ニューウェイの“誇張”逆効果 FIAがアストンマーティン・ホンダF1救済を拒否
アストンマーティンとホンダが抱えるパワーユニット問題をめぐり、FIAが即時の救済措置に動く気配はないと報じられた。報道では、エイドリアン・ニューウェイが問題の深刻さを強調して早期対応を促そうとしたものの、FIAの判断には大きな影響を与えなかったとされている。

アストンマーティンはシーズン序盤から厳しい状況に置かれており、ホンダ製パワーユニットのさまざまな問題によって出遅れを強いられているという。

うしたなか、次戦F1日本GPが行われる鈴鹿で、ホンダが最初の本格的な改善策を投入する可能性も伝えられている。

FIAはADUO前倒し適用に即応せず
アストンマーティンはホンダとの関係において難しい立場に置かれているとされる。パワーユニットに発生している数々の問題が、開幕からチームを苦しい状況に追い込んでいるという。

そのなかで報じられたのは、エイドリアン・ニューウェイの対外的な発言が、チーム内部でも波紋を広げているという点だ。アストンマーティン内には、ニューウェイのコメントがホンダとの関係を悪化させたと見る向きもあるとされた。

さらに記事では、流れを変えるためにアストンマーティンがエイドリアン・ニューウェイに代えてジョナサン・ウィートリーをチーム代表に据えたとも伝えている。一方で、ニューウェイがFIAに働きかける形で問題の大きさを“誇張”し、ADUOの早期適用を引き出そうとした試みは、思惑通りには進まなかったという。

英オートスポーツ誌のアンドリュー・ギャリソンの情報として、次のように報じられている。

「エイドリアン・ニューウェイはメルボルンで、ホンダの問題を誇張して見せることでADUOの早期適用を引き出そうとしたようだが、これはほぼ無視され、FIAもホンダに対してADUOを承認する即時の兆候を示さなかった」

「ただし、FIAは2戦の中止を受けて、ADUOの初回適用を早めることを検討しているようだ。私はそれは合理的な措置だと思う」

報道によれば、FIAがアストンマーティンの問題に対して直ちにADUOを認める兆候は見られないという。ただ、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止を受け、制度全体の初回適用時期を前倒しすることについては検討が進んでいるようだ。

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

鈴鹿でホンダが“最初の本格対応”に動く可能性
この判断はアストンマーティンにとって大きな痛手になり得るが、次戦のF1日本GPでは状況が変わる可能性もあるようだ。

同じくギャリソンは、ホンダおよびアストンマーティンの関係者筋の話として、ホンダが鈴鹿でパワーユニットに大きな改善を持ち込む見通しだと伝えている。

「さくらの施設とシルバーストンをよく知るベテランたちから、ホンダの最初の本格的な一手は母国GPの鈴鹿になる見込みだと聞いている」

「もしそうなら心強い。一方で、ニューウェイやシャシー側のチームが、たとえ2〜3センチでも余裕を持たせるようなパッケージ変更をホンダのパワーユニットに対して行ったという話は聞こえてきていない」

もっとも、このホンダ側の見通しがどこまで正確なのかはまだ不透明だ。記事では、ホンダは中国GP前にもパワーユニット問題への対策を約束していたものの、それは実現しなかったとしている。

実際に、上海でのフェルナンド・アロンソのオンボード映像は、チームが抱える振動問題の深刻さを映し出していたとも報じられた。

鈴鹿はホンダにとってホームレースであり、ここで大幅な改善を実現できるかどうかは、アストンマーティンの2026年シーズン序盤を左右する大きな焦点になりそうだ。

Source: F1 OVERSTEER

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1 / FIA(国際自動車連盟)