アストンマーティンF1 「AMR23には“抜け穴”を利用したイノベーション」
アストンマーティンF1は、エンジニアが技術規則の小さな抜け穴を特定したおかげで、2023年F1マシン『AMR23』には「いくつかの巧妙な革新」が搭載されると述べた。

アストンマーティンF1は、ランス・ストロールと新加入のフェルナンド・アロンソが2023年のF1世界選手権に参戦する新車AMR23を2月13日に発表する。

フェルナンド・アロンソの存在に期待が集まる一方で、副テクニカルディレクターのエリック・ブランディンは新車AMR23のデザインについて予告。2月末にバーレーンのピットレーンに登場するときに多くの注目を集める可能性が高い。

エリック・ブランディンは「我々は新車にさらに良いものにしてくれる巧妙なイノベーションをいくつか導入しました」とアストンマーティンF1のウェブサイトに掲載されたインタビューで語った。

「それらはあると便利だが、なくてはならないものではない」

「小さな抜け穴を見つけてそれを有利に利用できるのは素晴らしいことだが、それをベースにクルマ全体を構成することはめったにない。むしろ、基本的なことをしっかりやってから、いろいろなものを追加していくことが重要だ」

「新しい車のプロジェクトを開始するときは、前年の制限を確認し、新しいデザインでそれらをどのように克服できるかを特定し、将来のポテンシャルを最大限に引き出すアーキテクチャを定義する」

「間違ったコンセプトを追求すると、自分自身を閉じ込めてしまい、開発の道を踏み外してしまう可能性がある。そうなると、そこから抜け出すのは非常に困難な状況になる」

残念ながら、アストンマーティンF1は昨シーズン、最初の新世代マシンであるAMR22を発表したとき、まさにそのような状況に陥った。その期待外れなデザインは、シーズン途中でコンセプトの変更につながった。

しかし、アストンマーティンF1は、昨年からいくつかの良い教訓と多くの知識を取り入れ、まったく新しい2023年のデザインに応用した。

「昨年のクルマから学んだことをすべて今年のクルマに適用した」とエリック・ブランディンは付け加えた。

「AMR23の多くは新しく、AMR22とは完全に異なる。90%以上のパーツが変わり、空力面は95%以上が異なっている」

エリック・ブランディンはまた、ライバルの一部とは対照的に、アストンマーティンF1が2月13日にシルバーストーンで開催されるプレゼンテーションではAMR23の実車を公開することを明らかにした。

「昨年と同じように、実車を公開する」とエリック・ブランディンは語った。

「2月13日にシルバーストーンの新工場で公開する車は、本物のAMR23になる。ファンを失望させることはないだろう」

アストンマーティンF1のチームオーナーであるローレンス・ストロールは、当初からチームの野望について声高に語っていた。エリック・ブランディンは、チームの大きな野望は、チーム・シルバーストーンが正しい道を進んでいるという確信に支えられていると述べた。

「車、人、リソースのすべてが揃っている」とエリック・ブランディンは語った。

「エネルギーを感じることができる。たとえ今年や来年にうまくいかなくても、あるいは目標としている前進ができなくても、最終的には達成できるはずだ」。

「我々は正しい道を進んでいるという強い実感と確信がある。チャンピオンシップの候補になるには数年かかるだろうが、成功するために必要なものはすぐに手に入るだろう」

「言い訳は許されない」

アストンマーティンF1
アストンマティンF1 副テクニカルディレクター エリック・ブランディン

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム