2022年 F1イギリスGP 決勝:ドライバーコメント(1位~10位)
2022年F1第10戦イギリスグランプリの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

優勝はカルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)。ポールポジションからスタートしたサインツは、一時はペースが落ちて勝利のチャンスが零れ落ちたかに見えたが、レース終盤のセーフティカー中にソフトタイヤに交換したことで息を吹き返し、大波乱となった151戦目のレースでうれしいF1初優勝を挙げた。

2位はセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)がフロントウイングの破損で17番手から挽回して表彰台。3位表彰位台のルイス・ハミルトン(メルセデス)はファイナルラップでファステストラップを記録した。

優勝:カルロス・サインツ(フェラーリ)
「なんて日だ! お気に入りのトラックの1つであるシルバーストンでこのような素晴らしい観客の前でスクーデリア・フェラーリと一緒に初めてF1グランプリで優勝することは文字通りアメージングだ。精神的には、これまでで最も過酷なレースの1つだった。ギャップの管理、コース上での多くの戦い、2回のスタート。僕たちはアンダーステアに少し苦労し、第2スティントでは最後まで燃料をセーブしなければならなかったので、リフトアンドコーストは後ろの車から僕を危険に晒していた。でも、セーフティカーが出てすぐに、僕のタイヤはかなり古かったので交換することが最も重要であることがわかった。 再スタート時にはタイヤはフレッシュだったけど、チームとして1-2で戦っていたので、シャルルをできるだけクリーンオーバーテイクすることを目指した。セーフティカーの後ろで燃料をセーブできたおかげで、最後までプッシュすることができ、ついに最初の勝利を収めることができた。今日は楽しむけど、すぐに次の準備に取り掛かるつもりだ」

2位:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「非常に混乱した週末だったが、今日は良い1日になった。今週は体調が100%万全な状態ではなく、今日も1周目で最後尾に落ちてしまったので、2位でレースを終えられたのは素晴らしい結果だ。1周目にシャルル(ルクレール)と接触してしまったのは実に不運だった。フロントウイングを破損してしまい、最後尾に下がらざるを得なかった。戦わなければならない展開になったけれど、このような結果を得られたので気分は良い。カルロス(サインツ)のことをとても嬉しく思っている。彼の初優勝を表彰台で一緒に祝えたのは良かった。彼と彼の家族にとって嬉しい瞬間だったね。今日のレースはとても楽しめた。ハード且つフェアに戦ったし、カート時代のような感覚だった。全員が本当にハードプッシュしていたし、接戦だった。最後の数ラップは僕の心拍数もかなり高かった。絶対にギブアップしないことが重要なレースだった」

3位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今日はすべてを出し切った! フェラーリ勢からそれらを奪うために追いかけていたけど、カルロスを祝福したい。今日の彼らは僕たちにとって速すぎた。最後はチェコ(ペレス)とバトルをした。今日の僕たちにとって彼らはストレートで速すぎたけど、ここにアップグレードと届けてくれたチームのハードワークに本当に感謝している。僕たちは彼らに一歩近づいたし、僕たちはプッシュし続けていく! ピットストップで少し時間がかかってしまい、そこから追いかけて、追いかけて、追いかけた。どちらのタイヤもペ-ス素晴らしかったけど、最後はちょっと難しかった。レッドブルが後ろにつくと、彼らはストレートでとても速い。いくつか改善点はあるけど、表彰台は僕たちにとって大きなボーナスだ。序盤のあの大クラッシュでみんなが無事だったことをうれしく思う。みんなありがとう。僕たちはプッシュし続けていく」

4位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「望んでいた場所でフィニッシュできなかったし、僕にとってはフラストレーティングなレースだった。ポジションを維持するために本当に限界まで攻めなければならないときがあったし、最後にソフトを履いた他のドライバーと闘うのは簡単ではなかった。今日はチームのためにもっと多くのポイントを持ち帰ることができなくて残念だけど、こういうこともある。僕がどんなに失望したとしても、カルロスにとってアメージングな初勝利を奪うべきではない。決して忘れることない瞬間だと思うし、すべてのドライバーにとっての夢が実現したんだ。彼がそれを楽しんでくれることを願っている!」

