アストンマーティンF1 「ライバルの真似をしているだけでは勝てない」
チームオーナーのローレンス・ストロールがF1のトップコンテンダーになるという野望を発表して以来、アストンマーティンF1は重要な採用活動に取り組んでいる。
シルバーストーンでの新しい最先端のファクトリー複合施設の開発と建設に加えて、チームは設計およびエンジニアリング部門を強化するために数人の有名な人材を雇った。
ダン・ファローズ自身は、レッドブル・レーシングから参加し、副テクニカル ディレクターのエリック・ブランディンとエンジニアリングディレクターのルカ・フルバットは、それぞれメルセデスとアルファ ロメオから引き抜かれた。
過去1年間で他の多くのチーム人員がライバルチームからアストンマーティンF1に移籍しており、チームは知識の移転の恩恵を受けている。
ダン・ファローズは「他の人がうまくやっているところから学びたいと思っている」と語る。
「そして、それは私が常に発見していることだ。人を採用するとき、他のチームが行っていることから学べることは常にあるが、我々は幸運にも、車を速く走らせることに関して独自のアイデアを持った非常に才能がある経験豊富な人々を採用することができた」
「良いことは、彼らが非常にオープンマインドで、その経験、その集合的経験を使って自分たちの道を進むために、物事を行う独自の方法を非常に進んで構築することを望んでいるということだ」
そして、もちろん、ダン・ファローズは、レッドブル・レーシングで何年にもわたって得た貴重な経験と知識をアストンマーティンF1にもたらしている。
「レッドブルが優れている理由はいくつかある」とダン・ファローズは語った。
「彼らは何年にもわたって、レースチーム、製造施設、設計事務所、そして、多くの建物など、チームのあらゆる側面の問題を解決することに成功してきた。実質的に弱点のある分野はない」
「多くの点で、エンジニアリング側でその一員になれたことを非常に誇りに思っている。彼らは信じられないほど強力なチームであり、レースに勝利し、チャンピオンシップを獲得することが何を意味するかについて、その経験を持っていると思う」
「重要なメッセージは、自分がやっていることのあらゆる面で穴がないようにしなければならないということだと思う」
アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、2022年シーズンを通じてのチームの進歩は、アストンマーティンF1の重要な採用活動の正当性を証明するものであると強調した。
「非常に印象的なリカバリーだと思う」とマイク・クラックは語った。
「ダンのような人々が参加したり、すでにそこにいた人々と混ざり合うことの影響がはっきりと見える」
「我々には多くの勢いがあると思う。ここに来るとその精神を感じる。正直、我々はその道を歩み続けることができると信じる理由があると思っている。その観点からはすべて良いことだ」
以前、レーシング・ポイントの名前で、チームはメルセデスF1との技術的パートナーシップを最大限に活用し、2019年のメルセデス W10のコピーとして登場した2022年マシンは“ピンク・メルセデス”としてミッドフィールドのライバルとFIAの怒りを買った。
そして今年、アストンマーティンF1がバルセロナで導入した AMR22 のメジャー アップデート パッケージには、レッドブルの RB18 に非常によく似たサイドポッドのアップグレードが含まれていた。
しかし、ダン・ファローズは、アストンマーティンF1が将来グリッドの先頭で戦うことを熱望するのであれば、ライバルからデザインのインスピレーションを得ていてはいけないと認める。チームは、独自のアイデアを活用し、独自のコンセプトを採用する必要がある。
「我々にとって重要なことは、ライバルがやっていることをただ真似しないようにすることだ。それが、レッドブル、メルセデス、フェラーリなどを追い抜くのに役立つとは考えていない」とダン・ファローズは語る。
「我々は物事を行う独自の方法を開発する必要がある。それには時間がかかりるが、非常に野心的な人々のグループがあり、新しいファクトリーが出来上がってきて目にできるのは、この勢いとグリッドで順位をあげて勝利の状況に入るプロセスを加速させたいという願望だ」
「そして、それこそが我々がそこにたどり着くのを本当に助けてくれるものだと思う。この情熱、このモチベーション、そして、我々が最終的にそこにたどり着くというこの信念だ」
カテゴリー： F1 / アストンマーティンF1チーム
