2021年 第12戦 F1ベルギーGP:ピレリ 決勝レポート
悪天候のため、ベルギーGPはF1史上最短のレースとして成立し、ハーフポイントが適用された。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝し、ウイリアムズのジョージ・ラッセル、メルセデスのルイス・ハミルトンが続いた。

当初のスタートから3時間以上遅延後、全ドライバーがCinturatoブルー・フルウエットタイヤを装着してピットレーンから再スタートした。

気温14度、路面温度15度の豪雨のコンディション下、セーフティカー先導で3周を走行した時点で赤旗中断となり、レースはそのまま終了した。

レース週末の大半で雨天用タイヤが使用された。土曜日のフリー走行および予選もウエットコンディション下で行われた。レース週末を通して、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤは、確かな耐アクアプレーニング性能とともに、力強いパフォーマンスを示していた。

マリオ・イゾラ(ピレリF1およびカーレーシング責任者)
「残念ながら、雨が弱まることはなく、グリーンフラッグの下でレースを行うことができませんでした。主たる問題は視界の悪さです。フルウエットタイヤは、時速300kmでの走行時、毎秒85リッターの排水を可能にします。排水された水は後方へ飛ばされます。その結果、セーフティカーの後方で見られたような水しぶきが上り、ドライバーの視界が失われるような明らかに危険な状態が生じていました。また、今回のように高低差があるサーキットでは、アクアプレーニングの危険性を増大させる水溜りが、特定の場所に生じるリスクもあります。連戦となるオランダグランプリでは、天候の回復を祈りたいと思います」

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カテゴリー: F1 / F1ベルギーGP / ピレリ