アウディ、予選トップ3を独占 (ル・マン24時間レース)
アウディは、ル・マン24時間レースの予選で1-2-3位を獲得。ハイブリッドマシンがフロントローを独占するという90年に渡るル・マンの歴史の中で初の快挙を成し遂げた。
昨年のル・マンでハイブリッドカーによる史上初優勝を飾ったアウディのマシンは、2日間に渡って行われた今年の予選でも、全長13.629kmのコースを舞台に類い希なるパフォーマンスを発揮し、TDIエンジンとquattroドライブの優秀性をあらためて証明した。
熾烈な闘いを制してポールポジションを獲得したのは、ゼッケン2号車のアウディ R18 e-tron quattro。予選最速タイムの3分22秒349(平均速度242.5km/h)は、ロイック・デュバルが19日のナイトセッションで記録。翌20日の予選が終了してもこの記録が破られることはなく、ポールポジションが確定した。
トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュとチームを組むデュバルにとってル・マンでのポールポジション獲得は初めての経験であり、アウディとしては合計8回目となる。ちなみにアウディは、2000年、2001年、2002年、2004年、2006年、2011年、そして2012年に、フロントローを独占している。
予選2番手を獲得したアウディ R18 e-tron quattroを駆るのは、昨年の優勝トリオ、マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ。それまで雨に濡れていた路面が徐々にドライコンディションに変化した20日夜の最終セッションで、わずかしかないチャンスを逃さずアタックしたアンドレ・ロッテラーが3分23秒696のタイムを記録し、それまでの3位から2位に浮上した。
ル・マン初参戦のルーカス・ディ・グラッシ、マルク・ジェネ、オリバー・ジャービス組のゼッケン3号車は、20日のセッションでマルク ジェネが出した3分24秒341により、予選3位を獲得した。
今年の予選は、何度も事故による赤旗中断に見舞われたうえに、路面がドライコンディションになる機会が少なかったが、アウディチームは3台のアウディ R18 e-tron quattroを最適にセットアップさせた。
決勝レースは6月22日の午後3時(現地時刻) にスタート。22日の朝には、45分間のウォームアップ走行が行われる。レースの模様は、ユーロスポーツを始めとする27チャンネルで、ライブまたはそれに準じた放送が行われる。3台のアウディ R18 e-tron quattroからのオンボード映像を含むライブストリームをwww.audi-motorsport.comが配信する他、www.lemans-tv.comでも観戦出来まる。さらに、ツイッター@アaudi_Sportでは、ライブティッカーを配信する。
この他に、21日の14時(現地時刻)からは、www.audimedia.tvが、アウディのプレスカンファレンスの模様を配信する。
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
「最高の状況でレースをスタートすることが出来ます。特別なことをしたわけではなく、通常の準備作業の積み重ねの結果、3台すべてがファステストラップを出せたことに価値があると感じています。これはチーム全体がベストを尽くしたということであり、ドライバー全員がマシンに100%満足しているということに他なりません。1-2-3グリッドの獲得は、レースを有利にしてくれる要素ではありますが、ここはル・マンです。チーム全員で気を抜くことなく臨みます」
クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
「予選結果は、チームの素晴らしい仕事ぶりを証明しています。しかし、我々の目標は予選で好成績を残すことではなく、レースに勝つことです。我々は、予選結果に満足せず、するべきことの洗い出しと入念な準備をさらに行って、レースに臨むつもりです」
ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター)
「雨によるセッション中断が続いた今日は、昨日にも増して混乱した状況でしたが、昨日の夜ほぼ徹夜で行った作業の甲斐があり、より良い結果を出すことが出来ました。ドライバーは全員、素晴らしいマシンだと言ってくれ、昨日より向上したマシンのバランスに満足してくれました。ル・マンでは予選の結果はさほど重要ではありませんが、本戦に向けたマシンバランスの向上は、何よりの好材料だと思っています」
ロイック・デュバル (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
「昨日のうちにポールポジション獲得タイムを出せて良かったと思っています。ポールポジションを獲ったことで、年間チャンピオン獲得の可能性も向上しました。ル・マンの様な長距離レースではさほど意味がないとは言われますが、レースをポールポジションからスタートするに越したことはありませんので、とても嬉しく思っています。実は、昨日の時点でマシンのバランスに不安があったのですが、今日になって、かなり改善されました。今日の予選終了間際になると、路面コンディションが昨日より良くなっていたので、誰かにタイムを逆転されてしまうのではないかと心配もしていましたが、無事にポールポジションからスタート出来ることになりました。すべてが計画通りに上手く運んだことに、とても満足しています」
トム・クリステンセン (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
「1-2-3グリッド独占なんて、これ以上は望めない最高の結果です。昨晩、ロイック(デュバル)が最高のタイムを記録してくれた後、我々は本戦に向けてのセットアップに集中していました。その結果、とても満足のいく仕上がりになりました。しかし、ここで気を抜かずに、さらなる準備をチーム全員で調えています。今年もまた優勝するためには、この速さを保ったまま24時間を走り続けられる、ハードなマシンが必要になるからです」
アラン・マクニッシュ (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
「チーム全員を褒め称えたいと思います。我々はここ数週間、大まかな準備しか進められませんでしたが、今日になって、1-2-3グリッド獲得という、これ以上ない成果を挙げることが出来ました。予選結果が良かっただけでなく、レース本番に向けての最高のセットアップにも成功しました。19日の予選で、ロイック(デュバル)はかなり荒れた路面にも関わらず、驚異的なタイムを叩き出しました。あの走りは歴史に残るものだったと思っています。そして今日のセッションで、トム(クリステンセン)と私が非常に快適なセットアップが出来たことにも非常に満足していますが、ル・マンは24時間という長いレースですので、いつもの様に気を緩めることなく臨みます」
