アストンマーティンF1大改修 ニューウェイがAMR26Bに残すのはフロントサスのみ

フェルナンド・アロンソがモナコGPで獲得した1ポイントにより辛うじてキャデラックを上回っているものの、バルセロナ・カタルーニャGPでは最後列を独占するなど、アストンマーティンの苦戦は明白となっている。
ハンガリーGP投入予定の大型アップグレード
Motorsport ITによると、アストンマーティンは当初予定されていたベルギーGPではなく、夏休み前最後のハンガリーGPで大型アップグレードを投入する見通しだ。
このアップグレードは単なる改良版ではなく、チーム内では「新シーズンの始まり」と見なされるほど大規模なものになるという。
アストンマーティンはシーズン序盤から小規模なアップデートを積み重ねるのではなく、一度に大きく性能を変える“ビッグバン方式”を選択した。そのため、現在はポイント争いよりも将来の競争力回復を優先している状況だ。
報道では、現時点でトップチームとの差は約4秒と推定され、その原因はパワーユニットとシャシーが半々だと分析されている。
ニューウェイが認識したシャシーの根本問題
開幕当初、エイドリアン・ニューウェイは主にホンダ製パワーユニットの遅れが不振の原因であるとの見方を示していた。
しかしシーズンが進むにつれ、問題はエンジンだけではないことが明らかになった。
特にパワー依存度が低いモナコGPでアストンマーティンが予選最下位を独占したことは、車体側にも深刻な欠陥が存在することを示す決定的な証拠になったとされる。
その結果、ニューウェイは現行マシンの設計をほぼ全面的に見直す方針を固めたという。

唯一残されるのはフロントサスペンション
報道によれば、ニューウェイが次期仕様車へ引き継ぐ予定なのはフロントサスペンションのみだ。
それ以外の部分については完全に刷新される見込みで、実質的には別のマシンになるとみられている。
ニューウェイのアストンマーティン加入が2025年3月までずれ込んだことや、ホンダ側の開発体制再編による遅れも重なり、2026年マシンは十分な準備期間を確保できなかったとされる。
ホンダPUにもADUOによる救済措置
一方でホンダにも改善の余地は残されている。
2026年から導入されたADUO(性能均衡調整制度)により、ホンダは2段階の開発トークン使用が認められている。
当初は最大支援枠の対象になる可能性も報じられていたが、FIAはホンダの性能不足がそこまで大きくないと判断し、より上位の救済措置は認めなかった。
それでも2回のアップグレード機会を得ており、ハンガリーGPまでに最初の改良版が投入されるかが注目される。
アロンソが「後半戦から新しいシーズンが始まる」と語っているように、アストンマーティンとホンダにとって真の勝負は夏以降になるのかもしれない。
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