アルピーヌF1チーム ラスベガスでサインツの処分への“ロビー活動”を否定
アルピーヌF1チームの暫定チームプリンシパルであるブルーノ・ファミンは、ライバルF1チームがラスベガスでカルロス・サインツにペナルティを科すよう働きかけたことを否定し、スチュワードには他に選択肢がなかったと主張した。

先月、ラスベガスのストリップ・サーキットで行われたプラクティス1回目は、サインツがウォーターバルブカバーに接触し、フェラーリに大きなダメージを負ったことで中止となった。

フェラーリはSF-23のパワーユニットを交換しなければならず、FIAにサインツの年間許容量を超えた3基目のエネルギーストアの使用に関する免除を求めた。

だが、スチュワードは「非常に異例で不運な状況」であることは認めつつも、フェラーリの訴えを却下したため、サインツはフロントローからのスタート枠を失った。

ラスベガスのスチュワードを務めたデレック・ワーウィックは、サインツに10グリッド降格を与えたのは「間違っていると感じた」と認め、「我々はそうならないように懸命に働いたが、それがルールだ」と付け加えた。

その1週間後、アブダビでの出来事について質問されたファミンは、レギュレーションに明確に定義されている通り、ルールは適用されなければならないというワーウィックの評価に同意した。


当時、ライバルチームがサインツに処分を科すよう働きかけたという噂が流れたが、ファミンは「スチュワードが決めたことであり、他のチームがXYZと言ったからではない」と否定。

「カルロスにとっては非常に残念なことだと思うが、率直に言って、FIAスチュワードがあのケースで他にどんな選択肢を持っていたのかは分からない。クラッシュとは無関係だったがクラッシュしてしまった、あるいは誰かにぶつけられてギヤボックスを失った、エンジンを失った、トランスミッションを失ったとしても、残念ながら何もできずにペナルティを受けることになる」

「しかし、この種のことへの扉を開き始めたら、開き始めたらきりがない」

「カルロスにとっては残念だが、スチュワードは正しい判断を下したと思う。非常に不運だった。彼にはどうすることもできなかったが、他に選択肢がなかった」。

アルピーヌF1チーム

その週末、サインツのグリッド降格の恩恵を受けたマックス・フェルスタッペンは、かつてのチームメイトに同情し、今後同じような状況に陥った場合のために「ルールは変えなければならない」と主張した。

そのため、F1がこのようなエピソードをカバーするために不可抗力条項を導入すべきだという意見が出たが、チーム側は以前からこの追加条項を拒否していたことが明らかになっている。

「カルロスにとっては非常に不運な出来事だったが、FIAはレギュレーションを正しく解釈したため、彼にペナルティを科した」とアルファタウリのフランツ・トストも同意している。

しかし、今季限りでチーム代表の座を退いたトストは、事前にトラックが適切に検査されていれば、この問題は避けられたはずだと強調する。

「不可抗力だったしね。一方、私が言わなければならないのは、主な問題はトラックがあるべき方法で検査されていなかったために生じたということだ」と彼は主張した。
「もしそうであったなら、このような問題は起きなかったはずだ。

トストは、、ダニエル・リカルドがブラジルで巻き込まれ、レースが中断される前にダメージを負って1周遅れとなった件と比較した。

「サンパウロでも同じようなことがあった。不可抗力と呼べるかもしれないが、スタート後にダニエル・リカルドのリアウイングがタイヤによって破壊された」とトストは語った。

「彼は何もできなかったとも言えるし、このタイヤは第1コーナー手前の衝突で生じたものだった。不運だったが、FIAは正しい判断を下した」

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム / カルロス・サインツJr. / F1ラスベガスGP