5位:フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
「楽しいレースだった。5位でフィニッシュできてうれしい。最後にもう少しレースインシデントが発生することを期待していた。そうなれば表彰台に上がることができたと思うけど、上位5台の車でのバトルは本当に楽しかった。シャルル(ルクレール)がルイス(ハミルトン)を抜くときに何度かジグザグ運転していたので4位でフィニッシュできたはずだと思う。カナダで僕に起こったことと比較すると、それは許されないと思うし、彼は罰せられるべきだったと思う。週末全体を見ると、車はとても良かったし、今シーズンこれまでのどのレースよりも感触が良かったと思う。レースは非常にうまく管理されていたし、一貫したペースを示した。この勢いを持続する必要があるし、次のレースでも同じレベルのパフォーマンスを維持する必要がある。また、カルロス(サインツ)の初勝利を祝福しなければならないね。周がスタートで見舞われた事件の後で無事なこともうれしく思う。これは、最近F1で安全性がどれだけ向上したかを示している」

6位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「まず、周、アレックス、ジョージが今日安全に車から降りるのを見ることができたのは素晴らしかった。あのような事故を見るのは決していいことではないので、安全装置がしっかり機能したことをうれしく思う。僕たちに関しては、それなりのレースだった。5位に値するように感じたけど、残念ながらセーフティカー中の最後のピットストップで負けてしまった。良いレースができたと思う。今日はいろんなことをうまくやったし、車のペースも良かった。ピットストップでのコールが遅れただけかもしれないけど、それは今日は1つのポジションが犠牲になった。最後に、今週末のイギリスのファンに会えて良かった。彼らは雨でも日差しが強くても週末ずっと素晴らしかった。2回目のリスタートで本当に素晴らしい走りができたし、スタンドでファンが応援してくれるのが見えた。最高だった。来年もまた戻ってくるのが待ちきれない!」

7位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「マシンに負っていたダメージを考えると、7位は良い結果だ。チェコも表彰台を獲得してくれたので、チームのためにある程度ポイントが稼げた。当然ながらもっと上の順位を望んでいたけれど、今日は単純にアンラッキーだった。赤旗中断中にマシンの状態をチェックしたけれど、フロアの左半分全体が壊れていた。おそらくカーボンだ。大きなデブリを踏んでしまった。ドライビング中はパンクしているような感覚で、バランスがまったくなかったし、オーバーステアも酷かった。マシンは辛うじてドライブできる状態だった。良好なエアロバランスを見出そうとしたけれど、難しかった。アレックス(アルボン)が病院で予備検査を受けているらしいので、彼の無事を願っている。あのようなアクシデントを目にするのは気分が良いものではない。今日はHaloが安全性を大きく向上させていることがあらためて証明された。Haloがなければ、周は違う結果に終わっていただろう」

8位:ミック・シューマッハ(ハース)
「本当にハッピーだ。19番手からのカムバックだ。僕たちには前進するためのスピードがあると僕は言っていたし、今日の僕たちは間違いなくそれを示した。ダブルポイントフィニッシュはチームにとって素晴らしい結果だし、コンストラクターズにとって明らかに非常に役立つ。僕にとっても、メディアからそういった質問から離れて、レースとドライビングという本当に重要なことに焦点を当てることができるのは素晴らしいことだと思う」

9位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
「自分の誕生日、そして、チームのホームレースでポイントを獲得するのは素晴らしいことだ。特にどの位置(18番グリッド)からスタートしたかを考えると、全体的にはまともなレースであり、良いリカバリーだったと思う。赤旗が出た最初のスタートはとてもカオスだった。蹴り出しは本当に良くて、アレックス(アルボン)とほぼ同じギャップに飛び込んだ。その後、絞られて、前で起きた事故への反応としてすべてが渋滞した。ブレーキをかけましたが、アレックスとの接触を避けられなかった。最も重要なことは、関係者全員が元気なことだ」

10位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「これ以上は期待できなかったと思う。第1スティントは。少なくともペースが上がった第2スティントと比較して、ペースはあまり良くなかったと思う。第1スティントでいくつかのポジションを失った。迷惑なことに終盤にセーフティカーが入った。僕たちは両方の車がピットインするようにアドバイスされ、僕はステイアウトするという決断をした。それが正しいか間違っているかは分からないけど、間違っていた場合、それは僕の決断だった。でも、2台でポイントを獲得できたので、それについてはかなり満足している必要がある。今年のこの段階でそれなりのポイントを獲得するにはとても良いことだ。僕たちは大きな笑顔と今後のレースのために大きなモチベーションとともにでここから離れることができる」

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カテゴリー: F1 / F1イギリスGP / F1ドライバー