ペーター・ザウバー
ペーター・ザウバーは、自らが1990年代初めに設立したF1チームの将来が深刻な危機にあることに怒りを表している。

BMWがF1撤退を発表した後、チームはカドバックに売却されたが、FIAは参戦権をロータスF1チームに与えたため、ザウバーチームは来年のグリッドを獲得できていない。

ザウバーチームが2010年に参戦するには、全F1チームが参戦枠を14チームに拡大する必要があるが、ウィリアムズはザウバーの申請を拒否。チームは、来年参戦するチームの計画が頓挫するのを待つしかない状態だ。

2010年の新規参戦枠は、USF1、カンポス、マノー、ロータスが獲得している。

BMWザウバーF1チームの20%の株式を所有し、コンサルタントを務めていたペーター・ザウバーは、F1の新チームの状況を“ジョーク”だと語る。

ペーター・ザウバーは、ザウバー・カドバックがドライバーを指名できず、スポンサーと契約を結べない一方で、新規参戦チームが出走しないかもしれないマシンを設計していることに「彼らは何も証明する必要がない上に、来シーズンの我々の計画を妨害している」と語る。

新規参戦チームの中でカンポスもザウバーチームのために参戦枠を拡大することに反対しているとされている。

ペーター・ザウバーは、実績のあるチームの将来が不安定な状況に置かれているのに、すぐに消えるかもしれない新チームがいることに腹を立てている。

「おそらく4チームはバーレーンにマシンを持ち込むだろう。しかし、2011年までに資金は尽きるだろうね」

現BMWザウバーF1チームは、最終戦アブダビGPのプレビューで、2010年も「ペーター・ザウバーのもとで」参戦を続けたいとしている。

また、現在のチーム代表を務めるマリオ・タイセンは、自身の将来の計画は2009年シーズン終了後に発表するとしている。

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カテゴリー: F1 / BMW / ザウバーF1チーム