アストンマーティンF1 AMR26Bに予算集中も不安の声「厳しい状況になる」

そんななか、かつてチーム代表を務めたオトマー・サフナウアーが、チーム内部から伝わってくる情報について言及。ベルギーGPで投入が見込まれる大型アップデートについて、厳しい見通しを示した。
アストンマーティンは大型改良版に開発を集中
アストンマーティンは今季序盤、小規模なアップデートを段階的に投入するのではなく、大規模改良版マシンの開発にリソースを集中させてきたとみられている。
サフナウアーは『High Performance Racing Podcast』で次のように語った。
「彼らはシーズン序盤から、小さなアップグレードをレースごとに投入するつもりはないと言っていた」
「フェラーリやメルセデスが行っているようなアップデートだ。メルセデスはカナダで投入し、さらに追加の改良も予定している」
「しかし彼ら(アストンマーティン)はそうしないと言った。おそらく予算上限の資金を大規模なBスペック車に集中させるためだろう」
現在の計画では、ベルギーGPで投入されるとみられるAMR26Bが後半戦の巻き返しの切り札となる。
内部から聞こえる不安な声
しかしサフナウアーによれば、その大型アップデートにも楽観論は広がっていないという。
「スパで何が起きるか見てみよう。しかし、私が内部から聞いている限りでは厳しい状況になるだろう」
具体的な内容については明かさなかったものの、チーム内部ではアップデートだけで現状を劇的に改善することは難しいとの見方もあるようだ。
一方、元フェラーリのレースエンジニアであるロブ・スメドレーは、判断を下すのはまだ早いと語った。
「私たちはこの大規模アップデートを待っているところだ」
「彼らには疑う余地なく優秀な人材がいる。6週間後のベルギーで答えが見えるだろう」

クラック「全員が決定を支持している」
アストンマーティンの苦戦については、最高サーキット責任者のマイク・クラックも危機感を隠していない。
フェルナンド・アロンソはモナコGPでセルジオ・ペレスのペナルティによる繰り上がりで1ポイントを獲得したのみで、ランス・ストロールはいまだ無得点。チーム全体に重い空気が漂っていることを認めている。
「これは全員に重くのしかかっている。ガレージでもそれを感じるし、とりわけドライバーたちにも感じられる。非常に難しい状況だ」
それでもクラックは、エイドリアン・ニューウェイ主導の開発方針を全面的に支持している。
「強力なリーダーがいて、そのタイミングでアップグレードするという決定が下された。我々全員がその決定にコミットしなければならない」
「アップグレードを待ちながら時間を過ごすだけでは意味がない。今のマシンにも改善できる部分は多く残っている」
ベルギーGPが今季の試金石に
アストンマーティンはホンダとの新パワーユニット体制初年度に苦戦しているが、チーム内では夏休み前後の反攻に期待がかかっている。
しかしサフナウアーが伝えた内部情報が事実であれば、AMR26Bが即座に上位争いへ復帰させるほどの効果を発揮する保証はない。
AMR26Bはアストンマーティンの2026年シーズンを左右するだけでなく、2027年へ向けた開発方針の正しさを測る重要な一戦となりそうだ。
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