F1 イギリスグランプリ
元F1チーム代表のデビッド・リチャーズは、F1イギリスGPがカレンダーから消滅することになれば、英国のモータースポーツ産業に大打撃を与えることになると警告する。

英国モータースポーツ協会の新会長に就任したデビッド・リチャーズは「英国にF1世界選手権のラウンドがないということになれば、英国のモータースポーツの立場に大打撃を与えるのは明らかだ」とデビット・リチャーズはオートスポーツ・インターナショナルでコメント。

デビッド・リチャーズは、プロドライブの創設者兼会長であり、アストンマーティンでも会長を務めていた。かつてはスバルのWRCチームの監督し、2001年から2004年にはF1でBARチームのチームプリンシパルを務めていた。

「イギリスGPは1950年にチャンピオンシップが開始されて以来、F1カレンダーに載っている。最近のファン調査によると、イギリスGPが世界的に見たいと思っている象徴的なF1レースのトップ4に入っている。毎年、英国経済に5000万ポンド以上貢献している」

「昨年は450万人の英国のテレビ視聴者がイギリスGPを視聴した。したがって、アームチェア愛好家にとっても重要だ」

「これを念頭に置いて、モータースポーツ協会は2019年以降のF1にイギリスGPが継続して開催されることを確実にするために積極的かつ精力的に議論をサポートしていく」

デビッド・リチャーズは、モータースポーツ境界がどのようなサポートを供給できるかについての詳細については語らなかった。

「そのサポートが、ロビー活動なのか、政府の介入などを求めるかどうかなど、どのようなものかを明白に示すのは難しい」とデビット・リチャーズは認める。

「しかし、英国のモータースポーツのためのこのイベントの重要性は完全に支持している。モータースポーツ協会はこの国のグランプリの長期的な将来を確保するためにやれることをやっていく」

現在、F1イギリスGPを開催しているシルバーストンは、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)が所有している。

現行の開催契約は毎年FOMに支払う開催料が増加する契約になっており、BRDCはレースを開催するためにあまりに多くの資金を失っていると述べている。

昨年7月、BRDCはF1イギリスGP開催についての契約解除条項を行使。現在の契約下では2019年のF1イギリスGPが最後のレースとなり、BRDCは新しい契約についてリバティメディアと交渉を重ねている。

「BRDCにとってこの決定の背景にある理論的な根拠は明らかだ」とデビッド・リチャーズはコメント。

「彼らは長年にわたって多くの資金を失っており、レースの開催料は毎年増加している」

F1の新オーナーであるリバティメディアが、開催料の大幅な削減に合意する可能性は低いが、FOMとシルバーストンが合弁事業としてイギリスGPを共有することが議論されている。

FOMは、F1カレンダーにイギリスGPを保持するためにシルバーストンをレンタルすることを検討している。来週の水曜日に現在のレースプロモーターがロンドンに集まり、F1の将来についての計画を概説する予定となっている。

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カテゴリー: F1 / F1イギリスGP