アルファタウリF1 「ありがとう ディートリッヒ・マテシッツ」
レッドブル創業者兼共同オーナーを務めたディートリッヒ・マテシッツが78歳で逝去したことを受け、スクーデリア・アルファタウリとオラクル・レッドブル・レーシングのチームメンバーがアメリカGP決勝スタート前に他チームやF1関係者と共に1分間の黙祷を捧げ、生前のマテシッツが好んでいた「Start Me Up」が流された。
ディートリッヒ・マテシッツは2005年にミナルディを買収し、小規模だったチームを今日のような一大組織へと変貌させた。
ディートリッヒ・マテシッツは卓越したビジネスマンであり、勇気と先見の明で自らの情熱を現実に変えた。数々のプロジェクトやアイディア、Wings for Life財団を通じ、マテシッツは2チームに留まらずF1全体に広範な影響を与えながら、恵まれない人たちにも救いの手を差し伸べ続けた。
スクーデリア・アルファタウリに関しては、ディートリッヒ・マテシッツはレッドブル・ジュニアチームの若手ドライバーたちをF1へ昇格させる大きなチャンスを見出しており、数人のドライバーがワールドチャンピオン、F1での勝利、トップレベルでの活躍を手にしてきた。
ディートリッヒ・マテシッツは露出を敬遠する非常にプライベートな人物だったが、長年協働してきたチームプリンシパルのフランツ・トストと現在スクーデリア・アルファタウリに所属するドライバー2人がコメントを通じて故人を追悼した。
フランツ・トスト
「ディートリッヒ・マテシッツは非常に優秀な人物で、彼の情熱と意志が美しいレッドブル帝国を造り上げました。スクーデリア・アルファタウリがその一部になれていることを大変誇りに思います。ディートリッヒは、何か問題が起きれば耳を傾けて解決方法を教えてくれるような人物でした。個人として、そしてチームとして、私たち全員が彼に大きな恩を感じています。彼が私たちと私たちの可能性を信じてくれていなければ、スクーデリア・アルファタウリは今のチームにはなれていませんでした。私たちのチームを強くし、若手ドライバーたちを育ててくれたのは彼のビジョンでした。今のグリッドに並んでいる数人のワールドチャンピオンを通じてその成果を見ることができます。私は彼のような人物には出会ったことがありませんでした。尊敬していましたし、これからも尊敬し続けるでしょう。また、ディートリッヒが私のキャリアと彼が愛していたスポーツにおいて貢献してくれたことすべてに感謝したいです。彼はF1全体に大きな影響を与えています。10チーム中2チームを所有していた彼はオーストリアGPも復活させました。ディートリッヒは私たちの中で永遠に生き続けるでしょう」
ピエール・ガスリー
「僕とレッドブル・フェアミリーにとってディートリッヒ逝去の知らせは本当に悲しいです。簡潔にまとめれば、僕がレッドブル・ジュニアプログラムに参加した日から受けてきた彼からのサポートがなければ、人間としても、プロフェッショナルとしても、今の僕にはなれていませんでした。個人的な意見を言わせてもらえるなら、レッドブル創業者として彼が成し遂げたことは本当に素晴らしく、卓越していると思います。今のパドックには彼のおかげでレッドブル・ファミリーになれたドライバーが数多くおり、彼ら全員が彼にしてもらったことに感謝する理由を持っています。ディートリッヒはF1、ビジネス、そして他のスポーツカテゴリーのすべてにおいて人々の人生に大きくてポジティブな影響を与えてきました。彼がドライバーを含むアスリートたちに与えてきたチャンスはどれも素晴らしく、それによってアスリートたちが成し遂げてきたことも実に見事です。僕は肩書きなど存在しないと、僕たち全員がディートリッヒの生み出したひとつの大きな企業で働いていると常々思っていました。彼の仕事ぶりは目立ちませんでしたが、2つのF1チームを15年以上手がけてきたことが彼のコミットメントの大きさを示しています。彼が僕たちと共有していた精神と価値観も素晴らしく、自分なり形でレッドブルを代表できるチャンスを9年間も得られてきたことを心から誇りに思っています。ディートリッヒはオーストリアGPに毎シーズン顔を出していたので、幾度となく2人で会話することができましたが、彼のスポーツとF1への愛情と情熱が彼の人間性を形作っていたと思います。ディートリッヒのご家族とご親戚、そして彼と近い距離にいた皆さんに心からお悔やみを申し上げます。彼の喪失はF1パドックと世界から大変惜しまれるでしょう」
