ブレンドン・ハートレー スクーデリア・トロ・ロッソ アメリカグランプリ
ブレンドン・ハートレーは、トロ・ロッソでのF1デビューが決定して“かなりクレイジーな週”になったが、来週末のF1アメリカGPでF1デビューを果たす準備はできていると語る。

トロ・ロッソは13日(金)、日本でスーパーフォーミュラに参戦するピエール・ガスリーの代役として、ブレンドン・ハートレーを起用することを電撃発表した。

ブレンドン・ハートレーは、かつてレッドブルのジュニアプログラムのメンバーであり、レッドブルのリザーブドライバーも務めていたが、フォーミュラ・ルノー3.5で成績が伸び悩んでいた2010年途中にプログラムから外された。

その後、スポーツカープログラムでレース活動を重ねたブレンドン・ハートレーは、2014年ニポルシェのワークスドライバーとしてWECのLMP1クラスのシートを獲得。2015年にマーク・ウェバー、ティモ・ベルンハントとともにドライバーズチャンピオンを獲得し、今年はル・マン24時間レースで優勝している。

今週末、富士6時間レースに参戦するために日本にいるブレンドン・ハートレーは、14日(土)の予選でポールポジションを獲得。決勝でトヨタ8号車よりも前でゴールすれば、2度目のWECチャンピオンを獲得する。

レッドブルのジュニアプログラムから外されてから7年、27歳になったブレンドン・ハートレーは「かなりクレイジーな週になった。一気に物事が進んだ」とコメント。

「準備はできている。気合が入っているよ。興奮しているし、まったく緊張していないと言ったら嘘になるけど、準備はできていると感じている」

「週末にむけて自分自身にあまり多くの期待はかけたくないけど、このような予期せぬチャンスのためにやれる限りの準備はしてきたと思っている」

「1週間で多くのことを学ぶことができた」と語るブレンドン・ハートレーは、何よりもまずは今週末のWECでのレースに集中する必要があると付け加えた。

「とにかく今は今週末についてだけ考えようとしている。今週末が終わったら、来週すぐにビッグで新しいチャレンジに完全に集中していく」

ブレンドン・ハートレーがシングルシーターでレースをしたのは2010年のフォーミュラ・ルノー3.5が最後。2008年にはレッドブル、2009年にはトロ・ロッソのF1マシンをテストしている。最後にF1マシンを走らせたのは5年前の2012年のメルセデスとのテストとなる。

「本当にまたチャンスを掴めるとは思っていなかった。諦めてはいなかった。でも、心の片隅では難しいだろうなと思っていた」

「このストーリーは、諦めなければ夢が叶うことを示していると思うんだ。僕が言っていることはすべて決まり文句のような感じではあるけど、これがその真実であり、こういう風にして起こった」

「僕はドライバーとして大きく成長した。忙しい週末になるだろうけど、楽しみにしている」

ブレンドン・ハートレーは、1984年のマイク・サックウェル以来、33年ぶりのニュージランド出身のF1ドライバーとなる。

デニス・ハルム、ブルース・マクラーレン、クリス・エイモンといった有名ドライバーの足跡をたどることは大きな意味を持っているとブレンドン・ハートレーは語る。

「初めてF1グリッドに並ぶときはかなり感動するだろうね。そのようなことはあまり考えないようにしているけど、やっぱり意識してしまう。僕にとって本当に特別なものになるだろう」

「国旗を掲げることができることを本当に誇りに思う。クリス(エイモン)の息子ジェームスからクリスはどれだけ誇りに思うだろうとメッセージが来た」

「僕にとって本当に多くの意味がある。ちょっと泣きそうになる。クリスのことは本当によく知っていたしね」

ブレンドン・ハートレーの挑戦は、このビッグチャンスに億することなく、F1という待望の世界で自分に何ができるかを示すことだ。

「素晴らしい機会だ。この子供の頃からその瞬間のことを考えてきた夢が叶うんだからね」

「楽しみにしている。ありのまま受け入れるつもりだ。そして、何よりも楽しみたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ブレンドン・ハートレー / トロロッソ