キャデラックF1、PU計画は「予定より前倒し」 2029年導入目標

現行計画では、キャデラックは2026年からフェラーリのカスタマーチームとして参戦し、自社PUは2029年の導入を目標としている。ただし、2030年以降のレギュレーション見直し議論次第では、スケジュールが変動する可能性もある。
「プロジェクトは実際に予定より前倒しで進んでいる」とタウリスは述べた。
「現時点では、2029年にキャデラックPUで戦う計画だ」
PUレギュレーションを巡る議論が続く中、導入時期の前倒しについても可能性を否定しなかった。
「PU規則に関していくつかの動きがあり、我々はそれを注意深く見守っている。現行レギュレーションの下では、2029年導入に向けて順調に進んでいる」
「2031年より前にルールが変更される可能性もあるし、2030年や2031年まで変わらない可能性もある」
「いずれにしても、キャデラックPUをできるだけ早くグリッドに送り出すことが重要であり、私の立場から見ればそれが最優先事項だ。もし前倒しできる道があるならそうするが、現時点での焦点は2029年に置いている」
フェラーリとの協業と独立したIP戦略
2026年からの数年間はフェラーリ製PUを使用するが、タウリスはフレデリック・バスール率いるフェラーリとの関係について高く評価した。
「フェラーリと仕事ができて非常に良い関係を築けている。フレデリック・バスールと彼のチームはバルセロナで素晴らしいサポートをしてくれた。我々はこの関係に非常に満足している」
将来的にライバルとなる相手からPU供給を受ける構図についても懸念を否定した。
「当然ながら、各社は自社の知的財産を持ち込む。フェラーリにはフェラーリのIPがあり、GMパフォーマンス・パワーユニット・グループは独自のIPを開発している。これらのプログラムは完全に独立している」

2026年は基盤構築とデータ収集が最優先
2026年の初年度について、ドライバーのセルジオ・ペレスは最下位に終われば失望だと語っているが、タウリスは具体的な順位目標を設定しない姿勢を示した。
「ポイント獲得は恣意的な目標だ」
「まず初年度は、コース上で何台を抜けるか、そしてどれだけ順位を上げられるかを見ることが重要だ。それが現段階での考え方だ」
メルボルンでは空力面で後れを取る可能性も認めている。
「メルボルンでは空力面で後れを取る可能性が高い。しかし同時に、多くのデータを得ることができる。それによってマシン開発を加速できる」
バルセロナでの走行は信頼性確認に特化していたと説明する。
「すべてが新しい。初めてのステアリングコラム、初めての燃料システムだ。我々の唯一の焦点は信頼性だった」
また、ルイス・ハミルトンの側近として知られるマーク・ハインズがチーフ・レーシング・オフィサーに就任し、ドライバーとエンジニアリング部門の連携強化を担う。
「我々は最初からポイント獲得に固執するつもりはない」
「このスポーツで長期的な成功を収めることこそが目標だ」
2026年の初陣はフェラーリ製パワーユニットで戦いながら、並行して進む自社PU開発を加速させる。キャデラックの視線はすでに2029年、そしてその先のF1の未来に向けられている。
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