2025年F1 イギリスGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2025年F1 イギリスGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。7月6日(日)にシルバーストン・サーキットで2025年のF1世界選手権 第12戦 イギリスグランプリの決勝レースが行われた。

マクラーレンが母国グランプリで圧倒的なパフォーマンスを披露し、ランド・ノリスが悲願のシルバーストン初勝利を達成。オスカー・ピアストリもペナルティを乗り越えて2位に入り、マクラーレンが1-2フィニッシュを決めた。

3位には19番グリッドから快進撃を見せたニコ・ヒュルケンベルグが入り、記念すべき初表彰台を獲得するなど、上位勢は見ごたえあるレースを展開した。

天候が目まぐるしく変化するなか、ルイス・ハミルトンやマックス・フェルスタッペンら強豪勢も浮き沈みのある展開に苦戦。それでも各チームが難しい状況下での戦略判断を迫られる中、ピエール・ガスリー、ランス・ストロール、アレクサンダー・アルボン、フェルナンド・アロンソ、ジョージ・ラッセルがポイント圏内でしっかり結果を残し、チームにとって貴重なポイントを持ち帰った。

1位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「これがどんな気持ちなのか想像するのは難しかったけど、それは僕が夢見ていたすべてであり、これまでで一番成し遂げたかったことだ。チャンピオンシップを獲ることを除けば、この気持ち、この達成感は最高だと思う。信じられないようなレースだったけど、今日の勝因はファンの応援だと思う。最後の数周、僕は観客席を見ながら、この瞬間を味わおうとしていたんだ。コーナーの自分のグランドスタンドにも感謝したい。彼らは毎周声援を送ってくれて、本当に素晴らしかった。レースそのものは、最大級にストレスのかかる展開だった。52周は長いし、特に序盤の雨で何が起こるか全く予想できなかった。でもチームは素晴らしい判断をしてくれて、適切なタイミングでピットに入り、最高の結果を得ることができた。チームの信じられない努力に感謝したい。これは一生忘れない思い出になるよ」

2位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「今日は自分としては望んでいた形で終われなかったけど、チームとしては本当に素晴らしい一日になった。母国グランプリでの1-2フィニッシュは最高で、大量のポイントも獲得できた。ペナルティには正直フラストレーションが残るけど、僕たちには本当に速いマシンがあって、そのおかげで他車との間に大きなギャップを築くことができた。今日の悔しさは、次の週末に向けたモチベーションにするつもりだ。今はマクラーレンにとって最高の週末だったことを振り返って喜びたい」

3位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「信じられないほどうれしい。本当に特別な一日で、チームにとっても、僕個人にとっても忘れられない日だ。初表彰台の気持ちは…言葉にできないよ。絶えず変わるコンディションで、ずっと限界を感じながら走るような非常に厳しいレースだった。スリックへの交換を遅らせたのは正しい判断で、それが勝敗を分けた。最後のスティントでのルイスとのバトルは本当に激しかった。彼はすごい勢いで迫ってきたけど、なんとか抑えて、タイヤが温まってきたら逆に引き離せたと思う。もしドライレースだったら全然違う結果になっていただろうけど、今日のようなコンディションの中で、あらゆるチャンスを最大限活かせた。最後尾スタートから表彰台というのは、正直現実感がない。すべてを消化して実感するには、少し時間がかかると思う。今日の成果はチーム全体の努力のたまものだし、誇りに思っている。これからの2週間でしっかり祝って、夏休み前の残り2戦をいい形で終えたい」

4位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「今日の結果は望んでいたものではなかったけど、チームとして成長を続けているし、自分自身もマシンへの理解が深まってきている。3位は手の届くところに感じられる瞬間もあったけど、ニコの初表彰台を称えたい。彼は素晴らしいレースをした。シルバーストンはいつも素晴らしいレースを見せてくれるし、天候の変化がレースを面白くしてくれた。素晴らしい声援を送ってくれたファンのみんなに心から感謝している。母国に戻ってこれて本当にうれしかった」

