キャデラックF1チーム代表 ダニエル・リカルドを候補から除外「計画はない」

リカルドは、前年のシーズン終盤6戦を残してレッドブルの姉妹チーム、レーシングブルズのシートをリアム・ローソンに奪われて以降、F1から離れている。
前レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは「キャデラックがリカルドの経験に目をつけるのも不思議ではない」と語っていたが、ロードンはそれを否定した。
ロードンはポッドキャスト番組『High Performance Podcast』の中で、「彼自身、F1に興味がないとはっきり公言している」と述べたうえで、こう続けた。
「もし私が誰かを説得しなければならないのであれば、それは間違った相手だ」
「F1ドライバーにクルマに乗ってもらうのに説得は不要なんだ。私は何の問題も感じていないし、誰もが自分の意思で決断できると思っている」

10人規模の候補リスト 目標は「F1経験者の獲得」
2026年のF1デビューに向けて、キャデラックはすでに複数の候補ドライバーをリストアップしており、その数は10名に及ぶという。
ロードンは「我々は少なくとも1人はF1の経験を持つドライバーを起用したいと考えている」と明かした。
その候補として挙がっているのが、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスだ。両者はともに現在のF1シートを失っているが、復帰への意欲を示している。
とくにボッタスについては、ザウバーからの契約非更新後、精力的に復帰の道を模索している。キャデラックCEOのダン・トーリスもSky Sportsに対して次のように語っている。
「バルテリはキャデラックのシート候補として非常に魅力的な存在だ。素晴らしいドライバーだし、選択肢は開かれている。我々は現在のプロセスの進捗に自信を持っている」
一方で、ボッタスには2025年中にもアルピーヌが再度ドライバー交代を行う場合の選択肢として関心を示しているという報道もあり、ペレスも引き続きキャデラックの選択肢に残されている。
レッドブルは2024年シーズン終了時にペレスとの契約を打ち切ったが、キャデラックは2024年に見せた不振について「懸念はしていない」としている。
ペレスはレッドブル時代に複数の勝利を挙げており、さらに長年の個人スポンサーによる資金的後ろ盾もある点が、チームにとっては魅力となる。
ロードンは「時間をかけてでも最良の組み合わせを見つける」として、ドライバーラインアップ選定に慎重な姿勢を貫いている。キャデラックは2025年からF1に加わる11番目のチームとして、2台の新シートを提供する予定だ。
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