岩佐歩夢 RBでのF1日本GPフリー走行1出走に「ワクワクしています」
岩佐歩夢が、2024年F1第4戦日本GPの公式イベント『F1 Tokyo Festival 2024』に出演。RB・フォーミュラワン・チームから出走するフリー走行1回目に「ワクワクしています」と語った。

ホンダとレッドブルの両方の育成ドライバープログラムに参加する岩佐歩夢は、ダニエル・リカルドに代わって4月5日(金)に鈴鹿サーキットで行われる日本GPのFP1セッションに出走する。

FP1の出走は数週間前に電話で伝えられたという岩佐歩夢は、いつ乗ってもいいように準備していたと語る。

「今回に向けてではなく、単純にいつ呼ばれてもいいように、いつ乗ってもいいようにフィジカル面含め、シミュレーターなどでずっと準備はしてたので、このタイミングというのはビックリはしましたけど、すぐに切り替えて準備をここまでやってきました」と岩佐歩夢はコメント。

F1デームでの仕事について「基本的にはシミュレーターのドライブがメインでやっている」と岩佐歩夢は説明。

「イギリスにシミュレーターがあるので、ミルトン・キーンズのシミュレーターに乗って、FP1の前後、FP2の後、特に金曜日はずっと走ってます。オーストラリアも乗っていたんですけど、イギリス時間夜中1時半から目をこすりながら走ってました」

「ファククリーのオペレーションルームにすごい人数のエンジニアがリアルタイムで控えている状態で、そういったちょっとしたことが結果に大きな差が出てしまうので、シミュレーター作業が大事になっているのも今のF1だと思います」

「正直、シミュレーター作業を担当し始めた頃は、本当にこんなのが実車に活きてくるの?と疑いが若干あったんです。でも、ビックリするほどリンクする部分があって、アブダビで自分でドライブしていてもそうでしたし、結構似ている部分がありましたし、クルマに対してもこういう風に使えるんだな新たな発見もありました」

また、ビザ・キャッシュアップRBのVCARB 01とレッドブル RB20の両方をシミュレーターで乗ったことのある岩佐歩夢は、レッドブルのマシンはシミュレーターでも「速い」と語った。

一方、実車での走行の準備としてはの心配は「雨だけですね」と岩佐歩夢は笑う。

「雨が降ると、鈴鹿の雨は世界のなかでも結構危ないと言われていて、ビザ・キャッシュアップRBのメンバーとも話したんですけど、天気が危ないんだよねと言う話をしたら、フフッと笑われました」

「ワクワクしています。去年はレッドブルの方に帯同していて、週末はお勉強という形で鈴鹿に行っていたんですけど、やっぱり現地での迫力と盛り上がり、ファンの方々の盛り上がりを見て、あそこで走れるんだと、今、ちょっとずつ実感してきているところです。今週末、実車で走るのを本当にワクワクしています」

FP1の仕事や目的については「今回はルーキーでFP1に乗るわけなので、ガンガン攻めるというのはプランにはあまりないんですが、そうはいっても、レーシングドライバーとしてある程度のスピードで走って、チームとしてデータを取ることが一番大事です」と語った。

「大きなアップデートだけでなく、細かなテストは毎回積み重ねているので、FP1の走り出しはデータを取ることが大事になるし、そのランをこなして、今のF1カーに慣れていくのが大きなポイントとかと思います」

「FP1で乗るヤングドライバーは基本まずクルマを壊しちゃいけないので、4~5秒落ちというリザルトになりがちだと思うんですね。だから、自分が1秒以内にとかはあまり考えずに、自分のできるパフォーマンスを最大限に出し切るということに集中したいです。それが結果的に2~秒落ちだとしても、チームにとって最大限の仕事ができればと思います」

「シミュレーターでやっているパフォーマンスも評価してもらってのFP1採用だと思うので、シミュレーターでやっていることをしっかりリアルでできれば評価してもらえると思っています」

岩佐歩夢が考えるF1ドライバーになるために大切なものとは?

「速くて当たり前。速さがなければトップでは戦えない。どんな状況であっても自分の最大限のパフォーマンスを出せるかどうかだと思うます」と岩佐歩夢は語る。

「マシンが本来のパフォーマンスを発揮できないときでも、そのときの最大限のポテンシャルを引き出すのが今のF1で大切なポイント。ドライバーとして100%のパフォーマンスを出せるかどうかが最大限のポイントだと思います。」

今回のフリー走行1回目では角田裕毅とともに日本人ドライバーが同じコースでF1マシンを走らせるというシチュエーションが実現する。

角田裕毅について質問された岩佐歩夢あh「シミュレータで走ってますが、シミュレーターと実車とデータの比較をしていくと、ああいった精度の高いドライビングというところは、F1ドライバーでもできる人とできない人もいると思うんですね」とは語った。

「レーシングドライバーは100%プッシュするわけですが、風やコンディションの変化でミスをすることもあります。そのミスを最小限を抑えて、最大限のパフォーマンスを引き出せるかというのが繊細なところなんですが、さらに研ぎ澄まされているのがF1ドライバーだと思います」

「限界値でずっと走らせるというところで、吸収できる部分はあると角田選手から感じています」

鈴鹿サーキットの魅力については「僕にとって世界一楽しいサーキット」と岩佐歩夢は語る。

「凄い難しいんです。どんだけ走っても難しい。その難しさが楽しさに変わるというか、どこまで行っても詰めれる部分があるのが、鈴鹿にしかない魅力だと思います」

「マシンを詰めていくときに、高速、低速、逆バンクといいろんなキャラクターのコーナーがあって、どういって詰めていくかの難しさもある。どのチームが最大限のパフォーマンスを発揮できるかは週末が始まってみなければわからないというのが鈴鹿の面白さだともいます」

ファンに対して対してどのような応援をしてほしいかと質問された岩佐歩夢は「まず僕側が感動すると思うんですよ」と笑った。

「流石に全コーナーでお客さんがびっしりいるという状況で走ってことはないので、そこがすごく楽しみですし、手を振り返したいんですが、できないので、心の中で振り返して、いい走りをお見せしたいです」

「間違いなく、一つの大きなポイントとというか、ひとつのステップになると思います。またこの先に進んでいかないと言う気持ちがさらに強くなると思うので、吸収して、成長できる一日になると思うので、全力で挑みたいと思います」

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カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / F1日本GP / ビザ・キャッシュアップRB