カテゴリー: F1 / アウディ / ル・マン24時間レース
昨年のル・マンでハイブリッドカーによる史上初優勝を飾ったアウディのマシンは、2日間に渡って行われた今年の予選でも、全長13.629kmのコースを舞台に類い希なるパフォーマンスを発揮し、TDIエンジンとquattroドライブの優秀性をあらためて証明した。
熾烈な闘いを制してポールポジションを獲得したのは、ゼッケン2号車のアウディ R18 e-tron quattro。予選最速タイムの3分22秒349(平均速度242.5km/h)は、ロイック・デュバルが19日のナイトセッションで記録。翌20日の予選が終了してもこの記録が破られることはなく、ポールポジションが確定した。
トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュとチームを組むデュバルにとってル・マンでのポールポジション獲得は初めての経験であり、アウディとしては合計8回目となる。ちなみにアウディは、2000年、2001年、2002年、2004年、2006年、2011年、そして2012年に、フロントローを独占している。
予選2番手を獲得したアウディ R18 e-tron quattroを駆るのは、昨年の優勝トリオ、マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ。それまで雨に濡れていた路面が徐々にドライコンディションに変化した20日夜の最終セッションで、わずかしかないチャンスを逃さずアタックしたアンドレ・ロッテラーが3分23秒696のタイムを記録し、それまでの3位から2位に浮上した。
ル・マン初参戦のルーカス・ディ・グラッシ、マルク・ジェネ、オリバー・ジャービス組のゼッケン3号車は、20日のセッションでマルク ジェネが出した3分24秒341により、予選3位を獲得した。
今年の予選は、何度も事故による赤旗中断に見舞われたうえに、路面がドライコンディションになる機会が少なかったが、アウディチームは3台のアウディ R18 e-tron quattroを最適にセットアップさせた。
決勝レースは6月22日の午後3時(現地時刻) にスタート。22日の朝には、45分間のウォームアップ走行が行われる。レースの模様は、ユーロスポーツを始めとする27チャンネルで、ライブまたはそれに準じた放送が行われる。3台のアウディ R18 e-tron quattroからのオンボード映像を含むライブストリームをwww.audi-motorsport.comが配信する他、www.lemans-tv.comでも観戦出来まる。さらに、ツイッター@アaudi_Sportでは、ライブティッカーを配信する。
この他に、21日の14時(現地時刻)からは、www.audimedia.tvが、アウディのプレスカンファレンスの模様を配信する。
Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
「最高の状況でレースをスタートすることが出来ます。特別なことをしたわけではなく、通常の準備作業の積み重ねの結果、3台すべてがファステストラップを出せたことに価値があると感じています。これはチーム全体がベストを尽くしたということであり、ドライバー全員がマシンに100%満足しているということに他なりません。1-2-3グリッドの獲得は、レースを有利にしてくれる要素ではありますが、ここはル・マンです。チーム全員で気を抜くことなく臨みます」
クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
「予選結果は、チームの素晴らしい仕事ぶりを証明しています。しかし、我々の目標は予選で好成績を残すことではなく、レースに勝つことです。我々は、予選結果に満足せず、するべきことの洗い出しと入念な準備をさらに行って、レースに臨むつもりです」
ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター)
「雨によるセッション中断が続いた今日は、昨日にも増して混乱した状況でしたが、昨日の夜ほぼ徹夜で行った作業の甲斐があり、より良い結果を出すことが出来ました。ドライバーは全員、素晴らしいマシンだと言ってくれ、昨日より向上したマシンのバランスに満足してくれました。ル・マンでは予選の結果はさほど重要ではありませんが、本戦に向けたマシンバランスの向上は、何よりの好材料だと思っています」
ロイック・デュバル (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
「昨日のうちにポールポジション獲得タイムを出せて良かったと思っています。ポールポジションを獲ったことで、年間チャンピオン獲得の可能性も向上しました。ル・マンの様な長距離レースではさほど意味がないとは言われますが、レースをポールポジションからスタートするに越したことはありませんので、とても嬉しく思っています。実は、昨日の時点でマシンのバランスに不安があったのですが、今日になって、かなり改善されました。今日の予選終了間際になると、路面コンディションが昨日より良くなっていたので、誰かにタイムを逆転されてしまうのではないかと心配もしていましたが、無事にポールポジションからスタート出来ることになりました。すべてが計画通りに上手く運んだことに、とても満足しています」
トム・クリステンセン (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
「1-2-3グリッド独占なんて、これ以上は望めない最高の結果です。昨晩、ロイック(デュバル)が最高のタイムを記録してくれた後、我々は本戦に向けてのセットアップに集中していました。その結果、とても満足のいく仕上がりになりました。しかし、ここで気を抜かずに、さらなる準備をチーム全員で調えています。今年もまた優勝するためには、この速さを保ったまま24時間を走り続けられる、ハードなマシンが必要になるからです」
アラン・マクニッシュ (アウディ R18 e-tron quattroゼッケン2号車)
「チーム全員を褒め称えたいと思います。我々はここ数週間、大まかな準備しか進められませんでしたが、今日になって、1-2-3グリッド獲得という、これ以上ない成果を挙げることが出来ました。予選結果が良かっただけでなく、レース本番に向けての最高のセットアップにも成功しました。19日の予選で、ロイック(デュバル)はかなり荒れた路面にも関わらず、驚異的なタイムを叩き出しました。あの走りは歴史に残るものだったと思っています。そして今日のセッションで、トム(クリステンセン)と私が非常に快適なセットアップが出来たことにも非常に満足していますが、ル・マンは24時間という長いレースですので、いつもの様に気を緩めることなく臨みます」
カテゴリー: F1 / アウディ / ル・マン24時間レース