F1カナダGP 決勝:ラッセル今季初勝利 メルセデス1-3 マクラーレン同士討ち

レースは終盤にマクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスが接触する波乱の展開となり、ノリスがリタイア。その間にセーフティカーが導入され、ラッセルはそのままトップチェッカーを受けた。
ポールポジションからスタートしたラッセルは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えて序盤から主導権を握る。各車の戦略は分かれ、一部は1ストップでタイヤを温存、他は2ストップでペース重視の戦略を展開した。
終盤にかけては上位5台の差が縮まり、緊迫した展開に。ラッセルとフェルスタッペンのトップ争いの背後では、ピアストリがキミ・アントネッリ(メルセデス)を追う展開となっていたが、後方から迫るノリスとのマクラーレン勢によるバトルがヒートアップ。ノリスがピアストリのリヤに接触し、車両をコース脇に止めてリタイアとなった。
このアクシデントでセーフティカーが導入され、レースはそのままフィニッシュ。ラッセルが自身通算4勝目を挙げ、メルセデスに今季初勝利をもたらした。2位にはフェルスタッペンが入り、3位にはアントネッリが入りF1初表彰台を獲得。メルセデスにとっては1-3フィニッシュのダブル表彰台となった。
ピアストリはセーフティカー中のピットインで順位を守り、4位でフィニッシュ。フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが5位、ルイス・ハミルトンが6位で続いた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは7位でポイントを加算し、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは8位と健闘。
ハースにとって節目となるF1参戦200戦目となったレースで、エステバン・オコンが9位入賞。ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が10位に入り、チームにとって厳しい週末ながらもポイントを持ち帰った。
以下、11位にはハースのオリバー・ベアマン、18番グリッドスタートから追い上げた角田裕毅(レッドブル)は12位でフィニッシュした。アルピーヌ勢はフランコ・コラピントが13位、ピエール・ガスリーが15位。キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは14位、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは16位だった。
地元レースとなったランス・ストロール(アストンマーティン)は18位完走。リタイアはノリスのほか、ライアム・ローソン(レーシングブルズ)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の3名だった。

2025年F1 カナダGP 決勝 順位・結果
1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
8.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
9.エステバン・オコン(ハース)
10.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
11.オリバー・ベアマン(ハース)
12.角田裕毅(レッドブル)
13.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
14.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
15.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
16.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
17.ランス・ストロール(アストンマーティン)
18.ランド・ノリス(マクラーレン)
DNF.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
DNF.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
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