グレアム・ロードン GM/キャデラックF1プロジェクトのチーム代表に就任
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11月25日、F1が2026年に11番目のチームとしてグリッドに参入するゼネラルモーターズ/キャデラックを支援することで原則合意に達したことが発表された。
声明の中で、F1はゼネラルモーターズが「運営上のマイルストーンを達成し、11番目のチームとしてGM/キャデラックをブランド化するという明確なコミットメントを示したこと、また、GMは後日エンジンサプライヤーとして参入すること」を確認した。
「したがって、F1は申請プロセスを進めることを喜ばしく思い、今後、さらに詳しい情報を適宜提供する」
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そして今回、ロードンがこのプロジェクトを統括することが発表された。ロードンは2015年にマノー・マルシャのスポーティングディレクターとしてピットウォールで最後の現役勤務を経験している。
ロードンは最近、2024年末にザウバーを離れる中国初のフルタイムF1ドライバーである周冠宇のマネジメントの一翼を担っており、また、ゼネラルモーターズのプロジェクトのエグゼクティブアドバイザーとしても働いている。
「このエキサイティングな新チームのチーム代表に任命されたことを本当に光栄に思うし、僕を信頼してくれた関係者全員に感謝したい」とロードンは語った。
「F1は世界で最も素晴らしいチームスポーツであり、チームはすべての人々によって成り立っている。このチームにはレースに対する真の愛情と意欲があり、それを実現するための経験と専門知識がある。レースは、私たちが取り組むことのすべての中核にある」
「これが私がチームに求めるものであり、その一員になりたいと強く思っている。 私には、これから待ち受ける仕事を見くびるつもりはないし、競争相手に対して最大限の敬意を持っている。 レースの挑戦を楽しみにしている。 それまでは、私たちの仕事はペースを落とさずに継続していく」
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TWGグローバルのモータースポーツ事業CEOのダン・トウリスは「グレアムは、我々の事業を拡大してきたこの2年間、我々のチームに助言を与えてくれた。F1やその他のモータースポーツ事業における技術面と経営面の両方の経験は、彼がキャデラックF1チームを構築する上で大いに役立つだろう」と語った。
ゼネラルモーターズ社長のマーク・ルースは「グレアムは過去2年間、一緒に仕事をするのがとても楽しかった。そして、彼がチーム代表として2026年のF1グリッドへの我々の旅を率いてくれることに興奮している。彼はレースに関する豊富な専門知識を持ち、高いパフォーマンスを発揮するチームを編成する方法を知っており、コース上でもコース外でも、キャデラックF1チームがそのすべての取り組みにおいて体現する価値観を体現している」と語った。
2026年にゼネラルモーターズ/キャデラックを11番目のチームとしてF1に参入させるという基本合意に達したプロジェクトの構築において、グレアム・ロードンが極めて重要な役割を果たしてきたことを考えれば、彼がチーム代表に就任することが発表されたとしても驚くことではない。
ロードンは過去2年間、このアメリカンプロジェクトのアドバイザーを務めており、すでに元ルノーのテクニカルディレクターであるニック・チェスター氏や元ルノーのオペレーションズチーフであるロブ・ホワイト氏を含む280人以上のスタッフが在籍している。
59歳のロードンは、2010年にヴァージン・レーシングとしてスタートしたF1チームの社長兼スポーティングディレクターを務めるなど、モータースポーツでの経験が豊富である。
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2014年シーズン終盤の財政問題からチームを復活させるのに尽力し、2015年末にマルシャが消滅した際には、同チームを去った。
しかし、F1に対する情熱は変わらず、モータースポーツのコンサルタントを数年間務めた後、周冠宇が初の中国人ドライバーとしてF1のフルタイムシートを獲得するのを支援する上で重要な役割を果たし、3年前にパドックに戻ってきた。
周のサポート役を務める一方で、彼はゼネラルモーターズのプロジェクトにも携わり、そのすべてを知り尽くしている。また、F1チームを立ち上げるために必要なことも熟知しており、F1パドックやモータースポーツ業界に幅広い人脈を持っている。これは、ゼネラルモーターズがF1に初参戦するにあたり、非常に貴重な財産となるだろう。
カテゴリー: F1 / キャデラックF1チーム