「特にこのポールは、これまでのキャリアの中でも最も驚きのポールだと思う。週末全体の流れからして、Q1も突破できるかどうか微妙だったんだから。それが最終的にポールなんて、本当に信じられない」

今季のフェラーリは、予選での一発の速さが武器だった過去とは異なり、不安定なパフォーマンスが続いていた。だが、スパで導入されたアップグレードがようやく効き始めているようだ。
「スパで投入したアップグレードは明らかに効果が出ていると思う」とルクレールは語る。「以前は予選で何かを引き出すために、すごく極端なセットアップを選ばなきゃいけなかった。そのせいでマシンがすごく不安定で、一貫性がなくて、僕自身もいつも限界を見失っていた。でもスパ以降は、マシンの“幅”が広がった。限界まで攻めても、突然すべてを失うような挙動にはならなくなった」
「つまり、Q3で最後の1〜2割を攻めたときに、以前ほどペナルティが大きくない。前はちょっと踏みすぎると全部終わりだったけど、今は少し超えてもコントロールできる。これは予選で本当に大きな違いになる」
レースへの自信について問われると、「もちろんスタートがカギになる。ターン1までが短いから、そこで前に出ることが本当に重要だ。明日は雨の可能性もあるみたいだけど、そうなると展開はさらに読めなくなる。とにかく今はこのポールを喜びたいし、明日は全力で守り抜くよ」と語気を強めた。
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