F1:バルテリ・ボッタス 「単年契約のプレッシャーは内側から心を喰い始める」
バルテリ・ボッタスが、メルセデスF1のキャリアを振り返り、単年契約のプレッシャーがどのように影響していたかについて語った。

2017年にウィリアムズからメルセデスF1に移籍したバルテリ・ボッタスは、5回のコンストラクターズタイトルに貢献。チームと101戦に出場し、10勝、58回の表彰台、20回のポールポジションを獲得したが、2021年をもって放出され、2022年はアルファロメオF1に移籍する。

しかし、トップチームでのプレッシャーだけでなく、契約交渉は毎年バルテリ・ボッタスの大きなプレッシャーになった。ボッタスのマネジメントを務めるのはメルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフだが、ウィリアムズ時代から単年契約しか得ることができなかった。

そして、単年契約は、エステバン・オコン、そして、ジョージ・ラッセルといったメルセデスF1の育成ドライバーにシートを奪われるとの推測を常にもたらした。

「もちろん、それが自分に影響を与えていないと自分自身を納得させてネガティブな考えはブロックしようとするけど、F1で起こりうるノイズがたくさんあるときにそれが役に立たないのは確かだ」とバルテリ・ボッタスは語った。

「気を散らすものがあるけど、それを最小限に抑えようとする。そうだね、契約や余分な話や騒ぎで本当に簡単な状況ではないことが何度かあったと思う」

「トト(ヴォルフ)は、プレッシャーは僕にとって良いことだと思っている・・・一定期間のプレッシャーは良いし、より多くを得ることができると同意はするけど、F1の9年間で毎年契約上のプレッシャーを感じていれば、それは内側から心を食い始める」

「トトは、プレッシャーがダイヤモンドを作ると言っている。ある意味、それは本当だと思う。でも、限界もある。自分のウェルビーイングのためにそれを維持できる期間には限界がある」

「5年間、6か月以上考えることができないという同じような状況にあった。僕にとって、それはうまくかなかった」

「最初は間違いなく簡単だったけど、誰がシートに着くかについて毎年かなりの議論があったし、それは気を散らすものだったけどね」

「そして、ウィリアムズ時代にも多かれ少なかれ非常に似たような状況だったことを忘れないでおしい。契約には常に1年のオプションがあった。これまで基本的にそれがほぼ9年続いたけど、いつも長期的に考え、長期的に集中することはできなかった。今がその時だ。それは僕を幸せにさせている」

バルテリ・ボッタスが言うように、新しいチームであるアルファロメオF1とは3年契約を結んでいる。また、チーム代表のフレデリック・バスールとは2011年にGP3のタイトルを獲得した際にARTグランプリで仕事をしているため、すでにお互いをよく知っている。

「フレッドといくつかの良いチャットをした。F3とGP3で彼と一緒に働いていたし、僕たちは一緒にGP3タイトルを獲得した」とバルテリ・ボッタスは語った。

「彼はドライバーをよく理解している。もちろん、ホリデーモードのようになることはできない。ある程度のプレッシャーは必要だ!」

バルテリ・ボッタスは、今シーズンのそのプレッシャーが、近い将来を心配するのではなく、その機会に立ち向かうことに挑戦するという形でもたらされることを楽しみにしていると語る。

「実際、僕たちとって新しいチームだし、自分の専門知識と僕が持っているすべての知識を持ち込もうとすることは、本当にやる気を起こさせてくれるはずだ」とバルテリ・ボッタスは説明した。

「私がウィリアムズとメルセデスで積んだすべての経験は、本当に面白くてエキサイティングなものになるだろう。それは、僕たちが獲得したいポジションに到達しようとするプレッシャーになるだろう」

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / メルセデスF1 / アルファロメオF1チーム