角田裕毅
「マテシッツさん逝去はとても悲しい知らせでした。残念でなりません。マテシッツさんはレッドブル・ファミリーのメンバーである僕のレーシングキャリアのとても大きな一部でした。F2時代にマテシッツさんから電話が入り、いくつかの励ましの言葉をかけていただいたことと、レーストラックで実際にお会いしたときのことは一生忘れません。本当に素晴らしい人物で、長年に渡りレッドブルで非常に重要な役割を果たしてきました。彼がキャリアを通じて成し遂げてきたことはどれも素晴らしく、そこにはモータースポーツへの情熱が常に感じられました。スクーデリア・アルファタウリとレッドブル・レーシングの成功は、彼の努力に拠るところがとても大きいですし、彼が創設に大きく携わったチームでドライブできている自分を誇りに思います。アメリカGPは彼のために走りました。長年に渡り、ディートリッヒは私たちと苦楽をともにしてきました。彼の名前はチームにとって非常に大きな意味を持っています。私たちに喜びとエナジーと情熱を持って仕事に取り組むことを教えてくれた彼の精神は、チームに永遠に残り続けるでしょう。彼はスクーデリア・アルファタウリのインスピレーションの源でした。この場を借りて、ディートリッヒのご遺族とご友人の皆様にお悔やみを申し上げます。私たちは彼が長年表現してきた情熱と同じ情熱ですべてのチャレンジとすべてのプロジェクトに取り組み続けます。ディートリッヒ、本当にありがとうございました!」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ピエール・ガスリー / 角田裕毅
ディートリッヒ・マテシッツは2005年にミナルディを買収し、小規模だったチームを今日のような一大組織へと変貌させた。
ディートリッヒ・マテシッツは卓越したビジネスマンであり、勇気と先見の明で自らの情熱を現実に変えた。数々のプロジェクトやアイディア、Wings for Life財団を通じ、マテシッツは2チームに留まらずF1全体に広範な影響を与えながら、恵まれない人たちにも救いの手を差し伸べ続けた。
スクーデリア・アルファタウリに関しては、ディートリッヒ・マテシッツはレッドブル・ジュニアチームの若手ドライバーたちをF1へ昇格させる大きなチャンスを見出しており、数人のドライバーがワールドチャンピオン、F1での勝利、トップレベルでの活躍を手にしてきた。
ディートリッヒ・マテシッツは露出を敬遠する非常にプライベートな人物だったが、長年協働してきたチームプリンシパルのフランツ・トストと現在スクーデリア・アルファタウリに所属するドライバー2人がコメントを通じて故人を追悼した。
フランツ・トスト
「ディートリッヒ・マテシッツは非常に優秀な人物で、彼の情熱と意志が美しいレッドブル帝国を造り上げました。スクーデリア・アルファタウリがその一部になれていることを大変誇りに思います。ディートリッヒは、何か問題が起きれば耳を傾けて解決方法を教えてくれるような人物でした。個人として、そしてチームとして、私たち全員が彼に大きな恩を感じています。彼が私たちと私たちの可能性を信じてくれていなければ、スクーデリア・アルファタウリは今のチームにはなれていませんでした。私たちのチームを強くし、若手ドライバーたちを育ててくれたのは彼のビジョンでした。今のグリッドに並んでいる数人のワールドチャンピオンを通じてその成果を見ることができます。私は彼のような人物には出会ったことがありませんでした。尊敬していましたし、これからも尊敬し続けるでしょう。また、ディートリッヒが私のキャリアと彼が愛していたスポーツにおいて貢献してくれたことすべてに感謝したいです。彼はF1全体に大きな影響を与えています。10チーム中2チームを所有していた彼はオーストリアGPも復活させました。ディートリッヒは私たちの中で永遠に生き続けるでしょう」
