アウディ ル・マン
2015年シーズンは、FIA世界耐久選手権WECの史上はじめて、4大マニュファクチャラーが世界チャンピオンを目指してしのぎを削る展開となっている。

アウディは、初戦シルバーストン、第二戦スパ・フランコルシャンと優勝を飾り、2012年、2013年に続き、3回目のシリーズ世界タイトル獲得に向けて邁進している。そして、シーズン最大のイベントとなる6月13日‐14日開催のル・マン24時間レースにむけて、アウディは2000年の初優勝以来、通算14回目となる総合優勝を獲得すべく、全力を尽くしている。

アウディスポーツはさらなる進化を遂げたAudi R18 e-tron quattroでレースに臨む。

アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「私たちアウディは、2006年のディーゼルエンジン車における初めての総合優勝獲得を始め、ハイブリッドシステム搭載車による唯一の優勝経験ブランドであるなど、ル・マンにおいての技術革新を継続してきました。Audi R18 e-tron quattroは、2012年以来の無敗記録を更新し、この記録を伸ばすため、私たちはあらゆる準備を尽くし2015年のル・マンに臨みます」と述べた。

Audi R18 e-tron quattroは、ハイブリッドシステムとエアロダイナミクスに加え、タイヤのマネージメントについても積極的な技術検討が行われ開発されている。エンジニアは、これまでの開発を経て、減速時に回収されるエネルギーの量を2倍に引き上げ、現在のル・マンでの2メガジュールから、4メガジュールとなった。フロントアクスルに搭載されるモーターの出力は、昨年比17%も向上し、200kW(272hp)となっている。

アウディの新型ハイブリッドシステムは、大会レギュレーションに準じた低燃費のディーゼルエンジンと連動している。V6 TDIエンジンの燃費はこれまでより2.5%向上しているが、これによってデメリットを総合的に克服することで、出力を410kW (558hp)にまで引き上げ、ハイブリッドシステム全体での出力は610kW (830hp)にまで向上している。エアロダイナミクスも、入念に開発されている。アウディのエンジニアは、タイヤパートナーのミシュランと共同開発し、2015年モデルではタイヤへの負担の軽減、最適なラバーパフォーマンスの発揮、そして燃費への貢献を最大減に高めることに成功している。

トータル9回という、ル・マン優勝最多記録を持つトム・クリステンセンの引退を受けて、アウディチームのドライバーラインアップも若干の変更が行われている。

昨年のル・マン優勝および2012年の世界チャンピオントリオであるマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組は、6年連続で同じチームを組んで7号車で出場する。2013年の世界チャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシとロイック・デュバルは今年、過去3度のアウディでのル・マン出場経験を持つオリバー・ジャービスとトリオを組んで8号車で出場する。

アウディスポーツ チームヨーストは、前回のスパ・フランコルシャン6時間に続き、ル・マン24時間レースにも3台目のマシンを投入して闘う。この9号車は、昨年同様のフィリップ・アルバカーキとマルコ・ボナノミに加え、フォルクスワーゲングループの一員としてニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャンの24時間レースで優勝し、アウディLMPプログラムに加入したレネ・ラストが今年から参加し、ドライブする。

予選は、6月10日(水)11日(木)に実施、その結果によりスターティンググリッドが決定される。決勝は6月13日(土)の15時にスタート、24時間の過酷なレースが戦われる。

なお、アウディ ジャパンでは「ル・マン24時間レース 2015」開催中、Audi Forum Tokyo 2F Audi Caféにてオールナイト観戦を実施する。詳細は以下。

Audi Café 特別営業時間ならびにLIVE映像放映時間:
6月13日(土)オープン 22:00 – 6月14日(日)17:00
※Caféエリアのみの運営となり1F / 2Fショールームはクローズとなります。
※営業時間が変更になる場合がございます。


アウディ ル・マン

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カテゴリー: F1 / アウディ / ル・マン24時間レース