ブレンドン・ハートレー、全力で攻めた平川亮を「全面的にサポートする」
2023年のル・マン24時間レースで2位になったブレンドン・ハートレーは、トヨタチームが日本の若手ドライバーである平川亮に、優勝したフェラーリに追いつくためにすべてを賭けるように指示したと語った。

平川はレース最後のダブルスティントに起用されたが、最後の1時間にアルナージでスピンし、バリアにマシンのフロントとリアを当てて損傷し、ピットインする前にトラックに復帰するのに時間がかかり、勝利への挑戦の機会を失った。

レース後、ハートレーは平川が「マキシマムアタック」の指示を受けて送り出されたことを明かしたが、同時に、その時のブレーキングジにマシンをコントロールするのが非常に難しかったことも説明した。

「僕たちは全力を尽くした」とハートレーはEurosportに語った。「いろいろな感情があった。今日は劣勢だったし、レースの大部分で僕たちは遅いクルマの1台だった」

「最後は路面温度が上がって少し調子が悪かったけど、最後の数スティントはこれまでで一番いい走りだった。とにかく予選ラップを重ねた。彼らに何らかのプレッシャーをかけることができるかどうかはわかっていたし、彼らがペースで有利であることもわかっていたけど、僕たちはあらゆる手を尽くし、すべてをぶつけた」

「我々は亮を投入して『フルリスク、最大限のアタックだ。僕たちはレースに勝ちたい』と言った。そして彼はちょっとしたアクシデントに見舞われた。それは起こりうることだ。我々の誰にも起こりうることだし、24時間を通して多くの人に起こったことだ」

「亮を全面的にサポートする。目標はマキシアムアタックをすることだったし、それが僕たちがやったことだ」

ハートレーは、トヨタ8号車がギリギリのところで走るのがいかに難しいかを説明し、トラックで最も遅いコーナーであるアルナージュのブレーキングでは、自分でもその瞬間を経験したことを認めた。


「ターン14では、僕も彼と同じように小さな問題がいくつかあった。大きな問題ではなかったと思う。決して諦めない姿勢を見せてくれたチーム全員に多大な感謝をしている」とハートレーは語った。

「最後まで2位で走りきることができたのは、大きなチームワークのおかげだ。チームを誇りに思うと同時に、自分の仕事には満足しているけど、2位(表彰台)に立つのは少し厳しいね」


夜に複数台の車両事故に巻き込まれ、自分のクルマはリスタートできなかったトヨタのWECチーム代表である小林可夢偉は、トヨタのチャンスを妨げた物議を醸したBalance of Performance(BoP/性能調整)の変更を踏まれば、チームの努力を誇りに思うと語った。

「やれることは全部やれたと思います」と小林可夢偉は語った。

「フェラーリは素晴らしい仕事をしたと思います。残念ながら、レースでは十分なペースがなかったし、僕の車も不運でした」

「せっかくチームが頑張ってくれたのに、本当に残念です。でも、絶対に強くなって帰ってきます。勝てなかったのは本当に残念です」

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カテゴリー: F1 / ブレンドン・ハートレー / トヨタ / ル・マン24時間レース