F1アゼルバイジャンGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

アゼルバイジャンGP予選は、度重なる赤旗と突風、小雨が入り乱れる中で行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最後のアタックを決めてポールポジションを獲得した。
カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が暫定ポールを握る場面もあったが、最終的には0.5秒差で2番手。3番手には混乱の中で安定感を発揮したリアム・ローソン(レーシングブルズ)が入り、自身最高位となるトップ3に食い込んだ。
メルセデス勢はアンドレア・キミ・アントネッリが4番手、ジョージ・ラッセルが5番手と揃ってQ3をまとめ、レッドブル加入後自己最高の6番手を獲得した角田裕毅も存在感を示した。マクラーレンはランド・ノリスが7番手、オスカー・ピアストリはクラッシュで9番手に沈み、8番手にはルーキーのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)。一方で、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はクラッシュによりタイムを残せず10番手にとどまった。
1番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日のパフォーマンスには本当に満足しているし、フィニッシュラインを越えた時はとても楽しかった!もちろん、赤旗のせいでリズムをつかむのが難しくて、セッション全体を通して多くの中断があった。ここのラップをまとめ上げるのは本当に難しいし、限界まで攻めるのは簡単ではない。コンディションが予測不能だからミスをするのはとても簡単だ。Q1とQ2の走りにはとても満足していて、出るたびに良い感覚があり、マシンにも快適さを感じていた。Q3は待ち時間が長く、ミディアムかソフトかの選択も難しかったが、最終的には最後のラップにすべてがかかっていた。最後は新品のソフトを履いたけど、正直僕のお気に入りじゃなかったし、それが唯一残っていた新品タイヤだった。グリップレベルがどの程度か分からないまま攻め切らないといけなかったが、それでもラップを決めることができて、ポールを獲得できたのは大きな成果だった。明日に向けては、週末を通してロングランに満足しているので、同じようにポジティブな走りができることを願っている」
2番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「今日は素晴らしい努力ができたし、とても満足している!非常に難しい予選を完璧に実行できた。すべての判断をしっかりと決め、必要なときにとてもソリッドなラップをまとめ上げた。僕たちが積み重ねてきた進歩と、今日の結果を誇りに思うべきだと思う。ただ、週末はまだ終わっていない。明日はタフになるけど、自分には強いペースがあると完全に信じているし、素晴らしい結果を持ち帰るために全力を尽くす。さあ、やってやろう!」
3番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「今日は本当に素晴らしい日だった。僕が経験した中でも最もクレイジーな予選のひとつだったけど、周回数を最大化するために安全策を取ったのは正しい判断だったと思う。風のほうが雨よりも厄介な時があって、どこから吹いてくるか分からない。ラップごとに変わっていたけど、それでも攻め切った。すべてがうまくかみ合って、強い予選結果を得られて本当に嬉しい。明日は厳しいレースになるけど、素晴らしいポジションからのスタートだ。周りに誰がいるかは十分に分かっているけど、チーム一丸となって懸命に戦い、ポジションを守るつもりだ」
4番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「今日の予選は本当に難しかった!風が強く吹いていたし、雨も降っていたから、特に白線の部分は氷のように感じられた。どれだけプッシュするか、いつプッシュするかの判断が本当に難しかったし、赤旗のせいでそれがさらに複雑になった。通常なら予選ではリズムをつかみたいけど、それは今日は不可能だった。最後の走行ではミディアムを選んだんだけど、路面が冷えて滑りやすい状況で十分に温度を入れられなかった。最終コーナーでは突風に煽られて数コンマを失った。もしそれがなければフロントローに並べたと思う。それは残念だけど、明日もまだ良いスタートポジションだし、トップ3を争えることを期待したい」
5番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「とても慌ただしい予選だった。P5は今日達成できた最大の結果ではないかもしれないけど、それでも明日に向けては堅実なスタートポジションだ。難しいコンディションで他のドライバーたちが苦戦しているのを見ると、この位置からスタートできるのはより重要になる。強風や小雨だけじゃなく、Q1で初めてミディアムを試したこともチャレンジだった。そのタイヤは最初の2セグメントを通過するのには役立ったけど、路面温度が下がり雨が増えたことで、最終的にはソフトを選んだ。それは正しい決断だったと思うけど、僕たちは早めにアタックしたから路面がまだ滑りやすかった。個人的にも今週末は100%の体調じゃなかったから、それも大変さを増した。でも今夜休んで明日は強さを取り戻し、表彰台争いに加わりたい」

6番手:角田裕毅(レッドブル)
「今日はチームでの自己最高の予選結果になりましたし、本当にポジティブだと思っています。僕たちが正しい方向に進んでいることを示せたのは嬉しいです。セッションは本当にカオスでしたが、全体を通してクリーンにまとめられたのは良かったです。バクーはいつも特別で、ほんの数ミリの差で結果が変わりますし、黄旗や赤旗のリスクも常にあります。さらに今日は風とも戦わなければならなくて、それを克服するのは大変でした。Q1からはすべてのラップを生かして競争力を保てましたし、それはとてもポジティブでした。Q3の最後のラップでは参照できるラップがなかったので、まとめるのは難しかったですが、それでも6位という結果には満足しています。チームと僕自身はパフォーマンスを改善するために一生懸命取り組んできましたし、マシンに加えた変更は間違いなく役立っています。シミュレーターでもかなり努力してきていて、その成果が少しずつ見えてきていると思います。明日はハードな戦いになると思いますが楽しみにしていますし、プラクティスでのロングランも有望でしたので、この週末ここまで積み上げてきたものをしっかり生かしていきたいです」
7番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「とても難しいセッションだった。特に最後はラップが乱れてしまって、十分な結果を出せなかった。少し雨もあって路面状況が難しく、どれだけリスクを取るべきか分からなかったけど、今回はうまくいかなかった。明日に向けてはペースが良さそうだから、今日失ったポジションを取り戻すために懸命に戦う」
8番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「今日は本当に難しかったけど、チームにとっては素晴らしい結果だ。セッション全体を完璧にマネージできたんだけど、最後のラップの最終コーナーで縁石に強く乗りすぎてしまい、0.8秒を失った。限界まで攻めながらコース上にとどまることが主な目標だった。マシンは信じられないくらい速かったし、赤旗の後にもう一度走りたかったけど、ミスをしてしまった。もっと上を狙っていたから少し残念だけど、まだ明日はポイントを取れる良いポジションにいる。すべてはこれからだ」
9番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「予選の終わり方は残念だった。少し攻めすぎて、その代償を払ってしまった。マシンの感触は良かったし、ポールを争える位置にいたから本当に残念だ。でも僕たちにはまだ十分な速さがあるし、それを最大限に引き出すチャンスはたくさんある。明日どうなるか見てみよう」
10番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日はミディアムが最適なコンパウンドだと賭けたけど、Q3の序盤に気温が下がり小雨が降ったことで、タイヤを適切なウィンドウに入れるのが難しくなった。あのコーナーでオーバーアタックしてしまって、グリップがなく、ミスをしてしまった。今日は僕たちだけでなく他のドライバーも同じように不利な側に回ってしまった。だから明日はベストを尽くして前に戻れるように戦うしかない」
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