F1オーストラリアGP直前に航空網混乱 中東情勢悪化で2000人が緊急移動

ドーハやドバイを含む主要空港ハブは一時的に空域を閉鎖。
これにより、メルボルンへ向かう各チームや関係者は急きょ移動ルートの再編を迫られている。現在およそ2000人のF1関係者が移動中であり、多くはプレシーズンテスト後もバーレーンに滞在していた。
シンガポールや香港経由の代替ルートには需要が集中し、一部はパースへ直行した後にオーストラリア国内で乗り継ぐ対応を取っていると報じられている。
FIAの広報担当者は次のように述べた。
「今後3戦はオーストラリア、中国、日本で開催されるため、影響地域ではない。影響を受ける世界選手権のラウンドは数週間後に予定されている。我々は常にこうした状況を注意深く監視し、関係当局と連携している」
バーレーンGP(4月12日)とサウジアラビアGP(4月19日)は、情勢が不安定なまま推移すれば影響を受ける可能性がある。シーズン終盤にはカタール(11月29日)とアブダビ(12月6日)も控えている。
予定されていたピレリのバーレーンでの2日間のウエットタイヤ開発テストは、直前で中止となった。
ピレリは声明で次のように説明している。
「本日および明日に予定されていたバーレーン・インターナショナル・サーキットでのウエットコンパウンド開発テストは、国際情勢の進展を受けた安全上の理由により中止となった」
「現在マナーマに滞在しているピレリの全スタッフはホテルで安全を確保している。同社は可能な限り早期にイタリアおよび英国へ帰還できるよう手配を進めている」
報道によれば、イランのミサイルの一発はサヒール・サーキットから約20キロの地点に着弾したとされる。
中止となったタイヤテストに参加予定だったニック・デ・フリースやフレデリック・ベスティも、空域閉鎖の影響で直ちに出国できなかった。
フェラーリはシンガポールで給油を行うチャーター便を手配し、関係者を時間通りメルボルンへ到着させた。他チームも同様の緊急対応策を講じている。
フォーミュラ2は特に影響を受けている。F1よりも物流体制が脆弱であることから、湾岸地域の空港で貨物が足止めされているとの報告があり、3月6日の走行開始前に機材がオーストラリアへ到着しない懸念も出ている。
ロシア人解説者アレクセイ・ポポフはこう警告した。
「中東が落ち着くことを願っている。しかし今の状況では、あの地域でレースが行われない可能性もあるように見える」
アブダビでは、ヤス・マリーナ・サーキット周辺で迎撃に伴う防空システムの作動が確認されたとの住民報告もある。
今回の危機は、近年拡大を続けてきたF1の中東展開に改めて光を当てる形となった。数日前、F1最高経営責任者のステファノ・ドメニカリは同地域での4戦開催について次のように擁護していた。
「これらの国々における我々のビジネスの成長は他に類を見ない。利益は相互的なものだ」
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