ピエール・ガスリー
「僕とレッドブル・フェアミリーにとってディートリッヒ逝去の知らせは本当に悲しいです。簡潔にまとめれば、僕がレッドブル・ジュニアプログラムに参加した日から受けてきた彼からのサポートがなければ、人間としても、プロフェッショナルとしても、今の僕にはなれていませんでした。個人的な意見を言わせてもらえるなら、レッドブル創業者として彼が成し遂げたことは本当に素晴らしく、卓越していると思います。今のパドックには彼のおかげでレッドブル・ファミリーになれたドライバーが数多くおり、彼ら全員が彼にしてもらったことに感謝する理由を持っています。ディートリッヒはF1、ビジネス、そして他のスポーツカテゴリーのすべてにおいて人々の人生に大きくてポジティブな影響を与えてきました。彼がドライバーを含むアスリートたちに与えてきたチャンスはどれも素晴らしく、それによってアスリートたちが成し遂げてきたことも実に見事です。僕は肩書きなど存在しないと、僕たち全員がディートリッヒの生み出したひとつの大きな企業で働いていると常々思っていました。彼の仕事ぶりは目立ちませんでしたが、2つのF1チームを15年以上手がけてきたことが彼のコミットメントの大きさを示しています。彼が僕たちと共有していた精神と価値観も素晴らしく、自分なり形でレッドブルを代表できるチャンスを9年間も得られてきたことを心から誇りに思っています。ディートリッヒはオーストリアGPに毎シーズン顔を出していたので、幾度となく2人で会話することができましたが、彼のスポーツとF1への愛情と情熱が彼の人間性を形作っていたと思います。ディートリッヒのご家族とご親戚、そして彼と近い距離にいた皆さんに心からお悔やみを申し上げます。彼の喪失はF1パドックと世界から大変惜しまれるでしょう」
角田裕毅
「マテシッツさん逝去はとても悲しい知らせでした。残念でなりません。マテシッツさんはレッドブル・ファミリーのメンバーである僕のレーシングキャリアのとても大きな一部でした。F2時代にマテシッツさんから電話が入り、いくつかの励ましの言葉をかけていただいたことと、レーストラックで実際にお会いしたときのことは一生忘れません。本当に素晴らしい人物で、長年に渡りレッドブルで非常に重要な役割を果たしてきました。彼がキャリアを通じて成し遂げてきたことはどれも素晴らしく、そこにはモータースポーツへの情熱が常に感じられました。スクーデリア・アルファタウリとレッドブル・レーシングの成功は、彼の努力に拠るところがとても大きいですし、彼が創設に大きく携わったチームでドライブできている自分を誇りに思います。アメリカGPは彼のために走りました。長年に渡り、ディートリッヒは私たちと苦楽をともにしてきました。彼の名前はチームにとって非常に大きな意味を持っています。私たちに喜びとエナジーと情熱を持って仕事に取り組むことを教えてくれた彼の精神は、チームに永遠に残り続けるでしょう。彼はスクーデリア・アルファタウリのインスピレーションの源でした。この場を借りて、ディートリッヒのご遺族とご友人の皆様にお悔やみを申し上げます。私たちは彼が長年表現してきた情熱と同じ情熱ですべてのチャレンジとすべてのプロジェクトに取り組み続けます。ディートリッヒ、本当にありがとうございました!」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ピエール・ガスリー / 角田裕毅