5位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日はいい一日ではなかった。こんなに濡れるとは思っていなかったし、夜の予報も当たらなかったから、今日のリアウイングでは本当に苦しい状況だった。ダウンフォースが足りず、高速でも低速でもマシンをバランスさせられなかった。もちろんスピンして、セーフティカー明けのリスタートで多くのポジションを失ったのも大きかった。何が起こったかはよく分からないけど、スロットルを踏んだ瞬間にスピンした。その後もペースがなかったから、とにかく苦しかった。戦略面では正しい判断ができたと思うし、インターで粘ったのも良かったけど、そのインターが速くなかった。5位で満足できるわけじゃないけど、これがレースだ。楽しいレースではなかったけど、ニコが初表彰台を獲得したのはうれしい。彼の今夜の祝勝会はきっと盛り上がると思う。次はスパだから、僕のカレンダーで一番好きなサーキットだし、もう少し良い結果を期待したい」

イギリスGP F1 イギリスグランプリ 2025年のF1世界選手権

6位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「6位でフィニッシュできたことはチーム全体にとって素晴らしい結果だと思う。フリー走行の段階ではこんな結果になるとは思っていなかったから、週末を通して努力してくれたみんなに感謝したい。ここシルバーストンはエンストンのホームレースだし、多くのスタッフがグランドスタンドで応援してくれたことがモチベーションになった。普段は戦うことの少ないフェルナンド、ルイス、マックスとレース中にバトルできて、とても楽しかった。リスクを見極めながらアタックして、戦略の判断も良かったし、ピット作業も素晴らしかった。今週はファクトリーにも顔を出す予定なので、みんなの笑顔を見られるのが楽しみだ」

7位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「シルバーストンではいろんな意味でアップダウンのある週末だった。金曜のプラクティスではいいペースを見せられたけど、予選ではその流れを活かせず、今日は後方からのスタートになった。レース中はチームがいい戦略判断をしてくれて、全体的には良い結果だったと思う。ただ、タイヤのデグラデーションがひどくて、最後のスティントでは特にそれが影響した。ヒュルケンベルグはあのスティントですごくグリップがあったし、僕はもうそれ以上の順位を目指すことはできなかった。今日のパフォーマンスを踏まえると、7位は最大限の結果だったと思う」

8位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「今日は良いレースができたし、バランス良くリスクと安全性を見極めることができた。昨日は厳しい一日だったけど、そこから立て直せたのはうれしい。レース終盤はペースも良く、リズムに乗れて、最後のラップでアロンソを抜くこともできた。このコンディションはすごく好きで、レーシングラインが狭くてミスが許されない感じが楽しかった。今週末で得られたデータは次戦に向けても有益だし、スパに向けて改善点をしっかり分析したい」

9位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「ポイントを獲得できたとはいえ、チャンスを逃したという気持ちの方が強い。雨が降り出したところで何台かにポジションを奪われたし、最初のピットストップでも順位を落としてしまった。2回目のピットストップではスリックに履き替えたけど、タイミングが早すぎて、濡れた路面で大きくタイムを失った。マシンのペースは悪くなかったけど、波乱の展開を活かすことはできなかった。ニコの初表彰台は本当にうれしい。彼が思い切りお祝いできることを願っている」

10位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日みたいなコンディションでは正しい判断を下すのがとても難しいけど、残念ながらうまくいかなかった。フォーメーションラップ後にハードタイヤに交換したけど、その直後にバーチャルセーフティカーが入って、思うようにタイヤを活かせなかった。その後、僕たちは何周か早くスリックに戻したけど、タイヤのウォームアップに苦しんで、結果的にスピンもしてしまった。最終的に10位に戻れたのはラッキーだったけど、全体としては悪い一日だった。ホームレースでこの結果は悔しいけど、次に向けてしっかり学んでいきたい」

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カテゴリー: F1 / F1イギリスGP / F1ドライバー