アルピーヌF1、メルセデスPUで2026年へ「電動化時代のパッケージを最大化」

電動出力の大幅拡大、100%持続可能燃料の採用、そして新たな運用概念が導入される中で、チームは「電動化時代のパッケージを最大化する」ことを開発の中心テーマに据えた。
バルセロナで行われた2026年シーズンローンチイベントでは、エグゼクティブ・テクニカル・ディレクターのデビッド・サンチェスが、新世代パワーユニットを巡るメルセデスとの協業体制や、電動化がもたらす技術的課題と可能性について詳細を説明した。A526はシャシーからパワーユニットまで一新された完全な新車であり、アルピーヌF1はこの新たな技術パッケージを理解し、引き出すことに全力を注いでいる。
メルセデスPUとの協業が本格始動
2026年シーズンからアルピーヌF1は、メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズと提携し、新世代パワーユニットを導入する。サンチェスは、この協業について次のように語っている。
「もちろん、パワーユニットにはより多くの電動パワーが加わる。我々は2026年に向けてメルセデスAMGとパートナーを組んだ」
「ここ数か月、そしてここ数週間、ブリックスワースの新しい同僚たちと密接に仕事ができているのは本当に素晴らしいことだ。我々全員が、このパッケージをどうすれば最大限に活かせるのかを理解しようとしている」
MGU-H廃止と電動出力の拡大により、2026年F1のパワーユニットは従来とはまったく異なる思想で設計されている。アルピーヌF1にとって、メルセデスPUとの協業そのものが新たな開発フェーズとなっている。
電動化拡大と新たな運用概念
は、電動化が単なる出力配分の変化にとどまらない点を強調した。
「パワーユニットのチャレンジや100%持続可能燃料に加えて、今年は新しい用語にも慣れていかなければならない。オーバーテイクモード、ブーストモード、リチャージといった言葉が、我々の日常的な語彙に加わることになる」
これらの新概念は、ドライバーの走らせ方だけでなく、レース戦略やエネルギーマネジメント全体に影響を与える。アルピーヌF1は、電動化されたPUを単体で評価するのではなく、シャシー、空力、運用を含めた「総合パッケージ」として最適化する方針を取っている。
A526プロジェクトの全体像
A526は前後すべてが新設計となった完全な新車だ。車体サイズは全長が200mm短縮され、全幅は100mm縮小、重量は合計で約30kg軽量化されている。
サンチェスはプロジェクト全体について、次のように振り返った。
「この1年は、F1という観点で見ても本当に特別なものだった。これほど大きなレギュレーション変更の中で、このプロジェクトは非常に興味深いチャレンジだったし、我々は本当に全力を注いできた」
「最終的に、このマシンはここ数年と比べて短く、そして細くなっている。その中で、空力面ではいくつかの自由度があり、そこを探求することができた」

アクティブエアロ復活とレースへの影響
2026年レギュレーションの象徴的な要素の一つが、アクティブエアロの復活だ。
「アクティブエアロが戻ってくる。フロントウイングとリアウイングの両方が可動式になる。これは、グリッド上の大多数のドライバーにとって、これまで経験したことのないものだ」
「ダウンフォースとドラッグが減ることで、より良いレースにつながることが期待されている。ファンの皆さんにとっても、とても興味深いものになるはずだ」
空力特性の変化と電動化PUの組み合わせは、2026年F1のレース展開そのものを大きく変える可能性がある。
段階的に進む2026年シーズン
アルピーヌF1はシルバーストンでのシェイクダウンを終え、バルセロナでの公式走行、さらにバーレーンでのテストを経て、3月8日のオーストラリアGP開幕戦を迎える。
サンチェスは、2026年を「理解と開発のシーズン」と位置付けている。
「エンストンにいる我々全員が、バルセロナで走り出すのを楽しみにしている。A526については、まだ多くを学び、理解しなければならない」
メルセデスPUへの移行は、アルピーヌF1にとって単なる供給元変更ではない。電動化が支配する2026年F1において、その技術パッケージをどこまで引き出せるかが、チームの将来を左右することになる。
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